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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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輪図匠伝習館を訪問

先月後半の韓国・コチャンツアーの3日目は、既に当日の記事で簡単に紹介していますが、風水の道具を作る工房と資料展示室のある「輪図匠伝習館(ユンドジャン・ジョンスグアン)」を訪問しました。

繰り返しになりますが輪図というのは硬いナツメの木を円盤状に加工して、その中心にコンパスを埋め込み、表面には風水に関する何百もの文字を放射状に細かく刻みこんだ道具。
この日は、それを作る重要無形文化財のキム・ジュンテさんの業を継承する息子のキム・ヒスさんが館内を案内してくれ、ジョンスクさんもたしなまれている中国式の伝統茶などもごちそうになりました。

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黒い文字盤に白い線と字がびっしり並ぶ輪図は極めて精巧なつくりで、字などを1つ1つ彫刻刀で刻み込むのは気の遠くなりそうな作業だということが想像できます。
資料室には扇子(ソンジャ)など、その他の伝統的な工芸品を作る無形文化財の「匠」たちの作品も展示されていました。

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館内を見学した後は、樹齢何百年もの大木の幹を輪切りにして作った立派な机のある茶室で、ヒスさん自ら入れてくださったお茶をいただきましたが、その最初に作ってくれたのはなんと日本式の抹茶でした。

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その後は貴重で高価な何種類もの中国茶を、作家さんたちが作った器で何杯もいただき、既にランチでいただいたビールによるほろ酔い気分もさめて、静かに流れる時間を感じながら、心の落ち着くぜいたくな気分に浸ることができました。

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コチャン訪問では、私のように毎年来ている者や5回目の美酒乱さん・2回目のアントンさんのようなリピーターもいれば、祐子さんのような初訪問の仲間もいて、案内する側としては、どこを巡ったら良いものかと頭を悩ませながら考えてくれるようです。しかもこのところのようにコチャンの名所などを巡る時間がマラソン翌日の1日だけしかないとあっては、なおさらです。

ということで今回は禅雲寺や、この後に出かけた城壁のコチャン邑城(ウプソン)といった定番の名所に加え、ちょっと珍しい場所として私も初訪問となったこの輪図匠伝習館が選ばれたようですが、やはり日本側の案内役でもある私としては、マラソンで通過した場所ではあるもののコインドル(支石墓)の遺跡も可能なら行きたいと思っていました。
ですから、このゆっくりとしたお茶の時間が始まった当初は、ちょっと焦る気持ちもあったのですが、美味しいお茶を何杯もいただくうちに、これもまた得難い貴重な時間だなあと思えました。

どうも日本の人は旅行に出かけても、あれもこれもと忙しく見て回りたくなるようですが、後から思い出してみると、何を見るでもなくゆったりと過ごした時間が印象に残ることもありますし、現地の方々のペースに合わせて時間を過ごしてみることこそ異文化の体験の醍醐味ともいえるわけですから。

ジョンスクさんは、共通の趣味であるお茶も通じてヒスさんとは懇意にされている様子で、それもあってこの伝習館を案内してくれたようでもありましたが、お茶と一緒にいただいた柿も、まるで我が家にいるようにしてご自身で皮をむいてくれました。

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ウルグ氏ありがとう

先月17日から4日間の韓国・コチャン訪問の3日目は午後に郡守(知事)さんを表敬訪問するまで、6年前に来日して東京夢舞いマラソンを走ってくれたパク・ウルグさんがご自身の車を運転して、ソンネさんやジョンスクさんと一緒に私たちを案内してくれました。
ただウルグさんはその後に用事があって、私たちは郊外にあるウルグさんの別荘まで行って彼を見送らせてもらいました。

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農村地域にあるこの別荘は以前、ウルグさんのご両親が住んでられた場所とのことですが、彼は今もここでキムチを漬けたり干し柿を作ったりしているほか、ウサギも飼ってられます。

