
東京都の最高峰、雲取山に登ったトレランの報告は本日が3回目で、18枚の写真を掲載します!
ようやく山頂の直下まで、たどり着くことになります!
昨日もご紹介しましたように、今回の雲取山行きでルートに選んだのは、東側にある日原川の谷間から山頂の直下に至る「野陣尾根」で、ルートは「富田新道」と名付けられています。
標高差約1000メートルを一気に登る、このルートの前半は、落葉広葉樹のブナが目立つ「ブナ帯」の森を、そして後半はツガやカラマツなど針葉樹の交じる森を通ります。
それらの森や花などが織りなす、初夏の奥多摩の表情をご覧ください!

標高1300~1500メートル前後の「ブナ帯」の森では、ブナをはじめとする巨木が生い茂っています。
原生林か、それに近い自然林で、東京の近郊とは思えないほどの深山の趣です。
樹高が10メートル以上、樹齢は数百年とみられるようなブナの巨木も次々に現れ、大きな緑の笠のように、頭上の空を覆っているところも(左)!
樹木の葉が、太陽の光を分け合って浴びられるよう、タイルを並べたように伸びる様子には、関心しますが、この「空間を分け合う」法則は、種類の違う木々の間でも守られています。
ここでも頭上には、様々な枝振りの木々のこずえが、空のすき間を埋めるように広がっていました(中央)!
根元近くから幹が何本も分かれ、大樹の風格を漂わせる巨木の幹越しに、その太陽が光って見える様子も、印象的でした(右)!

巨木が根元の部分で、地面を「わしづかみ」にするように放射状に根を張る様子も、見事です(左)!
根の間の地面は落ち葉で埋められていますが、その地面や幹の根元部分からは新しい芽生えも見えます!
地面に落ちた枯れ葉は、上から見ても絵になりますが、日光を背にすると違った表情を見せます(中央)!
逆光に透けて、葉脈ばかりか、虫がついたのか薄くなった部分の様子も、良く見えます。
ブナ帯の森では、ブナなどの高木が頭上の空間を占拠していますが、木漏れ日を受ける「低層」の部分にも、常緑樹のアセビなどが育っています。常緑樹のツルっと光る若葉も美しいものです(右)!
(この木はアセビだと思うのですが、伸びた葉や幹などを写真でメモっておらず、確定できません。)

谷沿いから尾根への急斜面を登り切り尾根の上に出ると、それまで見上げるばかりだったブナなどの木を、水平に近いアングルから見て、全体の様子を撮ることも出来るようになります(左)!
平日であり、選んだルートがマイナーだったこともあって、ここまで人っ子ひとり会うことがなかったのですが、ようやく尾根の上で、下山してくるご夫婦らしい男女の2人連れとすれ違いました。
「トレランですか。今から走って登って、下りちゃうんでしょ。いいですね」「ええ、まあ。トコトコとしか走れないのですが」-。そんな言葉を女性と交わし別れましたが、お二人も、あっという間に遠ざかっていかれました!
このあたりの山では、ブナの大木は1本ずつポツンと生えていることが多いのですが、2本3本と並んでいるところも(右)!
太い根元の部分を並べて撮ると、「ブナの森」という感じになりました。

新緑の葉が頭上を覆い、木々の間が「緑陰」となった山ろくでは、林床に咲くの花はもやは多くありません。
でも、高度をかせいで、季節もまた「さかのぼる」と、まだ春の花に出あうことができます。
「ブナ帯」を抜けるあたりで、足もとに白いチョウが羽を休めているように見えたのはミヤマカタバミ!!!
山に咲く花で、名前に「ヤマ」や「ミヤマ(深山)」の言葉を冠しているものの多くは、ふもとに咲く同種の花より小ぶりなものが多いものです。
しかし、このミヤマカタバミは「頭でっかち」なプロポーションで、白い花は実に立派。
スミレでいうと、山のスミレに対して、外来の栽培種であるパンジーのような感じです。
花びらに付いた紫の縞模様、その元の部分でワンポイントとなっている黄色の模様など、なかなかきれいで、フォトジェニックでもあります。そこで、ついグループショット(中央)、ツーショット(右)、「ピン=ワンショット」(左)と3枚を並べることにしました。
接写した写真を見て少し驚いたのは、3枚ワンセットの葉のそれぞれがハート型をしているのと同じように、雄しべの先の部分も、やはりハート型をしていること!不思議です、自然の造形って。

春の花の代名詞の一つであるスミレもまた、標高1500メートルを超えた尾根の上で、かろうじて見ることができました。
スミレはこれで今年の「春」は見納めになるかもしれませんので、サービスして3枚を掲載いたします!!!
右の写真の右側の花は、しおれかけているのか、花びらの縁がよれてしまっていますが、ちょうどそこにハエが1匹とまってワンポイントに。普通は見ていて楽しくないハエですが、このケースでは、前後に花だけ撮った写真より、この写真の方がいい感じです。花びらのよれたのが目立たないこともあって。

野陣尾根の上部に来て、登山道が雲取山から南東側の主稜線「石尾根」の合流する少し手前では、「ブナ帯」に続くツガやトウヒなど針葉樹の自然林が現れます(右)!
植林されたものなのか、カラマツの林を抜けるところもあります(左)!
雨が降ると水の通り道になるためか、登山道の踏み跡が蛇行していて、写真の遠近感に味わいが出ました。
そしていよいよ、石尾根の上、主峰の手前に位置する「前山」である小雲取山(1937m)付近から、東京の最高峰、雲取山を眺めた写真も(中央)!
山頂には、無人の「避難小屋」が見えます。尾根の上が草原のようになっているのは、山火事の延焼を防ぐための「防火帯」として伐採されているからです。
ようやく山頂の直下まで、たどり着くことになります!
昨日もご紹介しましたように、今回の雲取山行きでルートに選んだのは、東側にある日原川の谷間から山頂の直下に至る「野陣尾根」で、ルートは「富田新道」と名付けられています。
標高差約1000メートルを一気に登る、このルートの前半は、落葉広葉樹のブナが目立つ「ブナ帯」の森を、そして後半はツガやカラマツなど針葉樹の交じる森を通ります。
それらの森や花などが織りなす、初夏の奥多摩の表情をご覧ください!



