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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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大渋滞抜け富士山最終試走

明らかに1日遅れて「梅雨明け宣言」が出され、3連休の初日と重なった本日は絶好の「行楽日和」。
未明に帰宅した夜勤明けにしては早起きして、富士登山競走に向けた最後の試走をしようと思ったものの、ネットで渋滞情報を調べると中央高速も東名高速も「真っ赤っか」の大渋滞。
あまり渋滞がない東京湾岸から横浜を通り、湘南経由で裏道を抜けようと目論みましたが、裏目に出ました。

高速と違って流れない一般道の渋滞に次々に巻き込まれ、9時に自宅を出たのに、吉田口登山道の車道の終点「馬返し」に着いたのは午後5時近く。途中の食事休憩を除いても、スムーズに行ったときの3倍以上に当たる7時間半もかかり、ほとんど車に乗りに行ったようなものでした。

結局、試走したのは馬返しから5合目の先までで、「時間距離」はコース全体の4分の1足らず。
今年の富士登山競走に向けた練習の締めくくりは、ちょっと締まりの悪いものになってしまいました。

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馬返しの石の鳥居の右手には明治大学の山岳部が管理しているという「明大山荘」があります。
いつもは閉められていて「ここも廃屋なのか」と思っていましたが、本日は初めて使用中になっていました。
小屋の中の暖炉には勢いよく火が燃え、外のベンチでOBらしい年配の方々が酒盛りをされています(左)。
「ここはクラブハウスのようなもの」「年に1回使うかどうかですよ」
そう皆さんはおっしゃいますが、なんだかもったいない話です。
数年前のネットの情報では、8月の土日に地元ボランティアがここを借りて、登山者にお茶のサービスなどをしているとあります。由緒ある吉田口登山道を盛り上げるには良い話ですが、今も続いているのでしょうか。

当初は8合目あたりまで行こうと思っていましたが、夕暮れも近く目標は「とりあえず5合目」に変更。
「足にダメージが残らない程度のペースで」と考えていたものの、足は予想外にスタスタと進みます。
日中ずっと車に閉じ込められ、その運動不足を取り返そうとして体が動きたがったのか、「5合目で引き返す可能性も少なくない」と考えていたので自制がききにくくなったのか。
感覚としては「まだ余裕のあるペース」でしたが、馬返しから5合目の「関門」までのタイムは58分。
本番の目安である1時間2、3分以内を軽く上回り、これまで数年間の練習の中でも最高のタイムでした。

森の中の登山道は既に薄暗くなっていたこともあって、カメラを取り出すことはほとんどありませんでしたが、5合目付近ではハクサンシャクナゲが満開に近くなっていて、登山道わきの花を素早く撮影(中央)。

5合目の関門が設けられる「佐藤小屋」の玄関前では、小屋で飼われている赤い羽のインコが、テーブルの上でパンをかじって、大勢の宿泊客らに愛嬌をふりまいていました(右)。

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小屋の前には斜光に光る雲海が広がり、宿泊客らしい方にお願いして記念撮影してもらいました(左)。

「佐藤小屋」から100メートル余り先にあり、いつも休憩させてもらっている6合目・「里見平」の「星観荘」も、連休の初日とあって宿泊客であふれている様子。
前々回にお目にかかった、ご主人の奥さまのお姉さまも手伝いにいらしていました(中央=左が奥さま)。
それどころか、「いとこたちもみんな来てくれているのよ」(奥さま)とおっしゃる通り、夕食の準備などで忙しく動き回るエプロン姿のスタッフは、いつもより大人数。
「今日はおじゃましない方が」と思った矢先、奥さまに「中で休んでらして」と言われ、走る心が折れました。

「そうおっしゃっていただけるのでしたら、今日の練習はここまでです!」
大会まで1週間を切った時期は、さらなる練習効果を望むことはほとんど無理で、疲れをとって体調を整えることの方がずっと大事-。
そんなセオリーも思い出し、「短い距離でも良い感触で走れたイメージを残しておきたい」とも瞬時に考えて、「武装解除」を決めました。

木の床がぴかぴかに磨かれた玄関先の「いろり端」では、よく冷えた生ビールと、自家製の「オニク」のお酒とともに、手作りのお新香などもいただきました(右)。
(オニクは、ミヤマハンノキの根元に生える寄生植物で、稀少な薬草。以前の記事でもご紹介しています。)
思ったように練習を積むことはできませんでしたが、それなりに頑張ったということで「乾杯」です!

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美味しいお酒とおつまみをいただき、すっかり良い気分で外に出ると、夕暮れの絶景に迎えられました。
さまざまな形をした夏の雲が夕日を受けて輝き、黄金色から茜色へと移ろっていきました。
「山は夜を過ごし、夕方や明け方の景色を見てなんぼのものや」
テントを担いで方々の山を巡り歩いていた若いころ、「山中泊」にこだわっていた自分を思い出します。

軽い荷物で山を走り、山小屋で生ビールを飲む-。すっかり「軟弱」になった自分ですが、いきなりテント泊はしんどいにしても久々に泊まりがけの山行をのんびりと楽しみたくなりました。

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星観荘は、その名の通り夜空の満天の星や月を楽しめるロケーションにあります。
小屋の窓ガラスが夕焼けの空を映して染まるなか、空には月が輝き始めていました(中央)。

小屋のわきの方からは、富士山の山頂と月を絡めて写真に収めることもできました(右)。

屋外のベンチの前には天体望遠鏡も設置され、どアップの月面を観ることもできます。
望遠鏡をのぞき込んでいた外国人女性は、イギリス出身で仙台に住んでられるという美人の方(左)。
「ロンドン・マラソンは楽しかったです。世界で最高のマラソンの1つですよね」
お酒が入って楽しくなった私が話しかけると、「そう言ってくれるとうれしいわ」と喜んでくださいました。

すっかり暗くなって、下りはまたもやヘッドライトの光が頼りになりました。
でも練習が控えめだったため足取りは軽やかで、針葉樹の甘い香りを楽しみながら下山できました。

実はそのあと、馬返しから下る途中の「富士北麓公園」に立ち寄りました。
この時期恒例の「24時間リレーマラソン」というマンモス駅伝大会が開かれていて、私が所属する「明走会」からも男女各1チーム、計20人余りが参加していることを思い出したからです。
私も以前に1度参加して、夜通し仲間と走るこのイベントの楽しさは知っていたのですが、このところは富士登山競走に集中するため参加を控えていたのです。

午後9時すぎ、皆さんが仮眠をとったり、だべったりしているテントに突然押しかけて2時間ほど滞在。
その間、女性チームのランナーと一緒に1周1.6キロのコースを3周、飛び入りで走らせてもらいました。
空には満天の星。富士山を見上げると小屋の明かりが頂上に向かって連なっていました。
皆さんの健闘を祈って駅伝会場をあとにし、帰りは2時間足らずで帰宅できました。
それにしても、長い長い1日となりました。

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