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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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富士登山競争のお伴は?

ありがたいことに本日もカレンダー通りに休みをいただき、ちょっとした放心状態が続きました。
私のように曲がりなりにも普段から走っている者は、レース直後に筋肉痛に悩まされることはありません。
とはいえ全身を包む心地よい疲労感があることは否めず、日中に2度も3度も昼寝をするというざまです。

当然のことながら走ることはおろか、ネタになる写真を撮りに外出する元気すらありません。
一方、私が富士登山競走をようやく完走したことや、2日続けて書いた完走の報告の反響はけっこうあって、皆さまから祝福の電話やメール、ブログへの拍手、コメントをたくさんいただきました。
ほんとうに感謝感激で、しあわせな気分に浸っています。
かくなるうえは、もう1度「悪ノリ」して富士登山競走をネタにするしかないじゃないですか。

というわけで、今回は完走記に増してマニアックな「ウエア&グッズ紹介」。
23日の富士登山競走で私とともに約21キロ、標高差3000メートルを旅したモノたちに登場願います。
ほぼ自己満足の内容ですし、モノの好みは人それぞれですので、これらを「強くお勧めする」というわけではありませんが、富士登山競走に挑戦中の方、これから挑戦しようという方にはご参考になるかもしれません。

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【富士登山競走のウエア&グッズ紹介】
▼ランシャツ・ランパン
ウエアは既に報告させていただいた通り普通のマラソンレース仕様のランシャツ・ランパンです(中央)。
毎年7月の第4金曜日に開催される富士登山競走は、梅雨明け後とあって早朝から暑さに悩まされます。
ふもとと山頂との気温差は約20度もあるため「寒さ対策も」と心配して、私も以前はTシャツやハーフタイツ、そしてハイソックスなどを身に着けましたが、やっと涼しくなる5合目に着くころにはウエアが汗でびしょ濡れ。
さらに重たくなるばかりか、汗が冷えて余計に寒くなります。

それに考えてみれば山頂の気温が下がっても5度ぐらいで、冬のマラソンと同じ程度。
しっかり体を動かしていれば寒くて困ることなどないはずですし、寒くなるような脚の運び方では完走などはできないとも言えます。
さらに肌の露出が多いレース用のウエアの方が身軽で動きやすいうえ「走るぞ!」という気合いも入ります。
5合目以降では青天時に直射日光を受けることを考えるとランシャツよりも袖なしの方が好都合でしょうが、私の所属する「明走会」のユニフォームはTシャツかランシャツだけで選択の余地はありませんでした。
実際には、当日の山頂は10度以上と暖かく、今回のウエアの選択は厚着の皆さんに「圧勝」でした。

▼シューズ・ソックス
シューズは富士登山競走のためにデザインされたアシックスの、その名も「ゲルフジ」(左)。
かかとのところに富士山のイラストが付いているのがトレードマークです。
このシューズは、ひとことで言えばマラソン用のシューズの補強材を少し丈夫にしたうえ、ソールの凹凸を深くして山道でのフリクション(摩擦)を大きくしたものです。
一般のトレイルランニング(トレラン)用シューズより安定性は劣りますが、何と言っても軽量で、前半のロード部分でもマラソン用シューズとほぼ同じ感覚で走ることができます。

実はソールのフリクションが山で要求されるのは断然下りのときですので、富士登山競走を何度も完走している人の中には普通のマラソン用シューズで走る人も少なくありません。
しかも「最も履き古してボロくなったシューズ」を選ぶ人も、けっこういらっしゃるようです。
そのわけは、ガラガラの火山灰の砂利道や岩場を上り下りするだけでシューズが激しく傷むから。
「上りでも、できるだけ滑らない方がありがたい」と選んだ私のゲルフジも、昨年に買ったばかりで、練習で使うことを、できるだけ控えていたにもかかわらずソールがめくれて使いものにならなくなりました。

ソックスはマラソン専用の高価なものに見間違える5本指ですが、実はスーパーで4足1000円のもの。
最近は足首や土踏まずの部分に弾力を持たせて「テーピング効果」を持たせたトレラン専用のソックスもありますが、それらは2000円前後もして、やはり傷みやすい富士登山競走で使うのは、もったいない。
私が故障しやすい足首周りのテーピングは、伸縮性の高い「キネシオテックス」のテープで別途しています。

