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残り飯でだまっこ鍋

休みをいただいていて、子どもたちとの留守番に買い物、それに食事の用意もさせてもらった本日は、夕食の際に、残りご飯を使って「だまっこ鍋」をつくりました。

だまっこと言っても、ピンとこない人が多いかと思いますが、ご飯をつぶしてこねて棒に巻き付ける「きりたんぽ」を、丸い団子状にしたものです。
やはり秋田の郷土料理で、鍋に入れるときは、きりたんぽ鍋と同じく鶏肉やゴボウ、マイタケやセリを加えるようですが、本日のところは、急に思い立って用意したためセリは手元になく、葉物の野菜は、水菜や春菊、それに白菜で勘弁してもらうことにしました。
でも、出汁に圧力鍋でとった鶏ガラスープを使ったこともあって、なかなか美味しくいただくことができました。

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私が、だまっこの料理を最初にいただいたのは、35年以上前の大学時代のことです。
そのころ独りで山をほっつき歩くのが好きだった私は夏休みの2週間ほどにわたり、東北地方で使える国鉄の「周遊券」を利用し、テントを担いで3つの地域の山に次々にこもるという長旅をしました。

その行程は、まず広大な規模と豊富な高山植物から「東北アルプス」とも呼ばれる飯豊山地を端から端まで縦走し、次は秋田駒ケ岳から人がほとんど歩かない原生林の尾根伝いに八幡平まで抜けて、最後は田沢湖の奧の玉川温泉から地形図だけを頼りに森吉山ろくに入るという、大学のワンゲル部の合宿よりも厳しいくらいのものでした。

その後、山麓にスキー場も開発された秋田の名峰・森吉山は当時、その裏側に大規模なブナの原生林を抱えていて、「より人が入らず、深い森」を求めていた私にとって、魅力的な山域の1つでしたが、山道もない渓を下ってその最深部に分け入ったはずの私は、大きなショックを受けることになりました。
といいますのは、地図を見る限り、なだらかな斜面が広がる夢のようだったはずのブナの森が、伐採して大規模牧場を開発するため林道で切り裂かれていたからです。

森の中から、その林道の終点あたりに出てきた私はガックリしてテントを張る元気もなくなり、伐採について聞こうと入った林道工事の飯場の人たちに誘われるまま、その飯場で泊めてもらうことにしました。
飯場の作業員の皆さんは、大阪からでっかいテントを担いで、ガイドブックにも乗っていない森吉山の森を歩きにきた大学生に驚いたようですが、こちらは皆さんの話す秋田弁が、半分以上も理解できず、とまどってしまいました。

その夜、飯場の飯炊きのおばあさまが用意してくれたのが、まさに、だまっこ鍋(あるいは、だまっこ汁)で、山で採れたというマイタケなどのキノコがたっぷり入ったその料理は、珍しくもあり美味しくもありました。
作業員の皆さんからコップ酒をガンガン飲ましてもらった私は早々に酔っぱらってしまって、その夜のことを良く覚えていませんが、皆さんから「ババ(おばあさま)抱いて寝ろ」と、しきりに冗談を言われたことだけは、料理やお酒が美味しかったこととともに記憶に残っています。

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