
比叡山延暦寺での修行体験のレポートは本日分の記事が5回目です。
今回は、昨日に続いて研修2日目の午後に延暦寺の「山内巡拝」をした際の写真9枚を紹介します。延暦寺全体の本堂ともいえる「根本中堂」や、根本中堂のある東塔(とうどう)の地域で撮ったものです。
とはいうものの、根本中堂はお堂の中が撮影禁止となっていたため、その荘厳な雰囲気をお伝えできないのが残念なのですが。
今回も、とりあえず写真のみをアップして、それらの説明などはのちほど加えることにします。
ということで、またまた写真の掲載から1日遅れで、その説明などを書くことにします。
といいましても、そのほとんどは山の上に広がる東塔、西塔、横川(よかわ)の3つの地域にまたがり、「三塔十六谷」といわれる比叡山延暦寺の「総本堂」とされる仏堂、根本中堂の写真です。しかし、先にも書いたとおり、このお堂の内部は「撮影禁止」となっていたため、紹介できるのは屋外から撮ったもののみです。
修行体験の1日目、延暦寺バスセンターでバスを降りて西塔にある研修道場「居士林」に向かった私たちは、根本中堂の隣にある大講堂のわきを通ったものの、根本中堂は通り道の奥にあったため見ることができませんでした。
私は、それなりに大きな大講堂のことを、てっきり根本中堂だと勘違いしていましたが、2日目の山内巡拝でそのことに気づき、さらに大きな根本中堂の姿に驚きました。
1642年に完成したという根本中堂は延暦寺のなかでも最大の建築物で、幅は約45メートル、高さと奥行きは約25メートルに達し、内部には、周囲よりも一段低くなった石畳の中央部分に石の壇が築かれ、その上に設けられた厨子(ずし)に本尊の薬師如来像などが安置されています。
その前には延暦寺の創建以来、ずっと灯っているいるという「消えずの御灯明(みあかし)」と呼ばれる3つの灯明が並んでいて、周囲はその光だけでほのかに照らされています。
黒や朱色の漆に塗られ、極彩色の天井版に飾られているはずのお堂の内部ですが、薄暗いうえに灯明のすすで覆われているためか、奥深く森厳な雰囲気です。
何世紀にもわたって数えきれないほどの人々が参拝に訪れ、その人々から寄せられた信仰の心が積み重なったことによってかもされる霊気のようなものを感じます。
山内巡拝に続いて行われた居士林の所長さんの法話のなかで、「悟り」の境地に近づくための手立てとして、修行などとともに「世界各地の著名な霊地を訪れて、その霊気に触れること」といったことが挙げられていましたが、根本中堂に足を踏み入れたときに感じた身体全体に浸透してくるような「気」は、その法話の内容を体感させてくれるようでした。
と、写真の説明ではなく、写っていないながら、その先にあったもののことを書きましたが、まずアップした写真は根本中堂の内部に出入りする際に撮った2枚と、外に出て正面にある急な石段を登った際、木々のこずえ越しに見た根本中堂の様子です。
(といっても、それは背景になっていて、手前に写ってくれたのは仲間の、お富さんとマツカヨさんですが。)

続く3枚の写真も根本中堂の前で撮ったもの。建物から外に出たところで撮ると、コの字型の回廊にさえぎられてお堂そのものはよく見えませんが、向かい側にある急な石段を上って振り返ると、巨大な根本中堂の全容が見えてきます。

根本中堂の向かい側にある急で高い石段を上ったところには、2階建ての門のような「文殊楼」があります。私たちは根本中堂のわきから来て石段を上りましたが、この文殊楼をくぐって石段を下りていくのが本来の参拝ルートだということです。
文殊楼の中に入ると、ほとんどハシゴと同じくらいの極めて急角度な階段が左右にあって、2階部分までぐるりと回ってくることができます。仲間たちがVサインをしているのは、その階段を上りきったところです。
東塔地域にある3つの主な建物のうち、根本中堂、大講堂に続くもう1つは「阿弥陀堂」(中央)。
その左側には、まさに「東塔」と名付けられた2層の塔が建てられていますが、アップした写真には写っていません。
山内巡回では、こうして延暦寺の3地域のうち東塔と西塔を巡ったのですが、東塔から約1キロの西塔から、さらに山の尾根伝いに3キロほど行ったところにある、もう1つの地域、横川は3日目の未明から始まった回峰行の体験で訪れる予定だったことから、取り置きとなりました。
今回の修行体験のメーンイベントともいえる、その回峰行体験につきましては、明日分の記事から2回に分けてレポートする予定です。
今回は、昨日に続いて研修2日目の午後に延暦寺の「山内巡拝」をした際の写真9枚を紹介します。延暦寺全体の本堂ともいえる「根本中堂」や、根本中堂のある東塔(とうどう)の地域で撮ったものです。
とはいうものの、根本中堂はお堂の中が撮影禁止となっていたため、その荘厳な雰囲気をお伝えできないのが残念なのですが。
今回も、とりあえず写真のみをアップして、それらの説明などはのちほど加えることにします。



