“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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「飲んべえ」の一升瓶ワイン

またまたネタ切れの危機を迎えましたが、これまた安易な飲み食いネタでお茶を濁させていただきます。
本日は6月30日。1年の半分を迎える節目の日ですし、プログもなんと5カ月間休まず「完走」ですし。

そしてそのネタはといえば、富士登山競走の試走で5合目まで登った前の日曜、富士吉田市で仕入れてきた一升瓶入りのワインです。

愛車の「ジムコ」(スズキ・ジムニー)を転がして富士山に行く際、私が楽しみにしているのが、一升瓶ワインを漁ることです。中小のワイナリーが数多くある山梨県では、地元のスーパーや酒屋で東京などではほとんど流通していないワインを物色できますが、なかでも、お徳用の一升瓶ワインは「地元還元」商品というべきで、産地でしか手に入らないものが多いようです。

お徳用といっても、原材料が輸入の果汁であれば「山梨産」の意味は半減しますので、選ぶ基準はずばり、原料のブドウも地元産であること。
私が良く買い求めるのは、「勝沼醸造」の「クラシック」です。徳用とは思えないほどの繊細な味と香りを楽しむことができます。
(本当の一升瓶よりも少し太った感じの瓶に入っているのですが。)

でも日本酒も一般の食材もそうですが、いつも味が分かっている定番を選んでいては世界が広がりません。
たまには「冒険」も必要ということで、今回は、初体験のワインを赤白1本ずつ調達してきました。

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調達した赤と白のワイン2本は、笛吹市の「矢作(やはぎ)洋酒」が醸造する「矢作ワイン」の赤と、山梨市の「東晨(とうしん)洋酒」が醸造する白の「SUN RIVER」(左)。

「矢作ワイン」は少し薄めのブドウ色で、逆に「SUN RIVER」は黄色がかった白です(中央)。
ともに地元産の原料にこだわってつくられたものということで、いずれも辛めで硬派な味わいです。
「矢作ワイン」は、しっかりしたボディーで酸味や苦みの強いワイルドなのどごし。
「SUN RIVER」も酸味が強く、焼酎を思わせるようなキリっとした舌触りです。

いずれも、料理をいただきながらグイグイやるには、うってつけの質実剛健な感じのワインですが、本日は(正確にいえば日付けは変わっていますが)夜勤を終えて帰宅したあとに撮影を兼ねていただきましたので、つまみは軽めの蒸したトウモロコシ(右)。
これも、ワインを調達したスーパーで一緒に買った(日曜の)地元で朝採りの元気なトウモロコシです。

日本酒フリークの私は、そもそもワインの銘柄や味の違いには無頓着な方ですが、国産のワインはお好みの銘柄もあって、どちらかといえば肩入れしています。
その理由の一つは、ワインブームで酒屋やデパートの売り場には世界各地のワインがズラリと並ぶ一方で、国産品は付け足しのようにわずかしかないことに疑問を感じるから。

ひとことで言えば、高い輸送費を上乗せしても儲かる輸入ワインを、それほどありがたいとは思えません。
そもそも、わざわざ輸送すること自体、二酸化炭素をまき散らすのに一役買って、環境にはよろしくない。
さらに大量に出る空き瓶もまた、リターナルなものではなく、すべてがゴミの山です。

それに比べると、輸送費もかからず、瓶もリターナルな一升瓶ワインは、少なくとも環境に優しいわけです。
そして食べ物も酒も、つくられた場所でいただくのが新鮮で、一番おいしいものなのです。
とくに、同じ地域の同じ水で作られた農産物と酒は、不思議なほどに、それぞれの味が一番マッチします。

そんなわけで、自分1人を運ぶついでに、旅した地域の酒や農産物を調達するのは、ぜいたくな楽しみです。
第一、ヘビーな飲んべえの私には、お得な一升瓶ワインが似合っているのは間違いありませんし。
でも、過酷な富士登山競走に挑むのであれば、ぼちぼち酒量を減らすことも考えた方がよさそうです。

