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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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八ヶ岳山麓を満喫

東京・日本橋の「ギャラリー遊」のオーナー、遊座武さん・理恵さんご夫妻の別荘を訪問して一夜を過ごした後の昨日は、ご夫妻に案内していただいて、八ヶ岳山麓を満喫しました。

前夜、真っ先に撃沈した私は昨日朝も、最も遅くまで寝床にいて、ふとどきな客人でした。
それに比べて、私と同じく24時間リレーに参加している尚美さんは、早々に起床されて近所の森を散策し、響き渡る鳥たちのさえずりを楽しんできたということで、私はいっそう、冷や汗ものでした。

早朝には、なでしこジャパンがワールドカップ(W杯)で優勝したエキサイティングな試合がありましたが、夢の中に居た私は、全くそれどころではなく、試合は夜の再放送で楽しみました。

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通常なら定年の年齢後にも、地方の各地で第一線の記者生活を続けられ、ようやく最近になって引退された遊座武さんは、直近の勤務先が八ケ岳からほど近い長野県諏訪市の支局。
その2カ所前の勤め先だった岐阜県高山市の支局では、若手の後輩と仕事の分担をするに当たって、「標高3000メートル以上は自分が受け持つ」とされたというほど山好きでもある遊座さんですが、広範な山間地をカバーするために車を運転する距離も毎年3万キロに達したとのこと。

そんな遊座さんは既に、八ケ岳の山はおろか、山麓の見どころも、くまなくおさえられています。
それどころか、クロカンスキーの猛者でもある遊座さんは最近、私の写真展を機にランニングを始められて、クロカンコースとみまがうほどアップダウンの激しい森の中の練習コースまで幾つも描いておられ、心身ともにパワーアップして第2の人生に臨まれていて、頭が下がる思いです。

その遊座さんにまず案内していただいたのは八ケ岳、南アルプス、富士山まで見渡せるという牧場(左)。
さすがに放射性セシウムの影響はまずないと思われる緑の牧場には、涼しい風が吹きわたっていましたが、空は前日まで続いた晴天ではなく、台風の接近によって雲が立ち込め、懐かしの富士山は見えません。

次に向かったのはJR小海線の野辺山駅。全国のJR駅の中で最も高地にある駅で、標高は1345メートル。
駅のわきにある標識に「国鉄最高地点」とあるのは時代を感じさせますが(左)、「標高1345.67メートル」とある小数点以下は、遊座さんによるとマユツバで、標識の台の部分の石で調整しているのではないかということです。

遊座さんと尚美さんが手にしているのは、駅前にある売店で買ったソフトクリーム。
牧畜が盛んな八ケ岳の山麓では、地元の乳製品を使ったソフトクリームがあちこちで売られていますが、理恵さんによると「ここのソフトが一番美味しいわ」ということ。
ミルクの香りが口に広がるソフトは確かに美味でしたが、高地とはいえ真夏の屋外に持って出ると、みるみる溶けて、もたもたしているうちに指の上に垂れてきました。

山あいを走るJR小海線は電化されていない単線でダイヤもまばらですが、駅前に滞在したしばらくの間に、ちょうど2両編成のディーゼル列車がホームに入線してきました(右)。

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野辺山駅を後にして、地元の高原野菜などを安売りする大型の八百屋に続いて立ち寄ったのは清里。
そう、バブルの時代、パステル調の土産物屋やレストランが駅前に並び、若者たちでにぎわった町です。

しかし、そのJR清里の駅前は、休日とあって人通りは少しあったものの寂しい感じで、営業をやめてしまった店も多く見られ、「シャッター商店街」の様相です。
安っぽいお城のようなパステル調の建物は、そもそもが安普請だけあって、門や窓を閉じてしまうと、魔法が解けたかのように一気に陳腐に見えてしまいます。

バブルの恩恵などこうむらず、派手な遊びができる身分ではなかったものの、それでも一応、若かったころにバブル時代を経験している私としては、自分の青春時代が記憶の中で色あせていくのと、清里駅前の変わり果てた姿が重なるような気がしました。

その清里駅前を通り過ぎて向かったのは、駅から少し離れた林の中につくられた「萌(も)え木の村」(写真)。
雑木林を生かしたまま、その中に洒落たレストランや地元の農産物加工品、工芸品などのブティックが点在。
その間を遊歩道が縫っているという「コミュニティパーク」で、今やここが清里復活の新スポットのもよう。

ここはここで、自然そのものではないものの、自然を生かすことや自然に寄り添うことを覚えたバブル以後の時代のこうした施設の方が、かつての清里よりは、確かにずっと居心地が良いもの。
日本の野山がすべて切り崩されて、ゴルフ場とスキー場になりそうな勢いだったバブル時代は、結局のところ砂上の楼閣に過ぎなかったということが分かったことは、悪くないと思えます。

そして今、それでも捨てきれなかった、成長と豊かさばかりを追求する価値感は、その土台を支えた原発の暴走によって、再び根本から問い直されているのでしょう。

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そして楽しいドライブの最後に向かったのは、遊座さんの別荘にほど近い林の中にある北欧風レストラン。
クロスカントリースキーの由緒正しいスキーマラソンを「わたり滑り」、「ロペットマスター」の称号を与えられた遊座武さんにとって、北欧の国々は特別に身近な存在のはずで、その遊座さんが「ここはいける」と太鼓判を押す店だけに、期待が高まりました。

黄色く塗られたペンション風のレストランは「メーラレン」(右)。
スウェーデンで3番目に大きな湖の名前と同じようですが、スウェーデン語だけの看板では読めません。

「名前の読み方が、覚えラレン」という遊座さんのギャグに笑いながら入った店内は、白木を生かしたシックなインテリアでしたが、林の眺めを楽しもうと、食事はテラスでいただきました(中央)。
給仕をしてくれたお嬢さんは、はつらつとした笑顔で、ナチュラルな店の雰囲気にぴったり。

いただいたランチのセットは、ボリュームたっぷりで、手づくりのパンも、素材にもデザインにも凝った料理も、デザートもどれもこれも美味しく、さすが北欧通の勧める北欧の店です(左)。
そのとびきりの美味しさが、美味しい空気と楽しい会話でさらに倍増されて、心地よい時間はあっという間に過ぎていきました。

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