ということで、またまた写真の掲載から1日遅れで、その説明などを書くことにします。
といいましても、そのほとんどは山の上に広がる東塔、西塔、横川(よかわ)の3つの地域にまたがり、「三塔十六谷」といわれる比叡山延暦寺の「総本堂」とされる仏堂、根本中堂の写真です。しかし、先にも書いたとおり、このお堂の内部は「撮影禁止」となっていたため、紹介できるのは屋外から撮ったもののみです。
修行体験の1日目、延暦寺バスセンターでバスを降りて西塔にある研修道場「居士林」に向かった私たちは、根本中堂の隣にある大講堂のわきを通ったものの、根本中堂は通り道の奥にあったため見ることができませんでした。
私は、それなりに大きな大講堂のことを、てっきり根本中堂だと勘違いしていましたが、2日目の山内巡拝でそのことに気づき、さらに大きな根本中堂の姿に驚きました。
1642年に完成したという根本中堂は延暦寺のなかでも最大の建築物で、幅は約45メートル、高さと奥行きは約25メートルに達し、内部には、周囲よりも一段低くなった石畳の中央部分に石の壇が築かれ、その上に設けられた厨子(ずし)に本尊の薬師如来像などが安置されています。
その前には延暦寺の創建以来、ずっと灯っているいるという「消えずの御灯明(みあかし)」と呼ばれる3つの灯明が並んでいて、周囲はその光だけでほのかに照らされています。
黒や朱色の漆に塗られ、極彩色の天井版に飾られているはずのお堂の内部ですが、薄暗いうえに灯明のすすで覆われているためか、奥深く森厳な雰囲気です。
何世紀にもわたって数えきれないほどの人々が参拝に訪れ、その人々から寄せられた信仰の心が積み重なったことによってかもされる霊気のようなものを感じます。
山内巡拝に続いて行われた居士林の所長さんの法話のなかで、「悟り」の境地に近づくための手立てとして、修行などとともに「世界各地の著名な霊地を訪れて、その霊気に触れること」といったことが挙げられていましたが、根本中堂に足を踏み入れたときに感じた身体全体に浸透してくるような「気」は、その法話の内容を体感させてくれるようでした。
と、写真の説明ではなく、写っていないながら、その先にあったもののことを書きましたが、まずアップした写真は根本中堂の内部に出入りする際に撮った2枚と、外に出て正面にある急な石段を登った際、木々のこずえ越しに見た根本中堂の様子です。
(といっても、それは背景になっていて、手前に写ってくれたのは仲間の、お富さんとマツカヨさんですが。)



続く3枚の写真も根本中堂の前で撮ったもの。建物から外に出たところで撮ると、コの字型の回廊にさえぎられてお堂そのものはよく見えませんが、向かい側にある急な石段を上って振り返ると、巨大な根本中堂の全容が見えてきます。



根本中堂の向かい側にある急で高い石段を上ったところには、2階建ての門のような「文殊楼」があります。私たちは根本中堂のわきから来て石段を上りましたが、この文殊楼をくぐって石段を下りていくのが本来の参拝ルートだということです。
文殊楼の中に入ると、ほとんどハシゴと同じくらいの極めて急角度な階段が左右にあって、2階部分までぐるりと回ってくることができます。仲間たちがVサインをしているのは、その階段を上りきったところです。
東塔地域にある3つの主な建物のうち、根本中堂、大講堂に続くもう1つは「阿弥陀堂」(中央)。
その左側には、まさに「東塔」と名付けられた2層の塔が建てられていますが、アップした写真には写っていません。
山内巡回では、こうして延暦寺の3地域のうち東塔と西塔を巡ったのですが、東塔から約1キロの西塔から、さらに山の尾根伝いに3キロほど行ったところにある、もう1つの地域、横川は3日目の未明から始まった回峰行の体験で訪れる予定だったことから、取り置きとなりました。
今回の修行体験のメーンイベントともいえる、その回峰行体験につきましては、明日分の記事から2回に分けてレポートする予定です。
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