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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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大阪マラソン完走&完撮!!

私の生まれ故郷である大阪で開かれた第2回の大阪マラソンに参加し、韓国のコチャン・コインドルマラソンに続いて2週間連続のフルマラソンを、なんとか完走するとともに、走りながら400枚近くにのぼる写真を撮って「完撮」も果たしました!!

といいましても、このところの絶対的な練習不足に加えて、2週間連続のフルマラソンとなったことから脚の「きつさ」はこれまでのフルでは経験したことがないほどで、記録も写真を撮りながらとはいえ、今回を含めて56回のフルのうち、一応レースである大会としては(記録を測らない東京夢舞いマラソンは除いて)ワーストの5時間39分台。

また、愛用していたカメラがスタート直前にピントが合わなくなる故障を起こしていることが判明したうえ、予備に持っていたカメラも不調だったことからスムーズで気持ちの良い撮影もできず、「完走」「完撮」ともに、なんとかかんとか成し終えたというのが実感です。

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紹介する写真の1枚目は、ゴール後にいただいた「完走メダル」と一緒に撮ってもらった私自身(左)。
「きつい」と言いながら、表情はこの通り元気いっぱいで満足げに見え、実際にきつかったのは脚ばかりで、気持ちの方は楽しくて仕方なかったことがバレバレのようです。

スタート会場となった大阪城公園で、天守閣をバックにツーショットを撮らせてもらったのは、先週のコチャン・コインドルマラソンに続いて一緒に出場することになった大阪の快足ランナー千里さんと、去年は「カメ仙人」の仮装で沿道を沸かせながら走ったものの、今年は逆に抽選に漏れて、沿道で応援してくれた中学・高校の同級生にしてトレランサークルを率いられるジダンさん(中央)。

そして3枚目の写真は、コースのハイライトである御堂筋が道頓堀を渡るところで撮ってもらったもの(右)。
取材で沿道を移動されていた雑誌「ランナーズ」副編集長の晋治さんによるショットです。
コース上では、2大ランニング誌のもう一方である「クリール」の編集長、幸也さんともお会いしていて、なんと重たい一眼レフのカメラを持って走ってられた幸也さんの写真は、追って「走った!撮った!大阪マラソン」のなかで、晋治さんの写真とともに紹介させていただく予定です。

2回目にして初めて「走った!撮った!」をしながら体験した大阪マラソンは、とても良い大会でした。
年を追ってコースも沿道も盛り上がりを増している東京マラソンと比べると、沿道の応援が全体的にやや大人しい感じがするなど、「まだまだこれから」という感じがするのは事実です。

しかし、去年より開催日を1カ月遅らせたことから、コースのハイライトである御堂筋の名物・イチョウ並木が見事に色づいて、すばらしい景観をなしていたことに加えて、ランナーも応援の人たちも、大阪ならではの飾らず、弾けた感じを発揮してくれる場面も少なくありませんでした。

特に、コース後半に「下町」の商店街などを通るあたりでは、なにわの「おっちゃん」や「おばちゃん」の歯に衣を着せないながら暖かい言葉の応援に元気づけられ、商店街による「私設エイド」では、巻き寿司からお菓子まで食べきれないほどの種類の「給食」が並び、お腹がいっぱいになったばかりか、脚を休めるための大休止を取る口実もいただきました。
そして、当時の面影はほとんどないものの、私が子ども時代を過ごした地域の近くを走ることができたことも、心づくしの応援で暖かくなった気持ちを、いっそう高揚させてくれました。

※※※

さて、「走った!撮った大阪マラソン」の写真掲載は、「走った!撮った!コチャン・コインドルマラソン2012」の残り4回分を掲載したあとからスタートすることになりますので、少々お待ち願います。
その前に今回の大阪マラソンで痛感した練習不足と、撮影がスムーズにいかなかった機材の問題について、少々反省などを書き記しておくことにします。

マラソン歴がかれこれ20年以上になる私は14年前、38歳のときに今のところ生涯で1度だけフルマラソンで3時間を切り、2時間58分15秒(スタートラインからの「ネットタイム」は2時間57分55秒)の自己ベストで「サブスリー」を達成しています。
その前後数年は3時間1ケタの記録を何度となく経験していて、3時間10分台や20分台だと「遅すぎる」と反省していたものです。

しかし年齢を重ねたうえ、「どうせもう2度とサブスリーはできそうにない」というあきらめの気持ちがあったことや100キロのウルトラマラソンや富士登山競走の完走へと照準を移したことなどからフルの記録は下降線をたどり、5年ほど前までなんとか3時間15分ほどをキープしたあとは、まさに「じり貧」で、今年1月に少し頑張って臨んだレースでも3時間40分がやっとでした。

