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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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大台ケ原・筏場の渓

ゴールデンウイーク後半の狭間となる金曜の本日も、代休の形で休みをいただいた私は、昨日から1泊2日の予定で、奈良県の最も奥地にある大台ケ原を訪ねてきました。
実を言いますと、車で山の上まで登ってきた本日は天気予報が変わって雨に降られたことから、メーンイベントだった大台ケ原核心部の散策を見合さざるを得なくなって、大きなショックを受けましたが、昨日は山の麓の渓谷を少しばかり歩いて、緑のシャワーを浴びてきました。

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私が生まれた翌年、高度成長期にあった昭和36年に完成したドライブウエーによって、それまで近畿地方で有数の秘境だった大台ケ原は、その懐の奥深くまで車で行けるようになりました。
そして山の斜面に土砂を崩して放置するようなずさんな工事の結果、道路周辺の生態系が大きく破壊されたほか、核心部の一部を除いて大規模な森林伐採も一気に進み、秘境の姿は一変することになりました。

中学のころから山が大好きだった私は、富士山や白山、そしてこの大台ケ原をはじめとする大規模な観光道路や林道づくりと、それによる原生林の消失に心を大いに痛め、自然破壊の現状に目をそむけたくて、そうした山域にはあまり足を向けていませんでした。それでも大学時代に一度だけ、名だたる大台ケ原を一目だけでも見てみようと、親の車を借りて1泊で出かけたことがありました。
そして、ドライブウエー周辺の惨状に目をつぶりさえすれば、一気に原生林の中に飛び込める便利さを実感するとともに、辛うじて残された自然のすばらしさに深く心を打たれました。

それから約35年。幼い子どもを抱えた私は、開発の手が伸びた山を敬遠していた若いころからは一転、手軽に行けて、それでも本物の自然に触れることができる場所を物色するようになり、この大台ケ原に戻ってきたというわけです。
残念ながら今回は山のてっぺんでの散策はお預けとなりましたが、昨日歩いた山麓の渓谷は初めて訪れた場所で、大台ケ原の別の顔に触れることができる経験となりました。

この渓谷沿いの道は、ドライブウエーができる前のメーンの登山道で、山の木を筏に乗せて運び出した「筏場」と呼ばれる道路の終点から続いています。頂上までのコースタイムはなんと6時間で、歩く人が少なくなった今は、崩れたままになった部分も多く、表向きは「通行不能」ということになっていますが、麓に近い渓谷沿いはほぼ平坦で、ちょっとしたハイキングコースなのです。

山の頂上部は木々の芽吹きもこれからであるため、新緑のまぶしい渓谷の方も訪ねようという欲張った気持ちから宿泊先も麓のダム湖のほとりにして、1日目にこちらに足を向けたわけですが、結果的には1日目にまず山に登っておいた方が良かったとも思えます。ただ、そんなことを言っても始まりませんし、歴史ある渓谷の道もまた悪くはありませんでした。山の上にはまた次の機会に出かければ良いのだと思うようにします。

ただ、ほとんどハイキングコースとはいえ、それなりに荒れた渓谷沿いの道では、2歳の子どもをチャイルドキャリアに担いだまま通るのが少し怖いような、滑りそうなガケのそばもあって、いざというときに踏ん張りをきかせたり、木の枝などをつかんだりできなくなっている脚力や腕力の低下を実感する場面もありました。
今度、子どもを山に連れていくには、自分の体力の維持や強化が、ますます重要になっていきそうです。

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