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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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湯島・上野、初冬の夕暮れ

昨日は所用があって名古屋から「とんぼ帰り」で東京に出かけました。
その際に撮った写真を掲載するため「走った!撮った!いすみ健康マラソン」は小休止いたします。

その所用とは、お茶の水駅前にある大学病院で7年前に受けた手術後、定期的に受けている検査です。
緊急ではなかったとはいえ、成否によっては命にかかわる可能性もあった難手術を執刀してくださったのは、この病院の教授で、ご担当分野の医師たちも認める「日本一の名医」。

6時間にわたる極めてデリケートな手術は、他院ではあり得なかった、この上ない成功をおさめた結果、今も私はこうして走っています。

手術後に入院している間、私は歩けるようになるや患者の番号が印刷された腕輪を着けたまま、萎えた脚を回復させようと、病院の近所を散歩してまわりました。
季節は5月。ただでさえまぶしい春の日の光が、今まで感じたことのないほど明るく感じました。

「世の中の風景は、何もかも、こんなに美しいものなのだ」
すべてのものが不思議なほどキラキラと輝いて見えることに驚きながら、私は当時初めて手にしたデジカメを握って、いろんな風景を撮りまくりました。

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当時、私が病院から散歩したコースの1つは、湯島天神から上野の不忍池界隈。
アジサイが咲いていた当時とは光も自然の表情も異なりますが、そのころを思い出して同じ道を歩きました。
天神さんの鳥居の上にそびえる銀杏は、黄色く染まった葉が残り少なくなっています(左)。

受験シーズンが近いとあって、境内には「合格祈願」などと書いた絵馬が、どっさり吊されています(中央)。
1枚だけ表を向いた絵馬に描かれているのは、もちろん菅原道真公。

天神さんに着く前に道を教えてあげた黒人の女性は、銀杏と同じ色のコートが景色に似合っていたことから、銀杏の木を背景に撮らせてもらいました(右)。
「ビバリーヒルズの『ビバリー』なのよ」
聞き取りにくい名前の発音を聞き直すと、そう教えてくれた黒人美女のビバリーさんはニューヨーク出身。
天神さんが学問の神さまで、受験生たちが大勢お参りに来ることを教えてあげました。

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受験生や、そのお母さまらしい参拝客らが、本殿に向かってお祈りするさまは、他の社寺で見るより、いっそう真剣そうに感じました(右)。

お守りを買おうかどうか悩んでいた女子高生たちに、「大学受験なの」と聞くと、「私たちはもう決まっているのですが(推薦入学でしょうか)、友達のためにお守りを探しています」との答え。えらいなあ(左)。

実はここでは、病院から散歩に来た際に「身体健全」のお守りを買って、肌身離さず持っています。
その誠に霊験あらたかなお守りを、カウンターに並ぶ新品のお守りの上に置き、お礼を込めて撮影(中央)。
女子高生たちは「ほかの神社のお守りとケンカしちゃだめだしね」などと相談していましたが、私も7年もの間世話になったお守りを反故にして、新調するわけにはいきませんでした。

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湯島天神から上野・不忍池のほとりに来ると、蓮池の一面のハスはすっかり枯れ、葉や茎が夕陽に照らされ赤銅色に染まっていました(左)。

岸の近くでは、群れたカモがせわしなく泳ぎ回り、ときおりクチバシを水面につけて、何かを食べていました。
ピチャピチャというリズミカルな水の音が、あたりに響いていました(中央)。

池にはユリカモメの姿も見られ、岸の手すりに止まった1羽を、レンズを望遠側にして撮ると、光線の状態が良かったためかコンパクトカメラを使ったとは思えないほどシャープで立体的な画像になりました(右)。

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池の岸から離れると、黒い野良猫がニャーニャー鳴きながら近づいてきました(左)。
愛猫チーコとの、ふたり暮らしが長いため私にはネコにとってなじみやすい雰囲気があるのか、よそのネコにすり寄られることは、しょっちゅうです。
でもこの黒ちゃんは、かわいそうなことに目や皮膚に病気をもっている様子で、それをうちのチーコにうつすとマズイと咄嗟に思って、なでなでしてやることは控えました。

不忍池の周りでも銀杏の黄色い葉はまだ木のこずえに残っていて、夕陽に輝いています。
銀杏のオンパレードになりますが、手を伸ばせば近づける低いこずえの葉が輝く様子をもう1枚採用(中央)。
黄色を印象的にするため葉の柄や枝を画面から排除し、黒い部分がなくハイキーな絵をつくってみました。

夕日がビルの陰に沈むまでに残った時間が少なくなったころ、「つり禁止」と書いた看板にとまるユリカモメにカメラを向けていると、ユリカモメが羽ばたこうとした瞬間、羽や体の輪郭が逆光で光り、日食のダイヤモンドリングのようになりました(右)。
本当は飛び立つ瞬間を狙っていたのですが、上に載せたユリカモメもこのユリカモメも尾っぽしか撮れませんでした。動きに気づいてからシャッターを押しても、自分の反応時間もシャッターのタイムラグもありますのでアップで狙う場合は「フライング」するしかないようでした。

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夕日が沈む直前は、すべてのモノが立体的にドラマティックに照らされ、ギリギリまで撮影したくなるもの。
不忍池の東側に突き出した島にある弁財天の前に来ると、若い男女と年配の男女が、それぞれに手を取り合って歩いて来ました(右)。日が落ちても寂しくなることはなさそうです。

弁財天の向かい側にある上野公園の寛永寺・清水観音堂前に登る石の階段わきにも銀杏の大木がそびえ、赤っぽい残照を受けて、黄色い葉の色が濃く見えました(左)。

観音堂のそばまで来ると、桜紅葉のひと枝だけが日没寸前の夕陽に照らされ、輝いていました(中央)。

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