ウルグさんは1日目の歓迎夕食会で、コチャン名産のキイチゴの一種ポップンジャを自ら漬け込んだ美味しい果実酒を差し入れてくれましたが、私たちが帰国する際には自家製のキムチも1人分ずつお土産に持たせてくれました。
以前ウルグさんにいただいたキムチはその年に漬け込んだばかりの新しく若々しいキムチでしたが、今年はまだキムチの漬け込みが始まっていないようで、今回は昨年から長期熟成したキムチをいただきました。

いわば古漬けのこうしたキムチはパリパリとした食感はありませんが、コクと深みのある味と香りを楽しむことができて、豆腐と一緒に食べる「トゥブギムチ」やチゲ鍋にもぴったりで、このところは食べるほどにその味わいにはまってきています。

そうそう夢舞いで初フルを走られたウルグさんは来日後、1年交代になっているコチャン・コインドルマラソン同好会の会長さんも経験され、私がマラソン会場で毎年続けている写真展示を準備する際は毎回のようにパネルのはりつけなどを手伝ってくれています。今さらながらですがウルグさん、ありがとうございます。

タラ鍋をごちそうに

引き続き韓国・コチャンに滞在した際の写真です。現地の名所などを巡った先月19日のランチは、案内をしてくれチョン・ジョンスクさんの知人で以前、日本に暮らしたことのある男性にタラ鍋のお店でごちそうになりました。

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タラ鍋は、山盛りになったモヤシとエノキ、それにニラに隠れてタラの姿が見えない格好でテーブルに運ばれてきます。
ダシは白濁していて良い香りがして、4年前にここでランチをいただいた際にはてっきり豆乳でつくったダシだと思い込み、帰国後に再現してみようと豆乳を入れてみましたが、ちょっと違った感じでした。今回、ジョンスクさんに聞いてみたところ、エゴマの実を粉にしたものを使っているようだと教えてもらい、なるほどと思うと同時に先日、家庭菜園で収穫したエゴマの実をこうして鍋やスープに使ってみようと思いました。

付け合わせの「パンチャン(お惣菜)」の中では、赤ジソで色を付けたと思われるピンク色の「ムルギムチ(水キムチ)」がきれいでした。
そして黒米をまぜてたいたご飯も、きれいな薄紫色でした。

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タラは鍋の底に寝そべるようにして大きなかたまりが入っていて、クタクタに煮えた野菜やダシと渾然一体となったのをいただくとなんとも美味でした。
壁に掲げられたメニューを見るとタラを表す「テグ」の字が見当たらず、代わりに1番目の料理として「ポルテギタン」とあります。タンはスープを表す「湯」で、ポルテギは調べてみるとタラの頭のことでした。ちなみに2番目の「アグタン」はアンコウ鍋です。

この美味しいランチをごちそうしてくれたのは、ジョンスクさんとはスポーツクラブで顔を合わせる知人だというキム・ソンシク(金成植)さん。
以前に仕事で富山と愛知に合わせて10年ほど暮らしてられて、日韓のランナーが交流していると聞くと日本が懐かしくなったうえ、日本の人にお世話になったお返しもしたいからと、ぜひ会ってごちそうしたいとランチを招待してくれたということでした。

日本では名前の1文字をとって「植田さん」という通称も使っていたというソンシクさんは、日本といえばスナックでカラオケをしながら飲んだことやパチンコを楽しんだことが特に思い出に残っているとのことで、「パチンコは負ければラーメン、勝てば焼き肉だった」とニコニコしながら話してくれました。
カラオケの十八番は芦屋雁之助の「娘よ」だとの話を聞いて、訪韓時にワイファイを契約して常時スマホを使えるようにしていたアントンさんがすかさず検索してユーチューブでその歌を再生すると、ソンシクさんはスマホを耳に当てながら大きな声で歌ってくれました。