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「こだわりの」どぜう・酒・びわ

サッカーのW杯で日本が惜敗した試合を前に、とびきりのドジョウと銘酒、ビワを味わう宴に参加しました。

「こだわりのどぜう会」と銘打たれた宴は、新潟・小千谷の蔵元「新潟銘醸株式会社」社長の吉澤貞雄さんが、浅草に近いドジョウ料理の老舗「駒形どぜう」店主の六代目 越後屋七助さんらと共に開かれています。

会場の「駒形どぜう」本店には4月29日にも、私の写真展に来場してくださった売れっ子作家で、ランナーの衿野未矢さんらと訪れています(記事も掲載しています)。
今回もまた、店主の七助さんが「応援団長」役だという衿野さんにお誘いいただいて宴に参加することになり、雑誌「ランナーズ」を発行する「株式会社アールビーズ」社長の橋本治朗さん、同誌編集長の下条由紀子さんらと同席させていただきました。

W杯の勝利の前祝いとはなりませんでしたが、お料理もお酒も最高で、幸せな夕べでした。

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前回の記事でもご紹介した通り「駒形どぜう」の定番料理は「どぜう鍋」。
長さ10センチほどもあるふっくらとしたドジョウは、炭火の上に置かれた浅い鉄鍋の中に並びます。
これを割り下を足しながらグツグツ煮立て、ネギをたっぷり乗せていただきます(右)。

追加でいただくドジョウは、やはり鍋に並んで運ばれて、店のお姉さまが鍋を傾けてゆすると、並んだままの格好で鍋から鍋にスルリと滑って乗り移ります(左)。

通常使われるドジョウは台湾産のものだということですが、本日鍋に乗せられたのは貴重な国産品。
ドジョウの養殖が盛んな大分県宇佐市の院内地区の養殖場で育った「ほたるどじょう」と呼ばれる逸品です。
宴にも参加されていた仕入れ先の養殖場の方によると、一度も泥に触れることなく育てられるとのこと。
どうりで淡泊で上品な味のドジョウは、泥臭さがみじんもありませんでした。

そして「ドジョウに合うお酒」として、新潟銘醸社長の吉澤さんが自らセレクトをされたのは純米吟醸で生酒の「めだかの宿」と、「雪蔵貯蔵」の本醸造にごり酒である「冬将軍」の2種類。
当初は、どんどんいただいても次々に運ばれる4合びんのラベルを2本分並べて撮影しておいたのですが、なんだか寂しいので、ごあいさつした際、吉澤さんに2本を持っていただきたいとお願いしました。
吉澤さんは快く応じてくれ、お茶目なポーズを決めてくださいました(中央)!

いただいたお酒のうち「めだかの宿」はアルコール度数が低めで、さわやかで軽快なのどごし。
うま味も香りも上品で自己主張を控えた感じで、料理を味わいながらいただくには、うってつけ。
「冬将軍」は対照的にアルコールが高めで、甘く深い味わいとフルーティーな香りが立っているのが特徴。
とはいえキレのある味わいで、甘めの割り下で煮られるドジョウと不思議にマッチしていました。

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ホスト役である六代目・七助さんは宴席には座られませんでしたが、粋な浴衣姿で座敷に現れ、20人余りの参加者を前に、あいさつをされました(右)。

同じ鍋をつつかせていただいた皆さんとは、宴の終わりごろに記念撮影(中央)。
そのうち手前の着物美人が、「不倫」や「依存症」などをテーマに40冊以上の著作を書かれている、売れっ子作家の衿野未矢さん。
後方は私の隣から、私の写真展で会場に特大の花を贈ってくださった「アールビーズ」の橋本治朗社長と、「ランナーズ」の下条由紀子編集長。その右隣が「ランナーズ」編集部の杉本美香さんでした。

そして最後にデザートでいただいたのが、特大のビワ(左)。
静岡市の旧由比町の名産品である「田中びわ」で、ビワの葉とともに出されました。
ビワといえば普通は種ばかりが大きくて、一度に何個も食べたくなってしまうものです。
でも、この特大のビワは果肉も厚く甘くジューシーで、1つでも十分に満足することができました。

富士山5合目まで試走2

富士登山競走のコースを5合目の先までたどった「試走」の報告は、本日が後半の2回目となります。
車道の終点である「馬返し」から、今やほとんど歩かれなくなった旧道を走る部分で、富士山の「知られざる」自然の表情と歴史の香りを満喫できる「穴場」ともいえます。
本日もまた、写真のみ15枚を掲載し、説明などは後ほど加えさせていただきます。

