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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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大台ヶ原を満喫4

今月1日から2日までの1泊2日、近畿の秘境・奈良の大台ケ原に家族でハイキングに出かけた際に撮った写真を、もう1回だけ掲載します。今回は2日目に山の上で撮った残りの6枚と、初日に麓で撮った3枚の合わせて9枚です。

大台ケ原のうち一般向けの見どころが多く、ハイキングコースが整備された東側の「東大台」では、コースタイム約4時間で時計回りに歩くことが勧められている周回路が設定されていますが、私たちは幼い子ども連れということもあって、これをおおよそ2日間に分けて歩きました。

正確に言いますと、1日目に本来はコースの初めのハイライトである最高峰で日本百名山の日出ヶ岳を、起点の駐車場から往復。2日目に今度は逆回りで、難所のシオカラ谷や大展望の岩場・大蛇嵓(くら)、それに原っぱのように景色が開ける広い尾根上の牛石ヶ原、正木ヶ原を訪ねましたが、正木ヶ原から日出ヶ岳までの周回を完結させる最後の部分は端折って、その手前の三叉路まで引き返し、周回路の内側を直線的に駐車場へと戻る「中道」と呼ばれる近道を歩きました。

掲載する写真は、その中道を歩く際に撮った6枚と、初日に麓の道の駅で弁当を食べた際に撮ったツバメの写真3枚です。

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中道で通るトウヒやウラジロモミの針葉樹を主体とする森は、大正時代に伐採の手が入っていますが、その後に再び発達した二次林が形成されています。林床を覆う背丈の低いイトザサの草むらを良く見ると、その約1世紀前に大木を切り倒した跡の切り株があちこちに残されていますが、その切り株から再び芽を吹いた「子ども」の木が伸びている様子も見ることができます。

日本有数の豪雨地帯である大台ヶ原は、こうした切り株や倒木の上、そして歩道わきの地面などが、さまざまな種類のコケ類に覆われていることも特徴的で、駐車場にゴールする手前では、そんなコケにもカメラを向けてみましたが、コンパクトカメラのマクロ(近接撮影)機能では、十分にアップすることもできなければシャープな画像を得ることもできず、フンワリとボケてにじんだ少し中途半端な写真しか撮れませんでした。

等高線にほぼ平行して起伏の少ない、山の斜面を横切る形の「巻き道」である中道は、東大台に降る雨を集めるシオカラ谷をはじめ幾つかの谷をまたいでいきますが、そんな谷のわきの湿った斜面には、本州中央部の豪雪地帯の「ブナ帯」で良く見られるバイケイソウの群落もありました。ただ、ソフトクリームかきりたんぽのように見える真っ白な穂状になるバイケイソウの花は、まだ咲いてはいませんでした。

紀伊半島の奥座敷に位置する大台ヶ原は、大学時代に訪れた際にも今回の訪問でも、その原生的な深い森も、そこを満たす空気そのものも、みずみずしく、透明で清涼で、都市のホコリにまみれた体が芯から洗われるような感じがします。それは、「1カ月に35日、雨が降る」と言われ、夏には太平洋側の一般的な平地に比べて10倍もの雨量を記録するこの山の森や空気が、その圧倒的な量の雨によって絶えず洗われ、清められているからなのでしょう。

そんな宝物のような山のすばらしさを、梅雨入り直前の貴重な晴天の下、存分に満喫できたのは、仕切り直しのリベンジだったとは言え、実に幸運なことだったと思っています。

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