標高1300~1500メートル前後の「ブナ帯」の森では、ブナをはじめとする巨木が生い茂っています。
原生林か、それに近い自然林で、東京の近郊とは思えないほどの深山の趣です。
樹高が10メートル以上、樹齢は数百年とみられるようなブナの巨木も次々に現れ、大きな緑の笠のように、頭上の空を覆っているところも(左)!
樹木の葉が、太陽の光を分け合って浴びられるよう、タイルを並べたように伸びる様子には、関心しますが、この「空間を分け合う」法則は、種類の違う木々の間でも守られています。
ここでも頭上には、様々な枝振りの木々のこずえが、空のすき間を埋めるように広がっていました(中央)!
根元近くから幹が何本も分かれ、大樹の風格を漂わせる巨木の幹越しに、その太陽が光って見える様子も、印象的でした(右)!



巨木が根元の部分で、地面を「わしづかみ」にするように放射状に根を張る様子も、見事です(左)!
根の間の地面は落ち葉で埋められていますが、その地面や幹の根元部分からは新しい芽生えも見えます!
地面に落ちた枯れ葉は、上から見ても絵になりますが、日光を背にすると違った表情を見せます(中央)!
逆光に透けて、葉脈ばかりか、虫がついたのか薄くなった部分の様子も、良く見えます。
ブナ帯の森では、ブナなどの高木が頭上の空間を占拠していますが、木漏れ日を受ける「低層」の部分にも、常緑樹のアセビなどが育っています。常緑樹のツルっと光る若葉も美しいものです(右)!
(この木はアセビだと思うのですが、伸びた葉や幹などを写真でメモっておらず、確定できません。)



谷沿いから尾根への急斜面を登り切り尾根の上に出ると、それまで見上げるばかりだったブナなどの木を、水平に近いアングルから見て、全体の様子を撮ることも出来るようになります(左)!
平日であり、選んだルートがマイナーだったこともあって、ここまで人っ子ひとり会うことがなかったのですが、ようやく尾根の上で、下山してくるご夫婦らしい男女の2人連れとすれ違いました。
「トレランですか。今から走って登って、下りちゃうんでしょ。いいですね」「ええ、まあ。トコトコとしか走れないのですが」-。そんな言葉を女性と交わし別れましたが、お二人も、あっという間に遠ざかっていかれました!
このあたりの山では、ブナの大木は1本ずつポツンと生えていることが多いのですが、2本3本と並んでいるところも(右)!
太い根元の部分を並べて撮ると、「ブナの森」という感じになりました。



新緑の葉が頭上を覆い、木々の間が「緑陰」となった山ろくでは、林床に咲くの花はもやは多くありません。
でも、高度をかせいで、季節もまた「さかのぼる」と、まだ春の花に出あうことができます。
「ブナ帯」を抜けるあたりで、足もとに白いチョウが羽を休めているように見えたのはミヤマカタバミ!!!
山に咲く花で、名前に「ヤマ」や「ミヤマ(深山)」の言葉を冠しているものの多くは、ふもとに咲く同種の花より小ぶりなものが多いものです。
しかし、このミヤマカタバミは「頭でっかち」なプロポーションで、白い花は実に立派。
スミレでいうと、山のスミレに対して、外来の栽培種であるパンジーのような感じです。
花びらに付いた紫の縞模様、その元の部分でワンポイントとなっている黄色の模様など、なかなかきれいで、フォトジェニックでもあります。そこで、ついグループショット(中央)、ツーショット(右)、「ピン=ワンショット」(左)と3枚を並べることにしました。
接写した写真を見て少し驚いたのは、3枚ワンセットの葉のそれぞれがハート型をしているのと同じように、雄しべの先の部分も、やはりハート型をしていること!不思議です、自然の造形って。



春の花の代名詞の一つであるスミレもまた、標高1500メートルを超えた尾根の上で、かろうじて見ることができました。
スミレはこれで今年の「春」は見納めになるかもしれませんので、サービスして3枚を掲載いたします!!!
右の写真の右側の花は、しおれかけているのか、花びらの縁がよれてしまっていますが、ちょうどそこにハエが1匹とまってワンポイントに。普通は見ていて楽しくないハエですが、このケースでは、前後に花だけ撮った写真より、この写真の方がいい感じです。花びらのよれたのが目立たないこともあって。



野陣尾根の上部に来て、登山道が雲取山から南東側の主稜線「石尾根」の合流する少し手前では、「ブナ帯」に続くツガやトウヒなど針葉樹の自然林が現れます(右)!
植林されたものなのか、カラマツの林を抜けるところもあります(左)!
雨が降ると水の通り道になるためか、登山道の踏み跡が蛇行していて、写真の遠近感に味わいが出ました。
そしていよいよ、石尾根の上、主峰の手前に位置する「前山」である小雲取山(1937m)付近から、東京の最高峰、雲取山を眺めた写真も(中央)!
山頂には、無人の「避難小屋」が見えます。尾根の上が草原のようになっているのは、山火事の延焼を防ぐための「防火帯」として伐採されているからです。
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