▼帽子・手袋
帽子は通気性の良いキャップに、首筋を覆う日よけ用の布がついたもの(右)。
首筋が熱くなると暑さのダメージが格段に大きくなると言われますので、晴天時に直射日光を受ける時間が長い富士登山競走では、やはり木陰が少ない「サロマ湖100kmウルトラマラソン」同様に、このての帽子が必需品だと思います。

そして5合目以降に防寒と手の保護のため登場する手袋はバイク(自転車)用の「指なし」仕様のもの。
7合目から8合目にかけての岩場で、鎖や岩をつかんで「四つ足」で進むには、これが一番です。
指が隠れていると暑くなったり、感覚がにぶったりするからで、掌の部分も滑り止め付きの軍手などに比べて滑りにくく、鎖にもピタっと吸いつく感じです。

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さて気温や天候の急変もあり得るうえ、登頂しても自力で下山する必要がある富士登山競走では、防寒具や雨具など最低限の「装備」を持って走る必要が基本的にあります。
かといって、私のように制限時間ギリギリの完走を目指す者にとっては荷物は1グラムでも軽くしたいもの。
ただ走るだけでなく重力に逆らい3000メートルを登るには、わずかの負荷でも「命取り」になるからです。

一般の登山でも、気を緩めて「一応これも持っていこう」と物を増やすと「重荷」をしょい込む結果になります。
そこで荷物を最小限にするため私が心がけているのは、ウエストバッグ一つに入るだけしか持たないこと。
普段のトレランや富士山登山競争の練習では水や食料も担ぐためバックパックを使いますし、登山競争でも最初はバックパックを使いましたが、やはり身軽さや物の出し入れの便を考えるとウエストバッグです。

▼ウエストバッグ・「防寒具」
私が愛用しているのは大阪のアウトドア用品メーカー、モンベルのランニング専用のウエストバッグ(中央)。
生地が伸縮性の高いメッシュであるため、見た目より多少は多く物が入るうえ、物を取り出しても残った物が中で踊ったりバッグが揺れたりすることがないという「優れモノ」です。

これに詰め込む超軽量・薄手ぞろいの「防寒具」は、写真の後方左側からモンベル製のウインドブレーカーの上下(白・黒)、Tシャツ(フランク・ショーター製)、アームウオーマー(モンベル)、それから写真の手前にある「アンダー手袋」(ファイントラック製)。

このうちウインドブレーカーの上下は、それぞれ掌に収まるほどですが撥水性もあって小雨も防げます。
富士山では強い風によって体感気温が下がるケースが多いため、風を遮るだけで格段に暖かくなるウインドブレーカーは重宝します。しかも薄手の生地はソフトでもあり、いざというときは着用したままで走っても動きがさまたげられることもないのです。

Tシャツは汗や雨でランシャツが濡れて寒くなったときの着替え。レース中に寒くなっても、ランシャツの下に着れば乾いた生地が肌に当たることになりますし、ナンバーカードを付け替える必要もありません。

アームウオーマーは少し肌寒いとき、すぐに装着できて、長さによって暖かさを調節することも簡単です。

そしてアンダー手袋は、指先が冷たいときに指なし手袋の下に「重ね着」するものです。
超薄手なので、かさばらず、手先が「不器用」になることもありません。
そのわりに、これがあるとないとでは暖かさは全く違います。
またファイントラックの生地は、雨に濡れても冷たくならないのが特徴で、寒い時期に雨が予想される練習やレースではシャツやパンツもお勧めです。

これらのウエア類は今回、おだやかな陽気になったことから、下りでTシャツを着た以外は出番がありませんでしたが、レースであっても「登山は自己責任で」と考える私にとってはミニマムながら必要な装備です。

▼カメラ・マグネフォース・補給食
次に左の写真の手前にあるカメラは先の記事でも紹介したペンタックスの「Optio S4」。
7、8年前の400万画素の旧型機ですが、小型で100グラムを切る軽さであることから選びました。
完走できるかどうかすら不確かなのに「約100グラムもの」負荷を抱えるかどうか、かなり悩みました。
しかし今回「5年目の正直」として完走をはたすことで、私が初めて手にしたこのデジカメに「晴れの舞台」をつきあってもらおうと思い、ウエストバッグに押し込みました。