もちろん、もう1度3時間の前半まで返り咲きたいという気持ちはありますが、ここ数年は「走るマラソンカメラマン」を掲げて写真展の開催やブログを続けるなど、さらなる「趣味活動」が加わったことから練習の時間がなかなか確保できず、「カメラマン」をするにしても土台となる「走る」方がおろそかになってきているのです。

さらにこのところは、練習不足を補う手だてとなっていた山で丸1日を走るような「ドカ走り」もできておらず、大会が練習の質や量を高めた「ポイント練習」代わりになっているというのが現状です。
確かに狙ったレースに向けての練習をこなすなかで、その途中にある大会を練習の一環とすることもあり得るのですが、絶対的な練習量が不足している場合は、練習のつもりで走るレースでも身体にもたらすダメージは十分に大きく、それによってまたまともな練習が再開しずらくなり、練習量が減ってしまうという悪循環に陥ってしまうようです。つまり日常的な練習不足が今の私の大問題なのです。

というわけで、レースでタイムを狙うにしても、「走った!撮った!」をするにしても、山に行くにも日常の練習をするにも、すべてを楽しくやるには、そのベースとなる練習が絶対に必要なわけで、「走った!撮った!」をする大会などのイベントが一段落したこれからは、毎日の地道な練習を心がけようと思います。
とりあえずの目標は来年2月初旬に予定しているフルマラソンとなりますが、できれば来年にも挑戦したいと思っている「ロング」のトライアスロンを完走するためにも、心を入れ替えようと思うわけです。

※※※

続いて、機材の問題と、それによるハプニングについてです。
私はこれまで、何年にもわたって続けてきている「走った!撮った!」で、ほぼ毎回、リコーのコンパクト・デジカメを使ってきました。

これはリコーが早くから、スナップ写真では「標準レンズ」となる35ミリフィルム用のカメラに換算して「28ミリ」という焦点距離の広角から立ち上がる高倍率のズームレンズをコンパクト・デジカメに搭載して、走りながらの撮影であっても「何でも撮れる」カメラを販売し、これまたスナップの命ともいえる、シャッターボタンを押してからシャッターが切れるまでのタイムラグが小さいなど「レスポンス」の良さも、これらのカメラに備わっていたからです。

今回の大阪マラソンでも、前の週のコチャン・コインドルマラソンに続いて、リコーの高倍率ズームレンズ付きコンパクトカメラの最新機種である「CX6」を使う予定でいました。
実は最近、CX6とほぼ同じ大きさ・重さでありながらも、ズーム倍率を控えめにする一方、フィルムに当たるセンサーの面積が4倍もあって、明らかに高画質であるソニーの「RX100」を使い始めていて、今回はこれを使ってみるかどうか直前まで悩んでいました。

しかし大阪マラソンまでに撮った写真を近く、ひとまとめにする予定があることから、画像の雰囲気が異なる新しいカメラを使うことには「良し悪し」があると思ったうえに、走力に自信がない状態では、やはり使い慣れたカメラを使う方が安心できるような気もして、CX6にいま一度の晴れ舞台を用意してやることにしました。

しかしコチャンまでに酷使を重ねたためか、大阪マラソンで荷物を預け、スタート前の集合場所に向かう途中になって、CX6のフォーカス(ピント)が、ほとんど合わなくなる不具合が起きたことに気づきました。
それでもスタート後、何枚かシャッターを切ってみましたが、走りながらチェックしてみると、やはりピントはほとんど合わず、ピンボケ写真が積み重なるばかり。正直言って、焦りに焦りました。

仕方なくウエストポーチから取り出した予備のカメラは、同じリコー製の「PX」。
搭載されているズームレンズの倍率は控えめながらも、小型で完全防水のカメラで、汗や雨に濡れても平気であるため、これまでも何度か予備に「持ち走り」、途中まで雨模様だった一昨年の東京マラソンではメーンのカメラにもなってくれたことがあります。

ただ突き出さないレンズの口径が小さく暗いうえ画素数をCX6の1000万画素より多い1600万画素としていることから、少しでも暗いところや影の部分の描写に弱く(画素数が高くなると1画素当たりに受けることができる光の量が減ることから、一般的には暗さに弱くなるのです)、逆光の場合に画面に霧がかかったようになる「フレアー」が出やすく、そうでなくても画像はソフトで「甘い」ためCX6との力量の差は歴然としています。

