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はね海老

職場近くにある円頓寺商店街を舞台にした「円頓寺映画祭」は幕を閉じましたが、本日も遅いランチを食べるために円頓寺に足を運びました。

映画祭の作品のロケ現場にも上映会場にもなった「庵ひろ」さんにあいさつに出かけようかとも思いましたが、いただいていた本日のメニューは映画祭初日の打ち上げで出されたのと同じ味噌煮込みうどん。
そこで次の候補になったのが、えびフライの店「はね海老」でした。

商店街の入り口付近にある間口の狭い店で「店名がふるっている」と気になっていたものの、ガイドブックに載っているわけでもなく、映画祭の前までは足を向けようとは思いませんでした。

それがなぜ突然、ランチの候補店になったかといいますと、映画際の「幕間」で上映されたCMなのです。
昨年の第1回の映画祭の際に、映画祭を企画した学生たちが制作した、商店街の店を紹介するCMのうち、この店のCMは最も笑えて、印象的だったのです。

15秒に10カット以上も詰め込んで、編集技術の粋をつぎ込み、作り込みに作り込む本物のCMと比べると学生たちの制作したCMは自分たちが楽しむことが優先の、ゆるーい映像ばかりでした。
ただ、はね海老のCMに出演した学生は、自ら何度も宙に「はね上がり」路上に倒れるという体当たり演技を披露して、思わず目が釘付けにされたというわけです。

「商店街に、にぎわいを」と遠大な目標を掲げて開催された映画祭とはいえ、それによって軒を並べる店が、どこも一気に繁盛することなどあり得ません。
でも私1人であれ、行こうと思っていなかった店に足を向けるだけでも、にぎわいの足しには違いない-。
そんなふうに妙に納得して、はね海老を訪ねました。

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以前にも紹介しましたが、私の職場がある名古屋城エリアから円頓寺に行くには、城下町の水運をになった運河「堀川」にかかる「五条橋」を渡ります(左)。

この橋のたもとには、円頓寺に隣接して町屋づくりの古い建物が残る「四間道(しけみち)」の家から移設した「屋根神」の小さな社があります。
江戸時代の大火を教訓に道幅が4間=約7メートルに拡幅されたという四間道をはじめ名古屋の古い家屋には防火や厄払いのため屋根に神さまをまつる屋根神が、伝統的に据えられていたということです。

はね海老の店構えは、何10年も変わっていなさそうな時代を感じさせる雰囲気のあるもの(右)。
店名とシンプルな看板は目を引きますが、店内が見えないこともあり、通りがかりの人がすっと入りやすいかといえば、そうではないようにも思います。

肝心の料理は、お徳な本日のランチは海老フライだけでなく、かきフライも盛り合わされたもの(中央)。
カラっと上がったフライはサクサクと歯ごたえが良く、「町の洋食屋さん」といった感じの懐かしい味わい。
特に看板料理のえびフライは、エビを開いたうえでフライしていて、丸いままで揚げた普通のエビフライより、クリスピーな歯触りが印象的でした。

付け合わせとして定番のキャベツの千切りに、ポテトサラダが加えられているところもまた、洋食屋さんらしい取り合わせでした。

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はね海老の店は、アーケードの入り口近くにあったのですが、はじめは見つからないまま通りすぎました。
アーケード街は、入り口から次の大通りを渡るまでが「円頓寺」、その次が「円頓寺本町」、そしてアーケードが切れたその先が「西円頓寺」と続き、私は西円頓寺の手前まで歩いてしまいました。

そして折り返して来る途中、円頓寺本町で撮影したのが、スケッチをしていた美人の学生さん(左)。
昭和の雰囲気が残り、どこをとっても絵画にもなれば映画の舞台にもなりそうな円頓寺では、いつも美術系の学生さんたちが、あちこちでスケッチをしています。
みなさんの真剣な面持ちに近寄りがたい雰囲気を感じてもいましたが、本日は美人とみるや、ついつい声をかけて、とびきりの笑顔をゲットしてしまいました。

円頓寺のアーケードは、五条橋側から撮るのが定番のようですが、反対側から狙ってみると、余計な電線が看板部分にかぶらず、これもまた、なかなか絵になりました(中央)。

帰りがけに五条橋を渡ると、両岸が茂みに覆われて、いつも陰鬱な感じがする堀川なのに、このときばかりは秋の斜光を浴びて茂みの木の葉が光り、まさに一幅の絵のような眺めでした(右)。

世の中のすべてのものは、それを照らし出す光の表情によって、その時々に全く違った見え方をするものだということを再認識しました。

ものの形だけでなく色や光をうつしとる写真というものは、まさに一期一会の瞬間を切りとるものであること、いつもカメラを持っていて、撮りたいときにシャッターを押すことが印象深い写真を撮るためには極めて大事なのだということもまた、あらためて実感しました。

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