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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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輪図匠伝習館を訪問

先月後半の韓国・コチャンツアーの3日目は、既に当日の記事で簡単に紹介していますが、風水の道具を作る工房と資料展示室のある「輪図匠伝習館(ユンドジャン・ジョンスグアン)」を訪問しました。

繰り返しになりますが輪図というのは硬いナツメの木を円盤状に加工して、その中心にコンパスを埋め込み、表面には風水に関する何百もの文字を放射状に細かく刻みこんだ道具。
この日は、それを作る重要無形文化財のキム・ジュンテさんの業を継承する息子のキム・ヒスさんが館内を案内してくれ、ジョンスクさんもたしなまれている中国式の伝統茶などもごちそうになりました。

BL181119輪図匠伝習館1P1010909  BL181119輪図匠伝習館2P1010920  BL181119輪図匠伝習館3P1010919

黒い文字盤に白い線と字がびっしり並ぶ輪図は極めて精巧なつくりで、字などを1つ1つ彫刻刀で刻み込むのは気の遠くなりそうな作業だということが想像できます。
資料室には扇子(ソンジャ)など、その他の伝統的な工芸品を作る無形文化財の「匠」たちの作品も展示されていました。

BL181119輪図匠伝習館4P1010936  BL181119輪図匠伝習館5P1010928  BL181119輪図匠伝習館6P1010929

館内を見学した後は、樹齢何百年もの大木の幹を輪切りにして作った立派な机のある茶室で、ヒスさん自ら入れてくださったお茶をいただきましたが、その最初に作ってくれたのはなんと日本式の抹茶でした。

BL181119輪図匠伝習館7P1010944  BL181119輪図匠伝習館8P1010956  BL181119輪図匠伝習館9P1010948

その後は貴重で高価な何種類もの中国茶を、作家さんたちが作った器で何杯もいただき、既にランチでいただいたビールによるほろ酔い気分もさめて、静かに流れる時間を感じながら、心の落ち着くぜいたくな気分に浸ることができました。

BL181119輪図匠伝習館10P1010950  BL181119輪図匠伝習館11P1010941  BL181119輪図匠伝習館12P1010931

コチャン訪問では、私のように毎年来ている者や5回目の美酒乱さん・2回目のアントンさんのようなリピーターもいれば、祐子さんのような初訪問の仲間もいて、案内する側としては、どこを巡ったら良いものかと頭を悩ませながら考えてくれるようです。しかもこのところのようにコチャンの名所などを巡る時間がマラソン翌日の1日だけしかないとあっては、なおさらです。

ということで今回は禅雲寺や、この後に出かけた城壁のコチャン邑城(ウプソン)といった定番の名所に加え、ちょっと珍しい場所として私も初訪問となったこの輪図匠伝習館が選ばれたようですが、やはり日本側の案内役でもある私としては、マラソンで通過した場所ではあるもののコインドル(支石墓)の遺跡も可能なら行きたいと思っていました。
ですから、このゆっくりとしたお茶の時間が始まった当初は、ちょっと焦る気持ちもあったのですが、美味しいお茶を何杯もいただくうちに、これもまた得難い貴重な時間だなあと思えました。

どうも日本の人は旅行に出かけても、あれもこれもと忙しく見て回りたくなるようですが、後から思い出してみると、何を見るでもなくゆったりと過ごした時間が印象に残ることもありますし、現地の方々のペースに合わせて時間を過ごしてみることこそ異文化の体験の醍醐味ともいえるわけですから。

ジョンスクさんは、共通の趣味であるお茶も通じてヒスさんとは懇意にされている様子で、それもあってこの伝習館を案内してくれたようでもありましたが、お茶と一緒にいただいた柿も、まるで我が家にいるようにしてご自身で皮をむいてくれました。

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