幸いに、今回の大阪マラソンは絶好の好天に恵まれ、暗くて困る場面はありませんでしたが、逆光のシーンは相当多く、苦戦を強いられました。
しかも私は、逆光の場合を中心に、被写体になってくれる人の顔に強い影が出そうなときは日中でもストロボをたいて(「日中シンクロ」して)、影の部分に「補助光」を当てることが多く、その場合、ストロボを使ったことが目立たず自然な描写になるように光の量を控えめに「調光」するのですが、PXにはその機能がなく(防水のコンパクト・デジカメにはストロボの調光ができる機種は、いまだありません)、ストロボを使うべきかどうかで、いちいち悩まざるを得ないことも、走りや撮影への集中が途切れる原因となりました。

さらに、PXで写真を撮り始めて、あらためて気づいたのは、このカメラはシャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでの時間差「シャッターラグ」が大きいことです。
特にストロボを発光させた際にはこれが顕著で、いらいらしてしまうばかりか、相手が動いている場合には、撮ろうと思ったようなシーンがなかなか撮れず、「ミスショット」が多くなってしまいました。
しかもしかも、実際にバッテリーの減りが速いのか標示が適正でないのか、すぐにバッテリーの残量が少なくなったという標示が出て、5つも持っていた予備バッテリーを次々に交換するはめになりました。

久々にカメラ関連のマニアックな話を書いてしまいましたが、以上が今回、私が「うまく撮れなかった」と感じるに至った理由です。
要するに、このあと掲載する「走った!撮った!大阪」の写真の画質が悪かったり、シャッターチャンスがイマイチだったりすることの言い訳を、前もって、長々と書き連ねさせていただいたというわけです。

まあ、それでも予備のカメラやバッテリーを用意しているなど、最小限の「リスク管理」をしていたことから、曲がりなりにも撮影を続けることができましたし、400枚近くもの写真を撮ったということは、大阪マラソンが、それほど楽しい大会だったことの証拠でもあるのですが、ただでさえ早々に疲れが「脚にきた」うえ、上に書いたような状況に陥ったことから、ゴールまでに心身ともに疲れ切ってしまったのも事実でした。

※※※

とはいえ、「一眼レフじゃないと画質が悪くて仕事になりませんから」とおっしゃって重たいカメラを持って走られた「クリール」編集長の幸也さんと違って、趣味で写真を撮っている私は元々、画質については、ずっとおおらかに考えています。

つまり、写真の良し悪しにとって一番大事なのは画質ではなく、自分が撮りたいと思ったものを、いかに写し止めて他の人に伝えることができるかなのだと思っているのです。
もちろん画質は良いに越したことはありませんが、現在の価格が1万円を切るようなPXを含めて、現在売られているカメラはいずれも、A3版ぐらいの大伸ばしのプリントにも耐えられる画質を保っています。
画面の隅で画像が乱れたり色がにじんだりすることはあっても、それはまず写真で伝える「内容」に影響を与えるものではありませんし、画像編集ソフトで救済することができる画質の「アラ」も少なくありません。

そもそも3次元の世界を2次元の四角い枠の中に撮し込める写真は、次元が一段落ちる段階で「真実」などではなく、人の手が加わったものに変わっています。
それでも、白黒の写真や、荒っぽい画像しか写し止めることができない機材しかない時代の写真に比べれば、今のデジタル写真は往時の人たちが想像すらできなかったほどの「高画質」を一様に実現しています。
そうであれば、世の中の「写真雑誌」の多くが、写真の中身よりも重箱の隅をつつくような画質や、表面的な撮影技術ばかりを話のネタにしているのは、どう考えても、新しいカメラ機材を売らせることばかりに重点を置きすぎているような感じがするのです。

ということで私は、もちろん一眼レフも使っていますが、一眼レフでしか撮れないもの、一眼レフで撮るべきものとコンデジ(コンパクト・デジカメ)でしか撮れないもの、コンデジで撮るべきものは何かを判断しながら機材を選ぶようにしています。
そして、私にとって「走った!撮った!」の写真は、自分のフットワークを考えても、相手に与える威圧感の少なさを考えても、やはりコンデジを使うのが一番で、そうであれば今回、多少は画質の落ちる予備機のPXを使ったからといっても、うまく撮ることができた写真の価値が大幅に落ちることはないのだと思っています。

※※※

ランニングと写真についての長い言い訳や「ごたく」を並べてしまいましたが、今回の機材のハプニングを経験してリコーさんに申し上げたいのは、もう少しハードな使い方をしても頑丈で故障しにくいカメラを作ってほしいということになります。

