FC2ブログ
“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

最新トラックバック

カレンダー

01 | 2011/02 | 03
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 - - - - -

月別アーカイブ

FC2カウンター

全記事表示リンク

名古屋トリプル投票

昨日は名古屋の市長選挙と市議会を解散するかどうかの是非を問う住民投票、そして愛知県の知事選挙の投票が一度に行われ、名古屋市民にとっては「トリプル投票」となりました。

その結果はニュースで報じられている通り、出直し市長選に臨んだ河村たかし氏と彼が支援した知事候補の大村秀章氏が他の候補者を圧倒して共に当選。
河村氏の公約である市民税10%減税の恒久化を否決したことから住民投票を求めるリコール(直接請求)署名を突きつけられた市議会の解散も、7割以上の賛成で認められました。

私はこのトリプル投票の取材で午後から深夜までの仕事となり、その後、会社の後輩たちと打ち上げに行き午前3時すぎまで深酒。土日を仕事したためいただいた、せっかくの代休である本日はたっぷり朝寝。
その後、今月16日から東京・銀座のリコーフォトギャラリーRING CUBEの9階「フォトスペース」で展示する「走った!撮った!東京マラソン2010」の写真をプリントしました。

そのため1日中、ランニングにも買い物にも出かけず、買い置きの材料で数日分を大量につくったカレーを、昼夜続けて食べて「ろう城」のような状態。
手元にある写真は昨日、仕事に行く途中に立ち寄った投票所前で撮ったものだけであることから、やむなく、それらを掲載します。

河村たかし氏の事務所前でビデオ撮影した万歳や当選の弁、そして当選しても「頭を冷やして冷静になる」ためとして行われた「水掛け」のパフォーマンスなどは、ネット動画をご覧ください。
(所々の事情から、手の込んだ編集はされず、粗編集のような映像ですので、撮影のアラも丸見えですが。)
http://www.47news.jp/movie/general_politics_economy/post_2249/

BL110206トリプル投票1RIMG0915  BL110206トリプル投票2RIMG0919  BL110206トリプル投票3RIMG0925

東京に住んでいたときの投票所は近くの小学校でしたが、今回初めて出かけた名古屋の投票所は住宅街の小さな神社の隣にある小さな集会所。
玄関先には、春の訪れを告げる水仙の可憐な花が開いていました(中央)。

投票の案内ハガキには、投票所の地図とともに、3つの投票のタイトルが印字されていました(左)。
そして3種類の投票用紙にそれぞれ書き込みをして投票箱に入れ終えると、「投票済証です」と、係の人から本のしおりのような紙を渡されました(右)。
こんな紙をもらうのは初めてで何の意味があるのか分かりませんでしたが、急いでいたためにたずねることもしませんでした。

そして後から調べてみると、投票済証を発行するかどうかは自治体によってまちまちで、かつて保守政党や労働組合が組織票を集められたかどうか調べるために回収していたとのこと。
今でもそういうことがあるとすれば、個人の自由意志の公使を妨げかねないこんな紙を配布するのは問題があるように思うのですが。

さて、トリプル投票は、市民税・県民税の減税を掲げる「減税日本」の河村氏と大村氏側が圧勝しました。
しかし昨年、いったん無効とされたリコール署名に対する異議申し立てが殺到し再審査の結果、住民投票の実施が決まった時点で、市議会の解散も決まったようなものだといえましたので、その後に市議会と対立する河村氏が辞任した大義名分は、どう考えてもなかったように思います。

「公約を否決されたため再度、民意を問いたい」などと本人は言っていましたが、トリプル投票に持ち込んで盟友である大村氏が有利になるよう計らうこと以外に辞任・出直し選挙の理由は考えられず、減税を掲げる一方で、政争のため余計な選挙によって無駄な税金を使ったと言ってもいいと思います。
また河村氏が掲げる減税は高所得の人の方が有利になるという批判も上がっていましたので、河村氏側がこれほど雪崩をうつような大勝利をおさめたことは、少し意外でした。

しかし河村氏・大村氏の対抗馬は、いずれも既製政党の支援を受けた候補者たちだったため、政党政治に幻滅をしている多くの市民らにとっては、政党や利益団体などとの、しがらみなしに「何かをやってくれるかもしれない」河村氏側に期待するほかなかったということなのでしょう。
河村氏の人気や政争の手腕をやっかむようにして、今回の結果を「衆愚政治」だなどと批判する声もあるようですが、1票の積み重ねによって物事が決まる民主主義なんて、こんなものだと思います。
「少し期待ができるので、とりあえずやらせてみよう」という意思表示だって、立派な民意なのですから。

そして河村氏の話を聞いて説得力があると思える部分は、減税と合わせて掲げている議員報酬の半減案に反対する市議会の議員たちは「自たちの保身ばかりを考えている」という批判や、一般市民と同等の報酬になればボランティア的で専門的な、仕事のできる議員が増えると期待できるという意見です。
ただそう言うだけでなく、自分はさっさと給料を800万円に減額したことも、見上げたところです。

ただ、河村氏は税金を減らすことを声高に叫ぶ半面、建設的な政策をあまり示せては、いないようです。
「民主主義を名古屋の名物にする」とうたうほか「どえらい、おもしろいことをする」とは言っているものの、これまでに聞いて印象に残っているのは「飲み屋サミット」のアイデアぐらい。

それなら「禁煙飲み屋サミット」でも、ぶち上げてくれた方が先進的で時代に合っていますし、ランナーの私としてはやはり、女性だけ1万人を集めて走るという世にもみっともない市民マラソンの計画をあらためさせて、5万人が走る世界一の「どえらい、楽しいマラソン」を河村さんには実現してほしいと思っています。
(今も反響が大きい昨年9月1日の記事「幻の名古屋マラソン」でも、読んでいただければ良いのですが。)
一市民としては、河村さんには政争ばかりにかかずらわっているのではなく、その突破力を本当に前向きな政策に使ってほしいと願うわけです。

スポンサーサイト