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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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新城ミニツアー

昨日は、愛知県東部の新城市の山を走った「新城トレイル32K」の報告をしたところですが、本日はトレラン仲間らと新城に向かったミニツアーの1日目、大会前日の写真を掲載することにします。

京都マラソンの報告の本編もスタートできないなか、一気に時間を巻き戻さないのは問題かもしれませんが、かといって京都報告の後に新城前日の記事を掲載するのも、あまりにも間抜けたことになります。
それに写真はいわゆる記念写真ばかりであるとしても、このままパソコンに眠らせておくのは被写体の皆さんに失礼です。

特にツアーコンダクターであり長距離を移動した車のドライバーでもある駆けっこ仲間のジダンさんは、いつも「おれの写真を撮っても載せへんねやろ。美人の写真ばっかり使うの知ってんねんで」などと、こぼされるものですから、本日分の写真では、ジダンさんが1人で写っているカットも2枚、採用しました。

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今回のミニツアー参加者4人は、それぞれ自宅が離れているため、名古屋で集合して新城に向かいました。
4人のうち大阪・泉大津市に住むジダンさんが自家用車を運転して、大阪市のゆきてぃ、東京のサブちゃん、そして名古屋の私が乗り込んだわけで、私の自宅近くにあるJR鶴舞駅で集合した後、まずは過酷なレースに備えて炭水化物を補給する「カーボローディング」のランチをしました。

車を止めることができるランチ先を名古屋市中心部で探すのは難しいことから、私は近所の大型スーパー内にある専門店街を提案しましたが、ゆきてぃは、その提案をすげなく却下されます。
「名古屋に来たのだから、名古屋らしいものを食べなきゃね」という理由からで、私たちは市東部の住宅街にある味噌煮込みうどんの専門店「山本屋総本家」の支店に向かいました。

「味噌煮込みは、やっぱ山本屋や」と、かつて名古屋に住んでいたジダンさんも言われていますが、実は私はこの店をトライするのは、これが初めて。名古屋暮らし1年半にして、ようやく定番とされる名古屋めしの店の一角を体験することになったのです。

玄関先に水車のオブジェが飾られた店は大きな古い山小屋風で、老舗店のイメージを醸していて、こげ茶色に光る内装・調度の店内で、給仕をしてくれるスタッフも年配の方が多く伝統の味をトライするための演出は、ばっちり(左)。
土鍋のフタを開けると、お目見えする味噌煮込みうどんは他の店で食べるのとほぼ同じく、赤味噌をメーンにした色も味も濃厚なダシに、かためにゆでたうどんの麺が染まっています(右)。

大阪出身の私としては、味噌煮込みうどんのダシは最初、しょっぱく感じるのですが、それでも食べ始めると美味しく思えてくるようで、やはり関西出身の、ゆきてぃやサブちゃんも一心不乱に食べられています(中央)。
まあセットになっているご飯があればこそバランスがとれるようでもありますが、カーボローディングをするには考えてみれば、うってつけのメニューで、汗を大量にかくレースを前にして、塩分ローディングもすることができたようです。

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新城に到着した後は宿に向かう前にまず、メーン会場となる「愛知県民の森」の施設に行ってナンバーカードなどをピックアップ(左、中央左)。

ここに宿泊しているという愛知・安城市の駆けっこ仲間・裕之さんに会って聞くと、彼は32キロのレース前日のこの日に行われた11Kのレースも走られて、2日連続の出場(右)。
実はそれでも、32Kの記録はジダンさんより30分ほども早かったということで、やはり若者のパワーです。

仕事で野生生物の調査にも関係されているジダンさんは、施設の前に置いてあったタヌキのようなオブジェの前でポーズをつけてくれました(中央右)。
ホンモノの動物のように毛むくじゃらではなく、木の頭の表面がつるっとしたオブジェの雰囲気は、そういえばジダン似でもありました。

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ナンバーカードなどを受け取った私たちは、会場からほど近い渓谷沿いにある湯谷温泉の旅館に投宿(左)。
渓谷を見下ろす風呂の、うす茶色に濁った温泉で身体をほぐし、浴衣姿で「前夜際」の食事に臨みました。

私たち4人は実は昨年の新城トレイルにも一緒に参加をする予定にしていましたが、レースの2日前に発生した東日本大震災のため大会が中止となり、この旅館に入れていた予約をドタキャンさせてもらいました。
旅館の女将さんは、そんな私たちのことを覚えていて、去年の予約の際に提示してくれた部屋代の割引価格を今年もいかしてもらえました。

左の写真に写っている料理は、まだ配膳されて間もないころのもので、この他にも何皿かが運ばれてきたのですが、この中央にあるのは旅館の名物料理である「仙人焼き」(右)。
ヤマイモの実であるムカゴやフクロタケ、ワラビといった山の幸を銀杏や鶏肉などと一緒に蒸し焼きした料理で、山峡の温泉に、はるばるやってきたことを実感させてくれる野趣溢れる味でした。

おひつのご飯を3回も、おかわりして、たらふく食べた夕食では、過酷なレースに備えて乾杯をしないままの私たちでしたが、結局のところ、部屋に戻ってから、ささやかな一杯をいただきました。
ジダンさんが、うれしそうな表情で差し出して見せてくれた日本酒のラベルに描かれているのは、自身の肖像でも仙人でもなく、達磨さま(中央)。

この酒は私も普段、愛飲している愛知の銘酒の1つ「蓬莱泉(ほうらいせん)」の「可(べし)」。
蓬莱泉が大のお気に入りだというジダンさんのために、ドライブ中に立ち寄ったスーパーで調達しました。
実は、この酒をつくっている「関谷醸造」は新城市に近い設楽町にありますが、ジダンさんの本名も「関谷」。
亡くなったお父さまは、このあたりの出身で、醸造所とは、遠いつながりがあるものと思われます。

ラベルに達磨さんとともに書かれている言葉は、江戸時代の漢詩人、菅茶山の詩を読み下したものとのこと。
基の詩は「一杯人呑酒 三杯酒呑人 不知是誰語 我輩可書紳」
読下しは「一杯人が酒を呑み 三杯酒が人を呑む 是れ誰の語か知らざれども 我輩は紳(しん)に書す可し」

酒好きだったという詩人の言葉は、「1杯目は人が酒を飲むが、3杯目になると、酒の方が人を飲む。それが誰の言葉かは知らないけれど、私は肝に銘じるべきだ(帯に書いておくべきだ)」といった意味だそうです。

現代の世の専門家たちが言う「お酒は1日2合まで」というのと同じで、節酒がなかなかできない私も、それを肝に銘じているつもりなのに、気が付くと杯を口に運んでいることが少なくありません。
こんなありがたくも粋な詩をラベルに書いてしまっては、この酒をたくさん飲んでもらえないように思いますが、それでも書いているというのは、それだけ美味しさに自信があるからなのでしょうか。

確かに、さわやかに甘く、すっきりとしたこの酒は、ついつい「もう1杯」と思ってしまえる美味しさですが、さすがにハードなレースを前にすると、リミッターをきかせずに飲み干すまではいきませんでした。
そして酒が半分以上も残った瓶は、レース後も乾杯を我慢して足がつりながらも長丁場のドライブをこなし、皆を送り届けてくれたジダンさんに進呈されることになりました。

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