これまでも長らくリコーのカメラを愛用してきて、さらにリコーのギャラリーで初の写真展を開催させてもらった私は、リコーが提唱してきた心のままに気取らずに撮る「キャンディッド・フォト」が、まさに「走った!撮った!」にも通じるうたい文句であることもあって、心を写せるような道具をつくり続けてほしいと願っています。

そんなふうに書いたのには実は、わけがあります。
リコーの高倍率ズームレンズ付きコンパクト・デジカメであるCXシリーズが、どうも現行のCX6で「打ち切り」になるのではないかといううわさがあるからです。
そういえば、これまで私が愛用してきたCXシリーズや、その前身であるRシリーズは、ほぼ半年に1度の改良・モデルチェンジを繰り返してきたものの、CX6が出てから既に1年が経っているにもかかわらず、次に出るべきCX7については何の発表もなされていません。

不具合の出やすさや画質などについての多少の不満は「あばたもえくぼ」と受け入れながら、それでも他社のコンデジに比べると格段に良いレスポンス、ズームレンズの焦点距離にかかわらず被写体に接近できるという唯一無二の「マクロ機能」、それに写真好きのファンの気持ちをくんだ「かゆいところに手が届く」「ユーザー・フレンドリー」な操作性など、有り余るメリットからシリーズを愛用してきた私としては、リコーさんの事情が自分のことのように心配されてなりません。

CXシリーズの打ち切りが事実とすれば、その背景にあるのは数カ月前に行われたリコーによるペンタックスの(HOYAからの)買収にあるものとみられます。
カメラ界では、ニコン、キャノンという2大メーカー以外で、政治でいえば「第3極」をつくるべき位置にある2つのブランドを抱えるメーカーが統合されたわけで、双方のカメラを愛用している私としては、2つのブランドが関係を深めて体力を増してくれるのではないかと期待したものです。

たとえばレンズとセンサーが一体となった「ユニット」を交換する方式のリコーのカメラ「GXR」に、ペンタックスの一眼レフ用レンズを装着できるユニットが開発されれば、その両方を持っている私にとっては、この上なくありがたいことだなどと(かつてのフィルム用カメラでは、ペンタックスとリコーはともに、ボディとレンズの接続部分である「マウント」が同一の「Kマウント」を採用していました)。

しかし、どうやらそうしたプラス志向の関係強化とは逆に、重なる部分を切り捨てていくマイナス志向の動きになっていくような気配が強いようで、コンデジはペンタックスに任せ、リコーは高級コンパクトカメラだけを受け持つという方針が出されたといううわさも聞こえます。

それを裏付けるように、私が写真展を開かせてもらった銀座のリコーフォトギャラリー「RING CUBE」では、既に8月からメーンのギャラリーが休館となり、写真展は今後、「ペンタックスギャラリー」で開催していくという発表がされています。
これはCXシリーズの打ち切りなど以上に悲しい話題で、あまりに悲しすぎることからブログで取り上げることもできないでいたのですが、成り行き上、この長い長い記事の最後に触れることになりました。

東京の、そして日本の中心ともいえる銀座4丁目の交差点にあったRING CUBEは、公募で選んでいただいた私の写真展を含め、これまで実に楽しく、斬新な企画を続けてきました。
そこには新しい写真文化を切り開いていこうという、リコーというメーカーの確固とした姿勢とともに、私も大変お世話になったスタッフの皆さんの意気込みが見事に反映されていました。

そして、そんな自由な雰囲気のあふれる写真ギャラリーが銀座のど真ん中にあるということは、銀座の目抜き通りを走るマラソンが実現したことと同じように、日本が文化的に誇れることだったはずです。
たとえば、新宿の外れにあるペンタックスギャラリーには、そこの常連客か、そこで展示される写真を特別に見たいと思う人ばかりが来るのでしょうが、RING CUBEには、「銀ぶら」をしている一般の人や、チラシなどを見かけて「ちょっと見てみようかな」と思う人も大勢、足を運んでいたはずなのです。

世の中には永遠に続くものなどありませんし、物事の大きな流れには、なかなか変えることができないものもあります。だからこそ、デジカメが改良され、進歩してきたなかでリコーのカメラを愛用させてもらい、古今東西で最高の写真ギャラリーだったRING CUBEで記録的な来場者を集める写真展を開かせてもらったことは、まさに千載一遇の幸運に恵まれたことだと言えます。

しかし、それはそれとして、多くのファンに親しまれてきたCXシリーズやRING CUBEを、このまま切り捨て、見捨ててしまうことについては、もう一考も二考もしてほしいものだと心から願っています。

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