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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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心温まる旬の味

今年も1年の3分の1を過ぎて、本日からはいよいよ5月です。
木々は緑の濃さをどんどん増して、生命のいぶきが、さわやかな風にもあふれているように感じます。
宮古島のトライアスロンを終えて、身体を動かすことではまだ再始動のエンジンがかからない私ですが、プライベートでは、新しい生活の土台づくりに向けて何かと忙しいゴールデンウイーク期間を迎えています。

そんななか昨日は、大阪・枚方市に住む両親や隣町の京都・八幡市に住む叔父叔母など家族・親戚を連れて、生駒山地北部の山のふもと、枚方の奥まったところにある隠れ家のような日本料理のお店で食事をしました。

旬の食材の味や香りを生かしながら、見た目にも美しく身体にもやさしく、心温まる料理を、美味しい空気と落ち着いた空間のなかで楽しめるこのお店は、枚方市氷室台にある「心音(こころね)」。
美味しい料理の味や香りを写真でお伝えすることはむずかしいのですが、お腹いっぱいにいただいた料理のうちの一部と、この店を1人で切り盛りされている店主の城(きずく)さんの笑顔を紹介します。

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さて、記事の掲載から少し日が経ちましたが、紹介した写真の説明を少しばかり加えておきます。
まずは、たっぷりの出しに季節の野菜・山菜を浸して、生卵を溶き込んだ料理(左)。
鮮やかな緑の色を残したままなのは、セリと山菜のコゴミ、そして菜の花の仲間という伊勢菜。薄味の出しで野菜・山菜の香りが引き立ち、卵がほどよい味のやわらかさとボリュームを加えてくれていました。

新鮮な刺身は氷を入れた立派な器に、白いコデマリの花を付けた枝とユキノシタの葉を添えて、まるで生け花のように飾られていました(中央)。
魚は、あぶったカツオ、キンメダイ、シマアジ、それにアオリイカで、いずれもピチピチとしていて、スーパーや百貨店のトレイに並んだ刺身とは見た目も味わい深さも比べものになりません。

そして大皿に美しく配置された盛り合わせ料理は、季節を感じさせる、選りすぐりの素材を使ったものばかりでした(右)。
その内訳は、写真の左下からおおよそ時計回りに、稚アユの甘露煮、ホタルイカの薫製、タケノコの木の芽和え、ヤマブキのつくだ煮、コゴミの白和え、サバ寿司、タイの子、コゴミとイタドリの木の芽味噌添え-という手のこんだ料理の数々。

それぞれの料理は一口ずつですが、その一口ごとに春の山や海の味や香りが舌の上で広がって、大自然の風景が目の前に展開するような気持ちになりました。
そのすべてを食材の調達から料理まで、すべて城さんが独りでこなされているというのですから、1つ1つの料理にかけられる意気込みやこだわりに感心するばかりでした。

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コースでお願いした料理は、ほかにも揚げ物や煮物など幾つもあったのですが、それらは割愛させてもらうとして、食事の「締め」として出された、見た目も味もびっくりするほどインパクトが大きいタイめしの写真を紹介します(中央)。

無垢の木材をふんだんに使って建てられ、木の精気に包まれるような店の玄関を入ったところにある土間には、古民家にあるようなカマドがつくられていて、このタイめしも、そのカマドで大きな釜を使ってたかれていました。
そして、釜のふたをとったところを見せてもらうと、ご飯の上にはタイのほかに小さく刻んだタケノコや、扇を広げるようにして、ご飯が隠れるほどたくさんの木の芽(サンショウ)も乗せられていました。

これらの具を混ぜ込んで、おわんに装われたタイめしは、これまた香りも味も楽しく、いつまでもかんでいたいほどでした。とはいえ、それまでにいろんな料理をたらふくいただいていますので、気前よくたっぷりの量がたかれたタイめしを全部いただけるものかどうか、不安にもなりました。

しかし、そんな不安は杞憂でした。
城さんは、残ったタイめしを、お土産として、幾つもの大きなおにぎりにしてくれたからです(左)。
「おにぎりをつくるときは、とりわけ真心を込めるのです。ご飯を握る掌から、『気』が込められるように思うのですよ」
心のこもった料理と同じく、店内の空気をなごませるような笑顔を見せながら、城さんが1つ1つ握ってくれたおにぎりは、翌朝になって冷めてからも、味がなじんで、また格別な美味しさでした。

そうそう、忘れそうになりましたが、コースの本当の「締め」は、デザートとお茶でした(右)。
お茶は、料理の余韻を消すことなく、気持ちをほっとさせてくれるような、ほうじ茶。
そしてデザートも、ほうじ茶を入れて甘味をおさえたアイスクリーム。同じお茶を使っていることもあって、お茶との相性もばっちりでした。

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