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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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比良山トレラン2

関西明走会のイベントに飛び入り参加して比良山系に出かけたトレランの報告を、昨日に続いて掲載します。
昨日分に続いて、とりあえず写真のみの掲載です。

そして、ここからが続きです。
比良山の縦走路をたどって、打見山、比良岳、烏戸山を次々に越えてきた私たちは、今回のルートの中では最後のピークとなる堂満岳(1057メートル)を目指しました。
ブナなどの自然林と残雪が織りなす景観を楽しみ、また、ときおり広がる琵琶湖の展望も楽しみながら。

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午後になると遠くの景色は、かなり霞んできましたが、それでも琵琶湖の対岸にある近江八幡市の方面や、その沖に浮かぶ沖島の様子は、コンパクトカメラのレンズを望遠側にすると撮すことができました(左)。
(写真で左後方に、そびえているのは、滋賀と三重の県境にある鈴鹿山脈の山々です。)

尾根伝いの道は、引き続きブナなどの林を繰り返して通り、樹齢数100年もの大木も見られました(中央)。

よじれた黄色く細いリボンの切れ端を、まとめたように見える木の花はマンサク(右)。
「(早春に)まず咲く」が転じて花の名前になったという説があることは以前から知っていたのですが、こうして雪の残る山中で花開いているのを見ると「さもありなん」と思います。

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堂満岳は、比良岳や烏戸山と同じく主稜線上のピークで、標高もほぼ変わりませんが、釣り鐘を伏せたようなドーム状の山容は堂々とした風格があります。
南側が急斜面になっているためか、縦走路はいったん東側の斜面を巻いて山頂を1キロ近く通り過ぎ、その後にVターンして折り返し、少し緩やかな北側の斜面から登ります。

ルートの勾配は緩やかだとはいえ堂満岳の東側は切り立った崖になっていて、比良山を形づくる花崗岩が、むき出しになったガレ場に残雪が交じる眺めは壮観です(左)。

私たち一行の中で「紅一点」の美人トレイルランナー「ゆきてぃ」さんは、苦手という登りで遅れ気味だったうえ残雪や泥道の多い縦走路でも、おニューのシューズを気遣ってられる様子でしたが、堂満岳の厳しい登りに差しかかると先頭をうかがう勢いに。
頂上直下では、今回のトレランを企画した「タオルターバン」がトレードマークの「ジダン」さんと並んで、急峻な斜面をバックににっこり(左)。

足下では、雪が消えたばかりの林床に咲くバイカオウレンの花もまた、可憐な姿を見せていました。

ゆきてぃさんは、堂満岳からの急な下山路でも勢いが止まらず、木の根や岩に覆われた悪路を、ガンガンと飛ぶように下っていかれます(右)。
といいますか、関西トレラン部のメンバー全員が、急にエンジンがかかったようにスピードアップ。

残雪が多いことを見越して1人だけゴアテックス仕様の防水トレランシューズと、足首から雪が入るのを防ぐ、やはりゴア仕様のロングスパッツで完全防備していた私が、練習不足ながらも余裕で着いてこられたのは、単に装備のおかげだったような気がしてきました。

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実は高校時代に(中学時代だったかもしれません)私が、今は外交官になって東南アジアに赴任中の友人と比良山に登ったのは、まさにこの堂満岳の東側の尾根をつたうルート。
山の中腹にある樹林に囲まれた池「ノタノホリ」は、かつてと同じように幽玄な雰囲気に包まれたままで、深い緑を映し、また、にび色に光っていました(中央)。

高校(か中学)時代に撮ったノタノホリの写真には、池のほとりに、青みがかったピンクのミツバツツジの花が咲いているのが写っていたように覚えていますが、今回のノタノホリはまだモノトーン。
とはいえ、さらに下って道路に出る少し手前では、そのミツバツツジの花を見ることができました(左)。

立ち止まって写真を撮るたびに集団から後れをとるのは、「走った!撮った!」のマラソンと同じ。
1枚撮るたびに猛然とダッシュするのは、ちょっとしたインターバルトレーニングのようなものです。
もちろん写真も、ほぼ「一発」で撮ることになるため、ご覧の通りで、その構図も相当にアバウトになりますが(と言い訳をしているわけですが)、山道が終わるころには春の山の主役・スミレの花にも出あえました(右)。

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下山路の上部では、白い鳥の群れのようなコブシ(あるいはタムシバ)の花が咲き乱れていました。
しかし、下の方から生えているコブシの花は、手前の樹林の枝がじゃまになり、その木の近くに来ると今度は花が遠くこずえの上にきてしまい、どうしても上手く撮ることができません。
ところが、道路に出てから山を振り返ると、緑と枯れ葉色の樹林の中で、真っ白な花の固まりが点在し、数え切れないほどのコブシの木があることが分かりました(左)。

道路に出てもメンバーらの勢いは止まらず、琵琶湖の湖岸まで傾いたままの舗装路を疾走します(中央)。
中距離レースのような疾走が続く理由は、下り勾配で余裕があったからだけではなく、その先にあるゴールが天然温泉と生ビールを楽しめる日帰り温泉施設だったからでもあります。
私の学生時代には、そうした温泉施設などはなく、山の自然は何十年たっても変わらないものの、山行きを楽しむ環境は今の方がずっと恵まれていることが分かります。

その温泉施設「比良とぴあ」は、気持ちいい温泉と美味しい生ビールに加えて、山行きの楽しみの1つである地元産品売り場も併設。
店のおばさまからは、サンショウとヤマブキのつくだ煮や、山で採りたてのコゴミをいただきました(右)。
いずれも春の香りを、たっぷり楽しめて美味でした。

関西明走会トレラン部の皆さんは、ジダンさんを含めて大阪方面に帰宅されたのですが、それに先だち私が名古屋行きの新幹線に乗り換える京都駅で全員が下車し、駅前の居酒屋で打ち上げを開いてくれました。
独りで気軽に走ったり撮ったりする山も格別ですが、こうして皆で走る山もまた楽しいものだと実感しました。

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