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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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大菩薩嶺トレラン2

山梨の大菩薩嶺で5日に行った、写真を撮りながらのトレラン(トレイルランニング)の報告は、「本編」を本日から2回に分けて掲載いたします!

掲載予定の写真は合わせてなんと33枚!そのうち第1回目は山頂までの18枚をご覧いただきます。
私は大菩薩嶺に来るのが2回目。今回は、甲州市の塩山に近い裂石の登山口から、大菩薩嶺の「左肩」に当たる丸川峠を経て山頂に向かいました。さらに奥まで車で入れる正面の登山道(前回はこちらを通りました)に比べるとマイナーで、より静かに自然を楽しめるルートです。
登山口の標高は約1000メートル。山頂までは標高差1000メートル余りを一気に登ります。そのため、山ろくでは木々が芽吹いて春本番ですが、登るに従って季節は戻っていく感じで、山の上の景色はまだ早春の装いです。

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山道に入るまで1キロほど、谷沿いの林道を走る登山口付近では、道のわきでヤマブキが満開になっていました(左)。

日当たりの良いところでは、穂のような形に集まった花が、並んで垂れ下がるキブシが目立ちます(右)。
春の里山でよく見かける木の花で、クリームイエローの花が、林の新緑にはえていました。

尾根をつたう山道は、よく踏まれています。小刻みなストライドでトコトコとゆっくり登っていくと、木々が芽吹き、若い緑が鮮やかな景色を、楽しみながら高度をかせぐことができます(中央)。

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しばらく登っていくと、明るい林の中で、鮮やかなピンクの花がアクセントになって咲いています。
乾いた感じの尾根道で良く見かけるミツバツツジです(左、右)。その名前の通り、開き始めた葉は、3枚ずつがセットになっています。

この尾根は広葉樹が主体の自然林で、高度を上げていくと、ブナやミズナラの木々の中に、樹皮が白っぽいダケカンバも交じります(中央)。

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尾根の中ほどまで来ると、樹齢が数百年と思われるブナの巨木が、ところどころにそびえています(中央)!

巨木のこずえは見えませんが、斜面の下の方から生えているブナは、こずえの芽吹きを間近で見ることができます(左)!
新芽を覆っていた赤茶色の薄い皮を破り、頭をもたげるように伸びてくる若い葉は、まるで羽化してくる昆虫のように見えます。

開ききったブナの若葉は、縁の部分に「うぶ毛」が生えていて、逆光で見ると透ける葉脈、光るうぶ毛がきれいです(右)!

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日向で乾いたブナの落ち葉は、きれいに洗われたようになっていて、こんがりと焼いたクッキーか何かのようにも見え、ついカメラを向けてしまいました(中央)!

針葉樹の落ち葉も交じる日向の地面からは、スミレも花を咲かせていて、季節が早春に戻ってきたような感じがします(左、右)!!
右の写真のスミレは、ちょっと変わった花をつけていますが、幾多あるスミレの品種のうちどれに当たるのか、ちょっと調べただけでは分かりませんので、ここは「スミレ」とだけ書いて、ごまかせていただくことにします。

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標高約1700メートルの丸川峠を過ぎて、大菩薩嶺の主稜線に沿って登るようになると、林にはツガやモミなどの針葉樹が交ざってきます。日陰にはわずかながら雪も残っていて、地面は湿気てきます。
そんな足下のあちこちで、ちらほら見えた小さな白い花はバイカオウレン(右、中央、左とも)。

長身の私が走っていくと(といっても登りがきつくなると、気持ちは「走って」いても、その実ほとんど「歩いて」いるのですが)、この小さな花は白い点のようにしか見えません。
でも、しゃがんで近づいて見ると、蝋細工のような精緻なつくりといい、そしてシベの淡いピンクや黄緑の色合いといい、なかなかフォトジェニックです!

撮影に夢中になりすぎて、思いのほか時間が経っていましたが、ここは通り過ぎるわけにいきません。手にしていたカメラ(リコーのGXR)のレンズユニットを接写用のマクロレンズのものに交換するなどして、腰を落ち着けて撮ることにしました。
花一輪の絵というのは締まりが悪いものですが、この花は小さい上にパラパラと点在するように咲いているところが多く、「ツーショット」や「グループショット」を撮れる被写体を見つけるのに一苦労しました。

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さて、いよいよ大菩薩嶺の山頂に近くなると、登山道は亜高山帯のコメツガの森を通ります。
「やまなしの森林100選」にも入っているこの原生林の中では、深山の針葉樹林に特有の甘酸っぱい香りが漂っています。思わず深呼吸すると、元気がチャージされる感じがします!

左の写真は、ブナの落ち葉と交ざって転がっていたコメツガの実。
中央は、残雪の上に落ちていたコメツガの実や葉。
右は、コケのむした倒木の上からも若い木が伸びてきているコメツガの森の様子です。

ここまで振り返ってみて実感するのは、今回の「走った!撮った!大菩薩嶺」のように、カメラを片手に持ったトレランもまた、とても楽しいということ。

独りで走っていても寂しいどころか楽しくてたまらないのは、ご紹介したような森や花、草木たちと「出会える」からなのでしょう。お祭りマラソンで、沿道の人たちがみな応援してくれるのと同じように、山では花や草木が励ましてくれるように感じるわけです。
町のアスファルトを走るのとは対照的に、まる1日動き回っていても疲れを感じることなく、逆に癒されるような感覚に包まれるのは、まさにこうした山の魅力によるものなのでしょう。

というわけで、大菩薩嶺の報告は後半に続きますが、ここで、お断りをひとつ。
既にお気づきかと思いますが、掲載させていただく写真のサイズを今回から少し大きくしました。写真の上をクリックして拡大したときに、一回り大きくシャープにご覧いただけます。
テレビでいうと、少しだけハイビジョンのサイズです。

山の写真をご覧いただくには、やはりもう少し精細に見える方が良いという判断によるものです。
ネットブックのような小さな画面のコンピューターでは、はみ出す場合もありますが、ご勘弁ください。

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