(以下が追加分です。)
いよいよ山道に入る馬返しは、その字の通り、ここから道が険しくなるために、以前は馬を返した場所。
この先は古来から富士山の「聖域」で、登山者が身を清めるための「お祓い所」もあったということです。

以前は登山道の起点である北口本宮浅間神社から馬返しまでは「草山三里」と呼ばれ、さらに5合目付近の森林限界までは「木山三里」、その先の頂上までは「焼山三里」と、それぞれ呼ばれていたとのこと。
今や「草山」には車道がつき、車で乗り入れた登山客が押し寄せる「焼山」は都会のようなにぎわい。
森林に覆われた静かな旧道が、朽ち果てた茶屋などの廃屋とともに残る「木山」だけが、往時の趣をしのぶことのできるエリアになっています。

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馬返しは、江戸時代には茶屋が建ち、馬を降りた人々が休憩して身支度を整える場所でした。
現代になってからも、1964年に「富士スバルライン」が開通し、多くの人にとって5合目が登山の起点になる前には、「登山口」としてバスが上ってきていたということです。

しかし、ここは今や単なる広場のようで、数々の石碑や鳥居、石灯ろうなどが往時をしのばせるだけです。
標高は約1450メートル。富士吉田市役所からは10キロ余りで約700メートルを上ってきています。
本番で制限時間内の完走を狙うには1時間5分ほどで通過したいところですが、それぐらいで走ってくると、脚はいつ痙攣してもおかしくないぐらい疲れます。
ここにも給水所が設けられますが、足を止めて休むほど時間の余裕がないのが富士登山競走の厳しさです。

馬返しにある石の鳥居の前には、こま犬ではなく猿の石像が向かい合っています。
後ろと前を向いた2体を合わせて撮ろうとカメラを構えると、ちょうど下りのランナーが通りました。

1合目に残っている建物は「鈴原天照大神社」(右)。
かつては本尊として密教の最高仏である「大日如来」をまつっていたということです。

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2合目に建っているのは「冨士御室浅間神社」。
富士山の神である「浅間明神(木花開耶姫命)」をまつり、この先は江戸時代まで女人禁制だったとのこと。
ここは富士山中で最初に建てられた神社だとされていますが、今や壁も屋根も破れて廃屋の状態(左)。
建物のわきには、キンポウゲの仲間の黄色い花が咲き乱れていました(中央)。

標高1700メートルを超えるこの辺りはコメツガやシラビソなどの針葉樹林に覆われています(右)。
小雨の中では甘酸っぱい香りが漂って、疲れた体が癒やしの気に包まれるような感じがします。

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3合目はかつて茶屋(山小屋)が並び「三軒茶屋」と呼ばれ、今も道の両側に廃屋が残っています(中央)。
かつて、ふもとを早朝に発った登山者の多くがここで昼食をとったことから「中食堂(ちゅじきどう)」とも呼ばれていたということです。
ここは眺望が良いことでも知られ、廃屋の中には「見張らし茶屋」と書いた看板が横たわっていました。
しかし本日は雨模様で、眺望があるべきところは、いずこも真っ白でした。

雨が多く、傾斜もきつい富士山の中腹とあって、登山道はU字型にえぐれて侵食されているところも少なくありませんが、一方で、昔ながらの石畳も、かなり残っています(左)。
私が昨年5月初め140キロを走った山口県の超長距離大会「萩往還マラニック大会」でたどる山越えの旧道「萩往還道」の石畳が思い起こされます。

石を割る機械も運搬する車や道路もない時代、山奥に石畳を敷く苦労はいかほどのものだっただろう-。
想像を絶するような先人たちの努力に思いをはせると、富士登山競走の参加者をはじめ、物好きしか訪れることがなくなってしまった、この由緒正しい登山道がいとおしく思えます。

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標高2000メートルを超えたあたりに残り、正面がトタン板で覆われた廃屋は「井上小屋」(中央)。
「五合目焼印所」と看板に書いてあるものの、ここは正確には「4合5勺」に当たるということで、競争の本番で関門が設けられる5合目までは、まだひとがんばりが必要です。

