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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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コチャンの寺で法要

コチャン・コインドルマラソンの翌日は朝食後、昼過ぎまで、地元のマラソン同好会で日韓交流を担当されている事務局長のチェ・ジョンマンさんと、妹さんで元会長のチェ・ソンネさんのお父さまがお亡くなりになってから7日目の法要が、マラソン会場となった競技場の裏山にある曹渓宗のお寺で営まれ、日本から来た私たち訪問メンバーの5人も参列させてもらいました。

この日は当初、コチャン各地の名所を朝から訪ねる予定だったところ、日程が変更になったわけですが、ただでさえ日本人が滅多に行かない韓国の地方を訪問して、韓国の人たちの生活の様子をより間近に見ることがウリでもある私たちのツアーとしては、皆さんの生活・文化をさらに身近に体験できるイベントが増えることになりました。
ジョンマンさん、ソンネさんと私などが、お互いに家族と同じような付き合いをしていることが証明されたということでもあり、こうした家族のウチウチの場に、一緒に来たメンバーも加わらせてもらったのは、光栄なことでもありました。

とはいえ私としては、初めてコチャンに来てくれた仲間を、いきなりこんなディープな場に引き入れて良いものかどうか、少しばかりの迷いもありましたが、仲間らはみな新鮮な体験として喜んでくれていました。
といいますのも、山の中腹にあるお寺からの眺めはすばらしく、法要の供え物も飾られた本堂の内部も外観も美しく、さらに法要の後にいただいた精進料理のランチや伝統茶も、とても美味しかったのです。

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法要の営まれた本堂「極楽殿」の内部は、金色に輝く仏さまが何体も並び、室内の一角に設けられた小さな祭壇に、89歳でお亡くなりになったジョンマンさんらのお父さまの遺影が飾られていました。お父さまとは以前、ジョンマンさん宅でホームステイをさせたもらった日がお誕生日で、食事をご一緒させてもらったこともあるだけに、お元気なうちにもう一度お目にかかれなかったのが残念に思われました。

仏さまや祭壇の周りには極彩色の仏画や、壁一面に並んだ小さな仏さま、そして天井には一面に緑やピンクの提灯が飾られ、室内の雰囲気は、落ち着いた色彩と暗い雰囲気が特徴的な日本のお寺とは対照的な、きらびやかさでした。

その中で、韓国語のお経が延々と唱えられ、その一部では私も経本を手渡されて合唱させてもらいましたが、発音はなんとかついていけるものの、意味を把握するのは日本のお経と同じく、とてもできません。
ただ寺の和尚さんと、途中から加わった女性の僧侶のかたが、ときに見事なハーモニーで一緒に唱えられるお経は、なかなか美しく、山の中の清涼な空気も相まって、心の奥底にまで響き渡る感じがしました。
また、最後の方で、般若心経と似たお経が唱えられた際には、昨年の初秋に比叡山延暦寺で修行体験をした際のことが思い起こされました。

お経の間には、起立したままでの合唱と、ひざまずいて頭を床につける礼が3回1セットで何度も繰り返され、私たちもそれにならうのですが、マラソンを走り終えた翌日の体には少しきつく、そうはいってもちょうど良いリハビリになりました。

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山の斜面に立つ本堂の「極楽殿」は、「丹青(タンチョン)」と呼ばれる韓国の寺で特徴的な青緑や赤、水色、黄色などの極彩色で彩られ、その前に立つとコチャンの町外れや、その向こう側にある山の展望が広がっています。

法要の最中の写真撮影も、写真好きの私のためにとソンネさんが取りはからってくれたおかげでOKでしたが、法要後には、この極楽殿の前の階段で、記念写真を撮ろうということになりました。
ここまではちょっと予想外でしたが、「微笑寺(ミソサ)」というお寺の名前どおり、和尚さんは実に柔和な笑顔で撮影に応じてくださいました。

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法要と記念写真を終えた私たちは、本堂の下にある社務所兼集会場のような建物に案内され、そこで精進料理の食事をいただきました。
キノコの炒め物や具だくさんの韓国風みそ汁、それに豆腐ステーキなど幾つものおかずが並ぶ食事は、なかなか豪華で、しかもどれも美味しく、お腹いっぱいで満足させてもらいました。

実のところ美味しい料理と一緒に、お酒もいただければと不埒なことを思っていましたが、食事の後には、和尚さんがジョンマンさんら家族と談笑しながら韓国の伝統茶を入れてくれました。
蓮の葉のお茶と、山野草のお茶を、日本酒用のぐい飲みのような陶製の器で何杯もいただき、これらもまた薫り高く、落ち着いた気持ちになりました。
お茶と一緒に、食事の際に出されたよもぎ餅や、建物の軒下で吊されている干し柿もいただき、締めくくりのデザートも用意されていたというわけです。

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