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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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ビルの谷間から羊雲

本日も梅雨の中休み。遅い昼休みに東京・汐留の会社から食事に出て戻ってきて、高層ビル街の谷間から空を見上げると、秋の空のような雲が一面に広がっていました。

BL0714汐留の雲1R1003263  BL0714汐留の雲2R1003266  BL0714汐留の雲3R1003262

まだら模様のこの雲は、「羊雲」とか「鰯雲」と呼ばれる高積雲だとみられます(中央)。

このあたりの高層ビルはミラー様の窓ガラスで覆われたものが多く、窓の中にも雲が浮かんでいて幻想的な光景になっていました(右)。
(この窓ガラスは、私の会社の別館のもので、中に映っているビルは右が日本テレビ、左が資生堂です。)

東京のこの穏やかな天気とは裏腹に、西日本の一部では記録的な集中豪雨に見舞われて、福岡や佐賀、広島などで17万人以上もの人が避難勧告を受け、広島や島根では死者や不明者も出たということです。
梅雨時の天気は気まぐれなようで、予報では降水確率が高いからと富士登山競走の練習を控えた昨日も、実際には現地の雨はそれほどではなかったもようです。
天気予報に一喜一憂するのは、ばかばかしいだけですが、予想外の豪雨などでさらに犠牲者が出ることは、ないように祈りたいものです。

一面のガラスに雲を映す私の会社のビルの前に置かれた銅像は、会社のシンボルのようなオブジェ(左)。
てっぺんに乗っている鳥は伝書バト。かつては報道用の原稿や写真のフィルムを伝書バトに運んでもらった時代もあるからです。

この私も、伝書バトの時代はさすがに知りませんが、かつては原稿を紙に書いてファクス送りしていました。
原稿用紙は何度もファクスにかけられるため、字がつぶれないように1マスが約3センチ四方もありました。
一方の写真も、もちろんフィルムで、初めのころは白黒が基本。撮影後には自分で現像・プリントをします。
それをアナログの電話回線に乗せて送るのには、1枚当たり10分以上もかかったものです。

そうした時代を振り返ると、いまや昼休みに撮った写真などを、いとも簡単に公開できるようになったデジタル技術の発展は、まさに目を見張るものがあると思い直してしまいます。
それと同時に、発展したデジタル技術を私たちが本当に利用しきれているのか、その恩恵をきちんと受けて、生活を豊かにできているのかという疑問も感じないわけではありません。

私自身、メールのチェックやブログ作業で費やされる時間はバカになりません。
それは自分が好きでやっているのだから仕方ないにしても、私の会社でも、おそらく他の多くの会社などでも便利になればなった分に応じて仕事が増えるだけで、「こりゃおかしい。ちっとも楽にならない」と感じる人は少なくないでしょう。

また、私が使っているような小さなコンパクト・デジカメで、今やほとんどの写真を撮ることができます。
コンピュータ画面で見るときだけでなく大判のプリントにしても大丈夫なのですが、それでも図体が大きくフットワークの悪い一眼レフに対する「妄信」のようなものを、私を含めて多くの人が持ち続けています。
コンパクト・デジカメでしか撮れない写真の世界が、とんでもなく広がっているにもかかわらず、写真の「内容」ではなく、重箱の隅をつつくように画質ばかりにこだわるなどして。
(私の場合は、フットワークを生かして相手に構えさせない写真を撮るときはコンパクト、特殊なレンズによる特殊な表現、それに連写などの機能を生かしたいときには一眼レフ-と使い分けています。)

便利になれば、さらに便利さを求め、高い品質のものが現れれば、さらに高い品質を求める-。
人間の欲望そのものは、人間らしいものですから否定しませんが、その欲望が組織や商売に利用されることなく、技術の進歩や便利さを、生活の豊かさに結び付けていく努力が求められていると思うわけです。

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