小屋の左手に切り立つ岩は、神のよりつく石とされる「御座石」と呼ばれています(左)。
岩の表面には、冨士講にまつわるらしい「日本橋」などの文字が彫られ、かつては岩の上に社がまつられていたそうです。
また60年に1度だけ、女性が2合目を越えて、ここまで登ってくることが許されたということです。

富士山には高山植物が少ないのですが、5合目付近にはシロバナノヘビイチゴが大きな群落をつくり、咲き乱れていました(右)

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富士登山競走の5合目の関門は、登山道がいったん舗装道路に出たあとの「佐藤小屋」前に設けられます。
しかし、そのすぐ上にある「星観荘」には既に「六合目焼印所」の看板がかかっています(左)。
ここから富士スバルラインの5合目まではコースタイムで30分余り。
最終バスは約20分後に出るところで、走れば間に合いましたが、もう走る元気はなく休憩をとりました。
小屋は6月初めから営業しているということですが、山開き前とあって売店のメニューに書かれた生ビールはまだなく、缶ビールをいただいて今年初の5合目の関門到達を祝いました。

小屋のそばから見上げると、山頂は雲に隠れていましたが、ここ数年と同じく残雪が多い様子でした(中央)。
山小屋の人たちが雪かきを進めていますが、7月1日の山開きに一般の登山客が山頂まで行けるかどうかは微妙なところだということでした。

下界の方もまた雲海に覆われ、晴れていれば見える河口湖や山中湖を眺めることはできませんでした(右)。

お伝えした通り休憩後には馬返しまで戻り、5合目から上の練習は山開きの後に出直すことになりました。
5合目から上は、ご存じの通り森林限界を越えて、砂礫と岩を踏むつづら折れの道が続きます。
高山植物や変化のある景色を楽しむ山とは異なり、巨大なピラミッドを登るような感じがします。
それに比べると、馬返しから5合目までの道の方がずっと山らしく、富士山ならではの自然を楽しめます。
うち捨てられ、朽ちていく小屋をいくつも見るのは、ゴーストタウンを抜けるようで複雑な気持ちになりますが、歴史の香りが漂っているともいえます。

富士登山競走で利用させるだけではなく、昔ながらの、ふもとからの登山も、地元は観光資源の一つとして見直してはどうかと思います。

富士山5合目まで試走1

7月23日の富士登山競争まで1カ月を切った本日、今シーズン初めてコースの試走をしました。
小雨の中を走ったのは、スタート地点の富士吉田市役所から5合目の関門が設けられる小屋の先までです。

試走の報告は2回に分けて掲載します。
第1回目はタイム的に5合目までの、ほぼ中間に当たる車道の終点「馬返し」の手前まで。
とりあえず写真15枚をアップし、説明などは後ほど加えます。

(ここから追加分です。)
富士登山競走でのパフォーマンスを高めるために一番の練習は、当然のことながら本番コースを走ること。
私も数年前、制限時間の4時間半まで11秒と鼻の先まで迫った際は、6月ごろから富士山に通いました。
しかし富士山は上り一辺倒の単調な山であるうえ、何度も登ると飽きてきて、おもしろくありませんので、昨年あたりは7月に南アルプスを縦走するなど、楽しみながらの練習を試みました。

それで今年はといえば絶対的な練習不足を実感していますので、7月1日の山開き前の6月中に5合目までだけでも走って、過酷なコースを思い出すとともに、今の実力を試しておこうと考えたわけです。
その結果は、想像以上にきつかったです。つまり、力不足を痛感したというわけです。
本番では5合目の関門の制限タイムは2時間20分。私は近年、2時間10分ぐらいで関門に達していますが、本日は軽く3時間を上回ってしまいました。

もちろん写真を200枚近く撮ったり、水やおにぎり、防寒具、予備カメラなど荷物が重かったりしたという言い訳はそろっているのです。でも、問題なのは、ゆっくり走ったにもかかわらず体力に余裕がなくなり、ほとんどグロッキーになったことです。
走り出して早々にお腹が減り、少し我慢したあとに、おにぎりをほおばりながら走ったものの燃料補給が間に合わなかったのが最大の原因と思われます。いわゆる「ハンガーノック」と呼ばれるエンスト状態です。