後方は左から、やはり先に紹介した「脚つり」の「特効薬」であるマグネシウムのサプリメント「マグネフォース」の試供品とミニ水筒、ティッシュペーパー、ジェル状のエネルギー補給食品です。

富士登山競走でも給水所は要所ごとに設置されていますので、水筒はなくてもほぼ大丈夫ですが「一口だけでも飲みたい」というときのためミニ水筒があると心強いです。今回はマグネフォースを流し込むときにも使えました。

一刻を争う富士登山競走でトイレ休憩は勇気がいりますし、私も5年前には途中のトイレで大幅に遅れをとりましたが、山小屋のトイレにペーパーが完備されている保証はなく、ティッシュも持っていた方が安心です。

給水所が十分にあるといっても食べ物は氷砂糖や梅干しがあるぐらいで、エネルギー補給食品も必要です。
固形物の方が軽いとは分かっていますが、体をぎりぎりまで追い込んで走っている際は「口を動かす余裕」がないもの。ノリ状のジェルは、はっきり言って食感を含めて「まずい」のですが、背に腹は代えられません。
(今回は写真と同じものを1つ持っていましたが、終盤にお腹が減りましたので、2つの方が良かったです。)

▼ポンチョ・ゲーター・マスク・スパッツ
そして右の写真は軽量コンパクトなレインポンチョ(左奥)と下山の際に活躍したモノたち。
「風の強い富士山の雨具はポンチョではなく(上下の)セパレートが良い」と登山ガイドでは書いていますが、富士登山競争では、分厚すぎる登山用の雨具は暑すぎるうえ汗で濡れますのでNG。
トレランのときと同様に超軽量・薄手のウインドブレーカーを基本に、雨が強いときはポンチョをかぶる方法が私のお勧めです。これならブカブカで風通しも良いですし、ポンチョが使えないような暴風雨が予想されれば初めからレースは中止になるものです。

左手前にあるのは「C3fit」というブランドの「パフォーマンスゲーター」。
要するに薄手の「ふくらはぎカバー」で「血行促進効果」があるとされ、レース中に使うランナーも少なくないのですが、今回は軽量な防寒具として携帯し、ゴール後に着けて下山しました。
最初から着けっぱなしだと暑いように思ったからですが、下山時に調子が良くなってスピードを出せたのは、実はこれのおかげだったかもしれません。

ようやく最後になりますが、右の手前と奥はマスクと、足首をカバーするコンパクトな「スパッツ」。
下山する際は、砂利道で1歩ずつシューズを埋めるようにして下るところが多く、特に専用の「下山道」では、ほぼすべてが砂利道ですので、無防備なままだと靴の中は砂利だらけ、砂ぼこりで呼吸も困難になります。
そのため、靴に砂利が入るのを防ぐスパッツとマスクは、一般の登山者にとっても必携の装備といえます。

(レース後には安全への配慮もあって下山道を下ることが勧められているようですが、私は多少危なくても、あまり砂利まみれにならず、岩場が多くても距離は短い登山道の方が好きで、今回も来た道を戻りました。)

うーん、何年も山を走り続け、富士登山競走だけでもゴールに5年もかかったとあって、私のグッズに対する「こだわり」も、ただごとじゃないと我ながら驚くばかりです。
とんだ「悪ノリ」で、またまた長ーくなってしまいました。おつきあいくださって、ありがとうございます。

そうそう、書きそびれましたが、お金も忘れてはなりません。
険しい山の中が舞台とあって、富士登山競走では給水・給食が十分とはいえませんし、持って走れるものは限られています。
そこで一般のランニング大会とは違って、7合目から8合目を中心に数多く通過する山小屋で飲料や食料を購入することは黙認され、お書きした通り私も終盤のエネルギー切れを小屋で買ったジュースで補いました。
ゴール後に山頂の小屋で祝杯用のビールや暖かい飲食物を買うのにも、当たり前ですがお金は必要です。

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