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御園座で兄の芝居

名古屋の老舗劇場である御園座で明日から、歌謡史に数々の名曲を残した作詞家・星野哲郎の一生を描く芝居「恋文 星野哲郎物語」が上演され、兄(辰巳琢郎)が主役を演じることになりました。
身内の宣伝をするのは恥ずかしいものですが、私の町となった名古屋の舞台で主役という「快挙」ですから、ここはつつしんで紹介をさせていただきます。

「今度な、名古屋で芝居することになってん」
4月のある日、滅多に連絡を取り合わない兄から、携帯に電話がありました。その声は少し、にやけた調子。
聞いてみると、歌舞伎の公演も行われる「天下の芸所」名古屋でも随一の劇場で、主役を張るという知らせ。
その御園座は、名古屋の駆けっこ仲間で美人ランナーの七保子さんの勤務先でもあることから、これはもう、逃げることはできません。

5月初めの記者発表会にも当然のことながら出席して「独占インタビュー」まですることになりました。
http://www.misonoza.co.jp/enngeki_folder/engrki_top_pv.html

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星野哲郎は「三百六十五歩のマーチ」「男はつらいよ」「アンコ椿は恋の花」といった歌謡曲・演歌の名曲の数々を残し、日本歌謡史に燦然と輝く大作詞家です。

御園座が企画して名古屋限定で上演されるこの芝居は、病弱だった星野を支えて先だった妻への思いを、昨年亡くなった星野本人がつづった「妻への詫び状」を基に構成されたもので、妻の役は、かとうかず子が、また娘役を、辰巳の実の娘でソプラノ歌手の辰巳真理恵が演じ、初の本格的な親子競演も見所です。
と、新聞記事のように書いてみたものの、やはり身内の話は、なんだか面はゆいものです。

かとうかず子は、つかこうへいの舞台「広島に原爆を落とす日」がデビュー作で、大学生時代に演劇を志した兄は、その芝居を見たことが印象に残っていると話しています。
実はそのとき、兄の影響もあって高校で山登りのワンゲル部とともに芝居をしていた私も、学校帰りに制服を着て、学生カバンを抱えたまま滋賀県の劇場に出かけたのです。

高校という閉ざされた狭い世界から飛び出すことだけでも、新鮮でワクワクとした気持ちになったものですが、そのとき見た芝居は、さらに日常の向こうにある特別な世界で、胸が高鳴るのを抑えられませんでした。
私の方は、そんな甘い非日常の世界に背を向けて、現実社会にどっぷりとつかる人生を歩みましたが、兄の方は今もスポットライトを浴びる高揚感を日常的に味わっているのでしょう。
それぞれが選び、招いた道とはいえ、普通の人間から見ると「隣の芝生」は、時に青く見えます。

身内だから謙遜して言うのではないのですが、ご覧の通り兄は役者としてあまり器用な方ではありませんし、歌や音楽も得意な方ではなかったはずです。
それが、このところ性格的な難しい役や、ミュージカルの「重し」的な脇役を演じることが続いています。
そして舞台を見て毎回感じることは、それらの役が、いい感じに「はまっている」ということです。
つまり、本人の努力や力量もさることながら、そもそものキャスティングや演出によって、とてもうまい具合に「いかされている」と言いますか。

それを思うと今回の芝居も、リハーサルを見ることもできていませんが、それなりに期待できそうです。
名古屋や近隣にお住まいの方は、よろしければ、ご覧になってみてください。

このブログを訪問してくださる方の中には、歌謡曲や演歌ファンは多くはないかもしれませんが、9日まで続く舞台では連日、星野哲郎ゆかりの歌謡界の大御所が「日替わりゲスト」として登場し、ショーを披露するという豪華なオマケもついています。
水前寺清子、北島三郎、堀内孝雄、小林幸子などなど、演歌好きでなくても、ナマで見てみたいと思う面々。

「自分の方がポスターの写真が大きくて、ええんやろか」
兄が、そうこぼすほど、確かに豪華な顔ぶれなのです(中央)。

御園座の前には、ここにも「がんばろうニッポン!」のノボリが(左)。
大震災からの復興を目指す今の日本の中にあって、星野哲郎が生きて描いた戦後や昭和の時代の良さを見直すことも重要なことになるかもしれません。

本日からは6月。既に長くなりそうな梅雨に入り、劇場前の歩道の植え込みにはアジサイの花が満開に(右)。
外に出るのが億劫になる梅雨空の下、老舗劇場での芝居も、オツなものだと思います。
なんだか宣伝し過ぎて、赤面してしまいそうな本日は、このあたりまでにします。

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