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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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変ぼうする湾岸―夕景

昨日は兄の舞台を見に行ったため、また山を走ることができず。
その代わりにはならないものの、帰りは夕暮れ時に、都心から自宅まで走ることにしました。
通勤で幾度となく通っているところも、滅多に走らない時間には、また違った表情を見せるもの。
そこで、帰宅ランの最に撮ったトワイライトの「湾岸」のシーンを、ご紹介することにいたします。

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以前、石川島播磨工業の造船所だった豊洲の運河沿いに、総合商業施設の「ららぽーと豊洲」があります。
施設がオープンした数年前から、施設の裏庭に当たる水辺は、公園のように整備されていました。
その前後は少し前まで新しい高層住宅などが建設・整備中でしたが、それらが完成したようであることから「もしや」と思って足を踏み入れてみると、やはり水辺沿いには公園の前後にも遊歩道がつながっています。
「出勤ラン」のコースのうち、この数100メートルにわたる部分は、大通りではなく水辺の歩道を快適に走れるようになっていたというわけです。

「ららぽーと」裏の公園の芝生の斜面には、寝そべって湾岸の景色を見られるリクライニングチェア型の白いオブジェが並び、満席の状態(左)。なんだか日本じゃないような、ゆったりとした空気が流れています。

周囲を見渡すと、この付近の変ぼうぶりは目を見張るものがあり、新しい高層住宅が次々に完成しています。
以前の工場や荒涼とした空き地、黒煙をまき散らすトラックに象徴される「工業地帯」然とした風景が記憶に残っている私は、時代が変わったというより別世界に来たような感じになります。
まったく「あのころ」の景色は、どこに行ってしまったのでしょう。

それにしても、このあたりの建設ラッシュを見ると、不況など「どこ吹く風」という感じです。
ここを見る限りでは、地方都市の中心街が軒並み、さびれて「シャッター商店街」が増殖していることや、東京都内にすら深刻な山村の過疎地域があることなど、にわかに信じがたい感じがします。
どの国でも開発の最先端にあるピカピカの街が先に完成していき、それに引っ張られるようにして庶民の町も少しずつ整備され、全体が底上げされていくものです。
しかしそれでも、日本のこのところの発展の様子は、少しいびつ過ぎるように思われます。

豊洲に隣接した東雲の集合住宅街でも、シンボル的な高層住宅が幾つも完成しています。
そばの運河に架かる橋から振り返ると、住宅街に向かって多くの人たちが家路を急いでいました(中央)。
この住宅街もまた、ほんの数年前までは巨大な空き地だったところ。
暖かい色の明かりがともった高層住宅の、たくさんの窓の中で、日曜の夜の団らんが営まれているのだなと思いながら、以前の荒涼とした景色を頭に浮かべると、やはりこのあたりは時間がドラスティックに流れている地域なのだと実感します。

東雲地区の最寄り駅の一つ、東京メトロ有楽町線・辰巳の駅前には、石を積んで固めたオブジェがあります。
アルプスなどの高い山の頂上に積まれる「ケルン」のようにも見えるこのオブジェ。「辰巳」の地名にちなんだ「辰(竜)」をモチーフにしているようです(右)。

自分の名前と同じ駅の前のオブジェとあって、以前から、なんだか親近感がわき、背後の首都高や「視線」の先の高層住宅街などをあしらって写真に収めていましたが、いまひとつ「座り」が悪い気がしていました。
しかし、これまた「もしかして」と思い、たそがれの景色の中で撮ってみると、シュールな雰囲気になって、悪くありません。竜に魂が込められたようで、動きだすかもしれない感じがしました。

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