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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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廃墟にも春の陽光

トークイベントにゲスト参加するため上京していた3日前、トレラン中に遭難事故で亡くなった駆けっこ仲間・Mさんをしのび、山の安全を願う祈念石碑を訪ねた私は、それに続いて事故の際にMさんらが登山道から外れてしまった廃屋のある広場のような場所に向かいました。

祈念石碑が設置された鴨沢から雲取山に向かう登山道の「小袖乗越駐車場」から、この尾根上の廃墟までは直線距離でわずか2キロほどですが、その間には滑落事故の現場となった深い谷があるため、いったんバス道路に戻って多摩川の渓谷沿いをさかのぼり、親川バス停からの登山道を登り直します。とはいえ、バス停からここまでは早足で歩けば登りも下りも20分足らず。あまりにあっけなく着いてしまう道のりを再び実感すると、3年近くがたった今でも、こんなところで痛ましい事故が起きたことが信じられないくらいです。
「ちょっとした気の緩みで 重大な事故につながる」という祈念石碑の言葉の重みを、あらためて感じます。

祈念石碑は、その上にある小さな神社の境内の一角に当たるためか、そのすぐそばに立派な桜の木があって、満開の花に飾られていました。それに比べ、事故の出発点ともいえるこの廃墟は、何10年か前まで人が住んでいたはずなのに桜は見当たりませんでしたが、それでも広場状の尾根の上には春の陽光が降り注いで、山の自然はおだやかな表情を見せてくれていました。

Mさんたちが誤って広場の端まで行ってしまった分岐点には、事故のあとに設置された道標が「通せんぼ」をしてくれていて、同じ場所で再び事故が起こることがないようになっています。
しかし廃屋が建つ石垣の下にかつて設置されていて、Mさんたちが見落としてしまった道標は、新たに崩れた小屋の木材などに押し倒されていました。どうやら先日の大雪による被害だとみられ、自然はときに牙をむくものだということを教えてくれているようでした。

とはいえ、3日前は本当にうららかな春の日で、廃墟から下る道の途中にはピンク色のツツジも咲き誇り、鴨沢と親川の間にあって、私が再びバスに乗り込んだ「お祭」のバス停前ではスイセンの花もまだ盛りでした。
春の訪れが遅い山の中では、多くの花が一斉に咲くとともに芽吹きも始まり、多くの生命が競うようにして、その美しさを見せてくれています。

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