それにしても基本的な力不足は明白で、あと2、3週間、どれだけ挽回できるか、あがくのみです。
とはいっても相手は自分の体ですので、徹夜の連続でケリがつく仕事などのように一筋縄でいかないのが、悩ましいところなのですが。

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富士登山競走のスタート地点は標高約750メートルの富士吉田市役所(左)の前です。
そしてゴールは最高峰が約3776メートルの山頂(中央)の一角で、標高差は約3000メートル。
(写真は下山後、厚い雲の間から数分間だけ見えた今の山頂付近です。)
この高さを、ハーフマラソンとほぼ同じ水平距離約21キロを進みながら、ひたすら登り続けます。

雪が解けて5合目まで走れるようになる6月初めごろから、練習に訪れる参加者が増えます。
山開き以降は、車道の終点に駐車場がある馬返しや5合目から山頂までを練習する人が多くなりのですが、6月いっぱいは市役所などふもとから走る人が多数派で、市役所の駐車場はランナーに解放されています。

本日は降水確率の予想が午前中30%、午後20%でしたので、車で着いた市役所を正午ごろに出発。
思いのほか時間がかかって、当初乗る予定だった「富士スバルライン」5合目の3時40分の最終バスに間に合わず、馬返しからの下山にはタクシーを利用しました(右は運転手さんに撮ってもらった写真)。

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富士登山競走のコースは、スタートして間もなく、富士吉田市街の目抜き通りを上っていきます。
街そのものが、すそ野の斜面の上にあって傾いていて、ボールが転がっていきそうなほどの傾斜です。
その途中でくぐる大きな鳥居は「金鳥居(かなどりい)」(中央)。
ここから先が、信仰の対象としての富士山の領域になるという境目に当たります。

富士山を信仰の対象としてあがめる人たちが富士山に詣でる登山は、江戸時代に盛んになりました。
その人たちは「富士講」と呼ばれる互助組織をつくり、遠く江戸から白装束で歩いて登山旅行をしました。
ふもとでは、富士講の人たちを支援する「御師(おし)」と呼ばれる宿舎が数多く運営され、金鳥居の近くには今も宿泊施設や展示館として御師の家が幾つも残っています(左、右)。

「お山は晴天、六根清浄(ろっこんしょうじょう=欲望から解き放たれ、魂が清らかなさま)」
こう唱えながら白装束で歩く富士講の人たちは今も少数ながら残っていて、6月30日の「開山前夜祭」では、金鳥居から、その先にある「北口本宮冨士浅間神社」までのパレードに参加します。
(「ろっこんしょうじょう」が「どっこしょ」の語源だという説もあります。)

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その北口本宮冨士浅間神社は、富士吉田の市街地の外れにあり、富士登山競走がたどる「吉田口登山道」の起点ともいうべき神社(中央)。
本番では、参道ではなく境内わきの道路を走りますが、本日は「登頂祈願」も兼ねて参道から参拝しました。

参道の両わきは、遠くからでも緑の大屋根のように目立つ巨木ばかりの杉並木になっています(右)。
まさに「昼なお暗い」並木のそばには、大きな石の灯ろうが並び、厳かな雰囲気を醸しています。

七夕が近いとあって本堂の前には、願い事を書いた短冊をつるした笹の枝が飾られていました(左)。

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神社を過ぎると、コースは馬返しまでの車道をたどり、初めはほぼ直前が延々と続きます(左)。
本番では車道を走り、登山者向けには車道に平行して未舗装の遊歩道も設置されていますが、本日は小雨もようとあって車道わきの歩道を走りました。

道路の両脇は、うっそうとした森林が続き、「林相」を見学できる見本の森のよう。
霧の多い富士山麓だけに、木の幹にコケがむしたり、ツル性の植物が巻き付いたりしている林も(中央)。

