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「美容の大敵!」記事が紙面に!

先に取り上げたウェブサイト「タバコは美容の大敵!」の主宰者を紹介する記事が新聞に掲載されました!

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5月31日と6月11日の記事にも書きましたが、この方は「無煙社会を目指す」活動を仕事のかたわら続けてられる平賀典子さん(左)。私が約10年にわたって親しくさせていただいている方です。

平賀さんは「世界禁煙デー」を記念して厚生労働省などが5月30日に都内で開いたシンポジウムで講師を務められました。そのシンポは、人気アイドルグループ「AKB48」のメンバーが対談のゲストとして登場したこともあり、私は映像の取材をしたのですが、サイトや平賀さんのことを「新聞記事としても紹介したい」と思い6月11日に、「時の人」を取り上げる記事を書くために追加取材をさせていただいたのです。

しかし、私が記事を仕立てるのに時間がかかったうえ「順番待ち」もあり、ようやく今月9日になって地方紙をはじめとする全国の新聞社に配信されました。
とりあえず、その翌10日に「神戸新聞」が掲載した紙面を本日見ることができましたので(中央)、ここで再びブログのネタとしても取り上げさせていただくことにしました。

記事はご覧の通り、新聞記事のスタイルですので俳句のように内容を凝縮した味気のないものです。
とはいえ紙面の「肩」の部分にレイアウトされ、タテに4段を使ってあるうえ写真もカラーで目立ちます。
記事の中で書いた、サイトの表紙にある日本と外国のたばこのパッケージの比較も転載します(右)。
サイトのアドレスは次の通りですので、詳しくはこちらをご覧ください。
http://tobacco-biyou.jp/

以前に職場の分煙が一般的でなかったころ平賀さんは「職場の煙害」と闘った末に転職されましたが、また「無煙社会を目指す」市民活動に加わり、その一環としてサイトを立ち上げるなどされました。
私も同じく職場の煙害に悩まされ続けた末、テレビ局に出向していたころ「たばこ問題」を集中的に取材。
市民活動の集まりにも顔を出して、皆さんと意気投合しながら「ネタ集め」にも精を出しました。

9年前の「世界禁煙デー」の記念シンポでは、アメリカの大手たばこ会社の元重役で、会社による悪質な販売戦略を内部告発したジェフリー・ワイガンドさんが特別講演を開いた際、彼の独占インタビューをして、それを盛り込んだニュース特集を放映しました。

ワイガンドさんは1999年のアメリカ映画「インサイダー」で、ラッセル・クローが演じた役の実在のモデル。
映画も実際に起きた話を忠実に再現した内容で、その告発を促したCBSテレビのプロデューサー役はアル・パチーノが演じていました。
ラッセル・クローの迫真の演技もすばらしかったですが、本物のワイガンドさんは言葉にこもる信念の強さや、あふれ出るバイタリティーが印象的な人物でした。

そんな世界禁煙デーのシンポは平賀さんにとり「情報を得たり勉強したりする場」で「自分は聴衆の立場」が当たり前だったというだけに、今回、講師に抜擢された際には「ええ、自分が!」と驚かれたとのことです。
でも、それは平賀さんもまた、強い信念を持って努力を続けてきた「たまもの」なのだと思います。

「美容にも健康にも良くないタバコを吸う若い女の子たちが増えているのは見過ごせない」
当時、そんなふうに話されていた平賀さんは、ご自身が力を入れてられた「より自然で肌にやさしい化粧品についての研究」の知識や、専門的に勉強されたデザインのスキルを生かして、サイトを立ち上げられました。
「『タバコは美容に良くない』という切り口が一番、説得力があると思うのよ」と、真剣な眼差しで話してられた平賀さんは、その後も新しい情報を次々とサイトに盛り込むなど努力を続けられました。

その結果、サイトはアクセス数の多い人気サイトとなって、「ジェンダー(男女の差)とたばこ」が標語となった今年の世界禁煙デーの記念シンポで講師を務めるのは「平賀さんしかいない」と、関係者らが声をそろえるほどになったのです。
2000年代初めまで伸び続けていた若い女性の喫煙率は、このところ減りはしていないものの横ばい状態になっています。そうした状況の改善に、このサイトは少なからず力になったものと思われます。

たばこの害といえば、劇作家の、つかこうへいさんが肺がんで死去されたというニュースは衝撃的でした。

つかさんが、かつて極めて顕著なヘビー・スモーカーだったことは周知の事実。
証明はできまないのですが、彼がタバコを吸っていなければ、わずか62歳で「若死に」することはなかったのではないかと強く推察されます。

1970年代後半の高校生のころ、私にとって、つかさんは「神」のような存在でした。
高校生のとき、大阪の高校で劇団をつくっていた私は、数十人の観客しか集めていなかった「つかこうへうい事務所」の「熱海殺人事件」を観て、その緊張感と娯楽性あふれる劇空間に圧倒されました。
そして、モノに憑かれるようにしてコピー的な「熱海」の公演を、校内で敢行しました。

演出兼務の私が演じたのは、警視庁の部長刑事「くわえたばこ伝平衛」の役。
「キメ」の場面ではタバコに火をつけるのですが、高校の講堂で練習していた際、悪のりして実際にタバコに火をつけたところ、劇団の顧問をしていた先生が陰でご覧になってられ「ばかやろ!オレは顧問をやめる!」と吐き捨てて出て行かれた場面が今も脳裏に、鮮明に焼き付いています。

私がタバコを口にしたのは、そのときが初めて。もちろん、まずくてたまらず、そのあとに生涯で吸った本数は20本ぐらい。ほとんどが大学時代に、飲み会で周りが煙たくしている際、こちらも煙で「反撃」するために火を付けたものです。

そうして私が、つい吸ってしまうほど当時、タバコの害についての知識は一般化していませんでした。
それどころか、タバコは芸術家や知識人のトレードマークみたいに思われてさえいました。
「この紫煙の向こうに、ヨーロッパの文化が見えるんですよ」
私が敬愛していたフランス文学の先生も、夢見るような目で、そんな言葉をはいてられました。

でも、そのころとて、タバコが百害あって一理なしという事実は、研究者の間では常識だったはずです。
タバコは「重要な税財源だ」として、国民の健康を踏みにじって、タバコの害をうやむやにし続けてきたタバコ会社や行政の「悪意」がなければ、つかさんをはじめ、この間にタバコが原因と思われる病気で夭逝した才能豊かな著名人たちの命は、救われたと思われます。ただただ悔やまれるわけです。

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