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そう、ランチではありましたがマラソンが終わった翌日。ソンシクさんに勧められるまま、運転手のジョンスクさんやウルグさん以外はビールもいただき、すっかりいい気分に。
店の前で記念撮影して、今度はカラオケでご一緒しましょうとソンシクさんにあいさつし、私たちはほろ酔い気分で郡守(知事)さんを表敬するため郡庁に向かいました。

店の前には菊の鉢が飾られていましたが、花壇には立派なチョウセンアサガオも大きなラッパのような花をつけていました。

コチャン・禅雲寺2

先日の韓国・コチャン訪問の3日目に訪れた名刹・禅雲寺(ソヌンサ)で撮った写真をもう1回掲載します。今回は本殿の大雄宝殿(テウンポジョン)がある麓の伽藍で撮った9枚です。

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伽藍の入り口にある天王門(テワンムン)には極彩色の四天王像が左右に立っていて、眼光鋭く門をくぐる参拝客をにらみつけています。大雄宝殿でも、これに先立ち訪れた山の上のお堂と同じくお坊さんがお経を上げていましたが、こちらはスピーカーで流されてはいませんでした。

大きな木魚や太鼓もつるされている鐘楼は、「丹青(タンチョン)」と呼ばれる緑を基調とするやはり極彩色の模様が柱や梁に施されているのが印象的です。

大雄殿の前の頭上につるされた提灯は色とりどりで、亡くなった人の冥福を祈る意味があるという山の上の白い提灯とは違って、供えた人たちの名前や願い事が記されているとこのこと。
大木の周りにつるされたハート型の色紙にも願い事が記されていましたが、よく見てみると、これはハートではなく木の葉をかたどったものでした。

禅雲寺を何度も訪れている私はともかく、初訪問の仲間も一緒だったため、もう少しゆっくりと境内を見物したかったのですが、引率してくれたジョンスクさんは「約束があるから早く移動しなきゃ」と少しせいている様子でした。
そのときは何の約束があるのかよく分かりませんでしたが、後になって日本で暮らしたことのある彼女の知人の親日家の方が、続いて出かけたランチを招待してくれたということが判明しました。

コチャン・禅雲寺1

今月17日から3泊4日で駆けっこ仲間と出かけた韓国・コチャンの写真アルバムに戻ります。
本日から2回はコチャン郡内の名所などを巡ったコインドルマラソン翌日の午後、コースの折り返しに近い山あいの古刹、禅雲寺(ソヌンサ)を訪れた際の写真を紹介します。

6世紀後半、朝鮮半島の三国時代の百済で創建されたという禅雲寺は、日本でも人気だった歴史ドラマ「大長今(テジャングム=宮廷女官チャングムの誓い)」の撮影地になったことでも知られ、春のツバキや秋の彼岸花、紅葉でも有名で韓国内の各地から多くの参拝客やハイカーが訪れる名所です。
私も何度も訪れている禅雲寺ですが、なかでも山の上の奥の院に当たる「兜率庵(トソラム)」周辺が特に趣が深く、今回もまず車で山に登って行ってもらうことにしました。というわけで本日紹介するのは山の上で撮った11枚です。

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禅雲寺の本堂に当たる麓の「大雄宝殿(テウンポジョン)」周辺では残念ながら紅葉がほぼ見頃を過ぎていましたが、不思議なことに山の上では、いまだ真っ赤に色づいたモミジが目を引きました。

ここの一番の見所は、高麗時代に彫られた高さ16.5メートルという巨大な磨崖仏。
見上げると眉間に埋め込まれた宝石のような石が光る磨崖仏は相変わらずの壮観さでしたが、その足元には以前はなかった参拝用の石の台や、その上の、ろうそくなどを供える小さな石のほこらのようなものが設置されていました。

兜率庵の前で頭上一面につるされた提灯は真っ白で、亡くなった人たちの冥福を祈って奉納されたものとのこと。
一番奥のお堂では、お坊さんが高らかに歌うような調子でお経を上げられていて、その声はスピーカーを通して辺りに響きわたっていました。