車道のわきには夏の到来を告げるウツギ(卯の花)が、所々に咲いていました(右)。
梅雨に咲く花とあって、雨に濡れた姿も似合っていました。

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ほぼ真っすぐだった広い道路が終わり、曲がりくねった狭い道路に変わる所にあるのが「中の茶屋」(左)。
本番では最初の給水所が設置され、暑さがこたえて水をかぶるのですが、本日は雨脚が強まって、雨宿りをしたくなるほどでした。

中の茶屋から馬返しまでは、じりじりと傾斜が強くなり、走っているのか歩いてるのか分からない感じがすると同時に脚がパンパンに張って、前半の一つの正念場です。
昼下がりとあって、下ってくるランナーが多く、その軽快な足取りを、うらやましく感じました(中央)。

道のわきにオダマキの可憐な花が咲いていて、こうべを垂れた花を、しゃがんで下から撮りました(右)。
でも、立ち上がるのが一苦労で、脚が疲れているのを実感しました。

梅雨の夕-アジサイにデイゴ

本日も早起きできず、天気予報も曇り時々雨とあって、またまた山行きは断念。
「梅雨空といえば、アジサイでも見に行くか」と思い立ち、夕方、近所に走りに出かけました。

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コースはいつも通り、江戸川区総合レクリエーション公園から旧江戸川の堤防(左)を海に向かって走り、葛西臨海公園を横切って(中央=ドームやテントは葛西臨海水族園)、荒川の堤防を走る10キロ余り。

お目当てのアジサイがあるのは、レクリエーション公園の東端にある「なぎさ公園」(右)。
写真では、その一部しか見えませんが、付近一帯の展望台になる丘の斜面を覆うように咲き乱れるのです。

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満開には少し早いものの、半球状に咲く大きな花の塊が並ぶさまは、見事です(中央)。

早い時期だからこそ見える、開く前の緑の花も、なかなかフォトジェニック(左)。

そして、わずかに小雨が落ちる天気とあって、花に近づくと、お似合いの露もついていました(右)。

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水滴をつくる雨が酸性雨であるためか、花びらのように見える「がく片」の色がにじんだように見える花もありましたが、これはこれで美しい(中央)。

ピンクと白の花は、女の子好みの千代紙のようなデザイン(左)。

コンパクトカメラでは難しかったですが、前後にボケをあしらった絵も、メルヘン調になりました(右)。

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アジサイを撮って「本日のネタは、一丁上がり」と思っていたところ、臨海公園の歩道わきに鮮やかな赤い花びらが散っていました。アメリカデイゴの花びらです(右)。

臨海公園の東端の歩道わきには、何本もアメリカデイゴが植わっていて、梅雨時に満開になります(中央)。
私はこれまで、てっきり沖縄のデイゴと同じものだと思い込んでいて、花を見るたび、デイゴが歌詞に出てくる「島唄」を口ずさんでいましたが、先ほど調べて勘違いに気づきました。
アメリカデイゴは南米原産で、アルゼンチンの国花であり、鹿児島の県花でもあります。
東南アジア原産のデイゴは、葉が出る前に花が咲くそうです。

アメリカデイゴの花は、熱帯風の派手な色や形をしていますが、写真に収めるのは難しく、アップの写真は、花がズラリと並んで、一斉に舌を出しているように見えるカットを採用しました(右)。

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臨海公園を抜けて河口付近の荒川の堤防に来ると、直線2・4キロの歩道がついています。
「健康の道」と名付けられた歩道の一部で、足もとには距離表示の石版も埋め込まれています(左)。

ランニングブームのため、週末にここを走る人は以前よりも、ずっと増えました(中央)。

本日は、富士登山競走用でレース仕様のトレイルラン用シューズ「ゲルフジ」を履いていて、足も軽い感じがしていましたので、タイムトライアル的なペース走をしてみることにしました。
目標としては、1キロ4分余りのペースで、ずばり10分。そして結果は9分27秒(右)!
夕方の海風が追い風になっていたため、「参考記録」ですが、1キロ4分を少し下回るペースで、上出来。
このところの「階段走」の効果が出ているようで、走っていて足のバネが利いているのを実感できました。

それでも、これまでの練習量を考えると富士山はまだまだ遠いはずですが、気持良くスピードに乗って走れる感覚は久しぶりで、富士山がダメでも秋のマラソンは、練習次第で久々にタイムを狙える気もしてきました。