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四間道、円頓寺

昨夜は遅くまで飲みすぎたうえに土曜の本日も8時からの仕事で、ギリギリに起きたため出勤ランは断念。
ランニングは本日もまた帰宅ランのみの片道となってしまいました。

そして職場でランチの出前をとれる建物1階のカフェが休みだったことから、遅い昼休みに職場近くを散歩。
本日まず向かったのは、昭和の雰囲気を残す円頓寺(えんどうじ)商店街に近接して、江戸時代の城下町の風情を残しているという「四間道(しけみち)」。

ここの街並みは古く17世紀の初頭、名古屋城の築城に伴い尾張の城下町が、それまでの清洲から町も人も丸ごと引っ越してきた「清洲越し」に由来します。
名古屋城エリアの一角にある職場からは城下町の水運の要として掘削された運河「堀川」にかかる、やはり清洲から引っ越してきた「五条橋」を渡ってすぐ左手に四間道の地区があります。

堀川沿いのこの地区は、かつて米や味噌、塩、炭などを商う店が軒を並べていましたが、1700年の元禄の大火で軒並み消失。
その教訓として、道幅は四間(約7メートル)に広げて防火帯の役目を果たさせると同時に往来の便を図ったことが地名のいわれだということです。

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南北にメーンの通りが2本ある四間道には、黒板壁に白漆喰、格子窓で一部2階建ての町屋造りの家屋が並び、確かに江戸時代の風情が漂っています。
背の低い木造家屋の屋根越しにはビル街が見えるのですが、それでも大都市の中心部に、こんな町並みが残っているとは、ちょっと驚きです。

2本の通りのうち、堀川から遠い方の通りは土地が一段低くなっているため、川側にあり、通りに背を向けて並ぶ家屋には立派な石組みの土台が設けられ、石組み、黒板壁、白漆喰の壁の3層が続く眺めは壮観です(中央)。

町並み保存地区になっている四間道の住民の方々は、観光客などからいつも見られていることもあってか、家の外観には気を配ってられるようで、エアコンの室外機も黒く塗った木の格子でカバーされています。
江戸の風情とはちょっと違うかもしれませんが、鉢植えの花々を美しく並べた家も目を引きました(左)。

白漆喰の壁は、防火壁の役割も果たすように採用されたということですし、屋根の上に載った小さな社である「屋根神」もまた、火災や疫病を防ぐ意味があったとされています。
(でも、この屋根神は見ていたものの、写真にはおさえていませんでした。追ってご紹介できれば。)
火災に対する備えといえば足下には現在の消火栓のフタがありましたが、そのデザインはなんと名古屋城のシンボル、シャチホコをモチーフにしたものでした(右)。

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四間道にも古い建物に入る洒落たカフェなどがありましたが、午後2時半ごろとあってランチはどこも終了。
江戸の風情の四間道から、昭和の雰囲気の円頓寺へと戻ってくることにしました。
先日入ったスペイン風の食堂も準備中で、その先に開いていた手打ちそばのお店に「上がり込み」ました。

といいますのも、モダンなスペイン風の食堂とは対照的に、このそば屋さんは普通の民家をそのまま店にしたようなところで、玄関先で靴をぬいで「上がり」、小さな庭に面した広間で食事やお茶をいただくのです。

北海道産の新そばを打ったという、ざるそばのランチは、炊き込みご飯もセットになっていました(中央)。
そして肝心のそばは、ほど良いコシがあって、かむほどにそばの香りが口の中に広がり、「大盛り」にしては量が控えめでしたが、そばの味を大事にかみしめるにはそれも悪くないような気がしました。

美味しいそばに加えて、お店を紹介するわけは、そう、店内に大きな「禁煙マーク」が貼られていたこと。
デリケートなそばの味を楽しんでもらおうという気概を感じますし、そもそもが自宅に上がり込んでもらうような店ですから部屋を汚されたくないのは当然です。
そう考えると、「喫煙」の店というのは、お客への思いやりや、料理の味に対する気遣いばかりでなく、自分の店に対する愛情にも欠けているということなんだと気付きました。

さて、食卓にはメニューのほかに、地元で開かれるイベントのチラシも置かれていました。
そのイベントというのは11月の「円頓寺映画祭」(右)。

名古屋の大学の映画研究会などが企画して2年目を迎えるというこのミニ映画祭は、学生や若手監督らが制作したショートストーリーなどを集めた映画祭を、小さな商店が肩を寄せ合う円頓寺の「町おこし」も兼ねて開こうという企画。
作品の幾つかは、レトロなアーケード街である円頓寺商店街を舞台に撮影され、ゲストとして招待する韓国の気鋭の女性監督も円頓寺で撮影した自作を公開するとのこと。
お祭り好きで韓流の私としては、頑張っている若者や地域の人たちを、また応援してあげたくなります。

映画祭の「上映会場」の1つは、このそば屋だとチラシに書いてあります。
そこで店を出る際に、同じ広間で(といっても10畳ほどですが)知人とお茶を飲みながら談笑されていた店の奥さまに「会場って、どこですか」と聞いてみると「ここなのよ。この壁にスクリーンを張って」との答え。
うーん、これはますますおもしろそうです。

映画祭の会場にもなるという、こだわりのそば屋さんは「庵ひろ」(左)。
コック姿で厨房に立って、自らそばを運んでくれるご主人と、奥さまがご夫婦で仲良く切り盛りしている様子のこの店では、地元の料理好きなどに日替わりで得意料理をつくってもらう「ワンデイシェフ」という企画もやっていて、遊び心にもあふれているようです。

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