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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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藤原岳・茨川トレラン2

三重と滋賀の県境に連なる鈴鹿山脈の藤原岳から廃村・茨川を目指したトレランの報告は本日が2回目。
今回はフクジュソウ(福寿草)の咲く藤原岳を越え不明瞭な縦走路を南下、琵琶湖に流れる愛知(えち)川の支流の水源地帯にある茨川に下りていく手前までに撮影した写真を、前回と同じく12枚、掲載します。

茨川と、その先の林道を下山する際の様子は15枚を、おそらく明日、最終の3回目に掲載する予定です。

BL110429藤原岳2-2R0011230  BL110429藤原岳2-1R0011213  BL110429藤原岳2-3R0011234

藤原岳の中腹では、緑鮮やかな葉に囲まれて小さな黄色い花を付けるネコノメソウが見られましたが、さらに上では白い花と赤いまち針のようなシベを付けるシロバナネコノメソウも咲いていました(中央)。

そして、いよいよ山頂が近づいたころ、登山道わきに幾つも群落をつくっていたのがフクジュソウ(左、右)。
藤原岳のフクジュソウは3月下旬から4月上旬が見ごろだと聞いていましたので、花が見られるとは期待していませんでしたが、盛りは過ぎたものの、咲き残っていたようです。

フクジュソウといえば、雪の間から顔を出す春一番の花というイメージがあります。
私も20年ほど前、札幌に住んでいたころ、借りていた家の小さな庭で、わずかに残った雪の間から顔を出すフクジュソウを見たのを覚えています。

藤原岳では、ちょうど残雪がなくなったころですが、もう少し早い時期に来れば、雪を割って咲く花が見られたようです。
盛りを過ぎたフクジュソウは伸びた葉が目立って、散った花も多く、まばらに咲いていましたので、いい感じで画面に収めるのが難しく感じました。

BL110429藤原岳2-4R0011238  BL110429藤原岳2-5R0011247  BL110429藤原岳2-6R0011253

フクジュソウの花を眺めながら最後の坂を登って山頂の一角に出ると、避難小屋が建っています(中央)。
石灰岩から成っている藤原岳は、中腹を大きくえぐり取る鉱山があるほか、山頂から北西に伸びる台地には石灰岩の塊が林立するカレンフェルト(カルスト)の風景も広がりますが、私は茨川に急ぐため仕方なく台地に背を向けて南に延びる尾根をたどりました。

避難小屋からひと登りすると頂上に当たる「展望台」に達し、このあたりからは南に続く鈴鹿山脈の山々が延々と続いているのが見渡せます(中央)。
鈴鹿山脈は南北に約60キロもあり、藤原岳は北の端に近いところにありますので、うねりながら続く山々が、こんなふうに「たたなずいて」見えるのも当然のことです。

一般の登山客にとって、藤原岳の台地をめぐって戻るだけで、たっぷり1日コースですので、展望台から南に縦走する人は1人もいません。当然、良く踏まれていた登山道はなくなり、道は「踏み跡」程度になります。
しかも展望台から先は一気に標高差200メートルほどを下る急斜面で、踏み跡すら薄れて、時々木の枝に結びつけてある道標代わりのテープと地形図、それに自分の勘だけが頼りになります。

かつて沢登りの「詰め」の部分などで、道がなくても平気でヤブに飛び込んでいったころが思い出されます。
久々に真剣に地形図を「読む」のは少し緊張しますが、40年近くも山に入り続けている自分の勘や読図力は我ながら安心して頼れるように思えます。
そして、明瞭な道がなくなった森の中に身を置くと、まさに自然の懐に包まれるように思えて、ワクワクとさえしてきます。

道が不明瞭とはいっても、藤原岳直下の急斜面は落葉樹の自然林に覆われて、この時期はヤブもなく、進むのに苦労することはありません(右)。方向さえ間違えなければですが。

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藤原岳直下の急斜面と、それに続く小ピークのトラバース(巻き道)を過ぎて、起伏の緩やかな尾根づたいになると、道は少し明瞭になり、茨川に下る治田(はった)峠までは写真を撮りながら快適に進みました。

尾根づたいで見かけた花のうちアジサイのように見えるのはオオカメノキ(ムシカリ)(左)。

藤原岳の南にある鈴鹿の主要なピーク・竜ヶ岳の付近の山を背景に黄色く光っていたのは、かつて爪楊枝の材料となったクロモジの仲間で、シロモジとみられる木の花(中央)。

そして、ピンクの花を風に揺らせていたのは、ミツバツツジの仲間とみられるツツジ(右)。

BL110429藤原岳2-10R0011297  BL110429藤原岳2-12R0011304  BL110429藤原岳2-11R0011291

シロモジなどの黄色い花は、まだ木々の若葉が伸びておらず見通しの良い樹林を、染めるように咲いている所もありました(右、右奥の山は藤原岳)。

常緑樹であるアセビの背の低い群落も所々に見られ、鈴なりになった白い花が満開でした(左)。

かつて廃村・茨川に三重県側から物資を運ぶのに往来があったという治田峠から谷沿いに茨川に向かうと、湿気た斜面にイワウチワの可憐な花が咲いていました(中央)。

この峠道も、あちこちが崩れて不明瞭ですが、谷沿いに下る場合は道に迷う心配もなく、時には流れの中の石をつたいながら、そして話に聞いていたサクラの花を思い浮かべながら、引き続き快適に駆け下りました。

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