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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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コチャン土産は?!!!

韓国・全羅北道のコチャンで今月18日に開かれた大会の写真を紹介する「走った!撮った!コチャン・コインドルマラソン2012」の掲載を終えたところで(写真の説明は未完成ですが)、次なるマラソンの写真を紹介する「走った!撮った!大阪マラソン」の掲載を始める前に、もう1つコチャンのネタを掲載します。
それは見出しにある通り、コチャンから持ち帰った、お土産の紹介です。

といいましても、今回はマラソンを終えた翌日、すぐに全羅北道の中心都市である全州(チョンジュ)へと移動したことなどから、コチャンで買い物をすることはなく、紹介する土産物はすべて、いただき物です。

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コチャンから持ち帰った土産物のなかで、最もありがたく、私の「家宝」にしなければならないと思っているのがマラソンの開会式中に行われた表彰式でいただいた「カムサペ(感謝牌=札)」です(左)。

既にマラソン当日の記事で紹介している通り、この感謝牌は、東京夢舞いマラソンとコチャン・コインドルマラソンというマラソン大会を運営する市民ランナー同士による日韓交流を続けてきたことに対して、コインドルマラソンの主催者であるコチャン郡のイ・ガンス(李康洙)郡守(知事)から手渡していただいたもので、ズシリと重たい樹脂の板に記された言葉は、以下の通りです。

「感謝牌 辰巳郁雄さま

貴下(あなたさまは)2009年から4年間、コチャン・コインドルマラソンに日本の同好会員と一緒に参加しながら、韓日両国間のマラソン交流の先頭に立ってこられ、特に日本の伝統的な服装によるランニングや、コース沿道の応援の様子の写真展示を通して、両国間の親密感および友好の増進を図るなど、健全で活気あふれるマラソン文化の定着に深く寄与されたことに深い感謝を申し上げ、これからも末永い友情を積み重ねていきたいというコチャン郡民の心を一つにして、その気持ちを、この感謝牌に記して差し上げるものです。

コチャン郡統合体育協会長
コチャン郡守 李康洙」

この言葉を、あらためて読んで感じるのは、身に余る光栄と、これからの交流に向けた責任感の重みです。
そもそも、私が韓国オタクになったのは単に韓国が隣の国だったからで、マラソンを通じた日韓交流も、単に同じ趣味の人たちと、お付き合いをしたいと思ったからであって、何ら高邁な理想を掲げてしたことではありません。ただ、好きなことをしていたというだけのことです。

そんなことに対して、こんな、ありがたい表彰をしていただくというのは、どうも恥ずかしい感じがします。
それに、「日本の伝統的な衣装」である着物や浴衣の仮装をして走ってくれたのは私ではなく、今回も一緒にコチャンを訪ねてくれた駆けっこ仲間の美酒乱さんや淳子さんであり、言ってみればこの表彰は、私に対してというよりは、これまで繰り返しコチャンを訪問した夢舞いの仲間全員に対して贈られたものだと思います。

ただ一つだけ言えるのは、こうして「世界の共通言語」であるマラソンを通じて交流している私たちの間では国境など、さほど大きな問題ではなく、ちまたで騒がれている「竹島問題」など、どこ吹く風だということです。

日韓の関係を考えるとき、竹島問題の歴史的な背景や、それぞれの国の中で問題が持っている意味について、知っていることは大事だということは分かりますが、政治的な問題と人と人との関係は、いくらでも切り離して考えることができますし、人と人との生身の関係をしばるような政治問題など、あり得ないと思います。

私はこれまで、仕事上、国内や一部の海外など、いろんな場所に住むことがありましたが、それぞれの場所で楽しく仕事や生活をするのに当たって、一番大事なことは、自分が住むことになった土地を好きになることだと考えてきました。そうでなければ、その土地の人たちと腹を割って話すこともできませんし、仕事を進めることも、自分の生活を豊かにしていくこともできないからです。

それと同じように私は、お隣の国は好きになるしかないのだと思い込んでいるというわけです。
一般的には全世界的に、隣り合った国同士は歴史的に仲が悪いものだと言われることもありますが、宇宙から見れば小さな閉じた世界である地球の上で、わざわざ隣国同士が、いがみ合うことなんか何の意味もありません。

冷めて見てみると、小さな領土問題などをあおり立てているのは、国内の世論を味方につけようと策を弄している為政者や、そうすることで生活の糧を得ている寂しく悲しい一部の物書きの人たちだけです。
そうした人たちが振りかざしている「嫌韓論」も、韓国での不合理な「日本バッシング」と同じく、双方の極論を緩和させる意味では多少の見るべき点もあるかもしれませんが、要するに人間と人間の間の敵対心や憎悪をあおろうとしているという根本の部分は、何1つ建設的なものではなくて、世の中に混乱と不幸をもたらそうという意味しか持っていないのだと思っています。

かなり脱線してしまいましたが要するに私にとって、またランニングを通してつながっている韓国の仲間たちにとっても、政治の問題など大したことではなく、これからも交流を続けていくことについては、大きな迷いはないだろうと思います。

確かに「これからも末永い友情を続けて」と言われると、不安もないわけではありません。
夢舞い側にしてもコチャン側にしても、それぞれのメンバーたちは自分たちの仕事を持っている市民ランナーですから、毎年こうして行き来することが、互いに多少しんどいと感じている部分もあると思います。
ただ、私たちの交流は、何らかの義務があってやっているものではなく、純粋にやりたいからやっているものであるという基本を思い起こしてみれば、単純に無理をせずに、身の丈に合った形でやっていけば良いという結論以外にはないのだと思います。
つまり、相互に派遣するメンバーが2、3人でも良いし、行き来するのが1年おきでも良いのだと思うのです。

ということで、微力ながらも、私が遊びの範囲でできる日韓交流は、ぼちぼち続けていきたいと思います。

感謝牌に関しての話が長くなりましたが、2枚目の写真は、コインドルマラソンの完走メダルです(中央)。
コインドル(支石墓)をデザインしたもので、メダルの下に敷いているはオレンジと紺の記念Tシャツです。

そして最後の写真は、コチャン土産のメーンともいえる、お酒の写真です(右)。
コチャンの特産品であるキイチゴの一種、ポップンジャを使ったワイン(手前)、駆けっこ仲間らが自身の家庭で漬け込んだ自家製のポップンジャ酒(後方にある紫の2本)、そして同じく自家製の山野草酒であるトドク(ツルジンジン)酒(黄金色のもの)です。

このうちワインは私と一緒に感謝牌を受け取ったチェ・ジョンマンさんから、ポップンジャ酒は地元マラソン同好会の現会長でいらっしゃるユ・ジョンヨンサンと、私が初めてコチャンに行ったとき以来の友人で、コチャン郡庁でポップンジャの流通促進を担当されているキム・ドンソプさんから、そしてトドク酒は、ジョンマンさんと一緒に日韓交流を中心的に進めてくれている妹のチェ・ソンネさんから、それぞれいただきました。

なかでもソンネさんは、私のブログをいつも見てくださっていて(ウェブサイトの翻訳機能を使って)、私が日本の韓国料理店でいつも朝鮮人参酒を飲んでいることから、同様の山野草酒を贈ろうと考えてくれたということで、駆けっこを通しての交流と言いながら、私たちの日韓交流は、こうした潤滑油としてのお酒の力も相当に借りて成り立っているような気がしています。

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