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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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大菩薩嶺トレラン3

日本百名山の一つ、大菩薩嶺を走って登ったトレラン(トレイルランニング)の報告は、本日が「本編」の後半で、完結編ということになります!

今回の山行きで、お目当てにしていた一つは、既に紹介したゴール地点の日帰り温泉「小菅の湯」です。
しかし、それよりも魅力的だったのは、大菩薩の主稜線から温泉に下山する際に通る「牛の寝通り」と名付けられた長く、なだらかな尾根道です。

大菩薩嶺の西側は甲府盆地に面しているため交通の便が良いのですが、多摩川の源流地帯に当たる東側は交通が不便なうえコースも長く、日帰りで登山することは困難です。
子ども時代から「山や」である私は、昔から高くて派手な山よりも深くて人の少ない山にひかれるタイプです。20代のころはテントを担ぎ、世界遺産に登録される前の白神山地で、(今は立ち入り禁止の)道もない最深部に入るなどしていたほどです。
今でこそ、泊まりの際は山小屋を利用するほど軟弱になりましたが、それでも、この大菩薩嶺と奥多摩を結ぶ地域は一度は足を踏み入れたいと思っていたところです。

そもそも、この牛の寝通りは、ほぼ平坦といっていいほどの緩やかな下りが何キロも続きます。
トレランといっても、実際に山に入って勾配がきつくなると「早歩き」をする部分が多いものですが、ここでは、長く走り続ける文字通りのトレランが深山の中で楽しめるのです。
歩いていては日帰りできなくても、快適に長い距離を走れるとなれば、所用時間をぐっと短縮できるわけで、まさにトレランにうってつけの、とっておきのコースだったわけです。

とはいうものの、大菩薩嶺までの登りでは写真を撮りすぎるなどしたため、所要時間が(撮影時間や休憩を含めて)登山のコースタイム通りの約3時間半。下山後に温泉に入ってバスに乗るとすれば、残りはコースタイムが約6時間のところを3時間半で走る必要があります。多少の心配はありましたが、大菩薩峠でビールの「燃料」を注入したあとは、かなりの猛チャージ。写真も撮りつつ、予定どおりに「駆け下る」ことができました!

ということで、前置きが長くなって失礼しましたが、下山路で撮影した写真をお楽しみください!

BL0507大菩薩3-1R1001377  BL0507大菩薩3-2R1001389  BL0507大菩薩3-3R1001392

ゆるやかな起伏の尾根が笹原に覆われて、明るく開けた様子は、大菩薩嶺の南側で特徴的な眺め(左)。
写真におさめたのは、大菩薩峠から約1キロの石丸峠のあたりで、コースはこの先で左に折れ、牛の寝通りの尾根に入っていきます。

2日に高尾山に行った際と同じく、5日も晴天ながら遠くの景色は霞み、富士山の雄姿はまたも拝めず。
しかし、頭上には青空が広がっていて、ダケカンバの木々が現れたあたりで見上げると、白い幹や枝と雲が、青い空を背景に美しいコントラストをなしていました(中央)!

ブナの木が見られるようになると、山道の地面が落ち葉で覆われるところもあって、下り坂が少し急になってもクッションがきいて走りやすいものです(右)。
(山道の写真は、公園の歩道のように平坦で真っすぐなところで撮ったカットも幾つかありますが、写真としてはポイントに欠ける感じですので、割愛させていただきます。)

BL0507大菩薩3-4R1001397  BL0507大菩薩3-5R1001406  BL0507大菩薩3-6R1001415

登りでたどった裂石から丸川峠への尾根と同じく、牛の寝通りでもブナの巨木を何本も見かけました(左)!
時系列に関係なく1日の写真を組むとすれば、同じようなブナの大木の写真は1枚で十分なのでしょう。
しかし、今回はマラソンの「走った!撮った!」風に、自分の足どりに沿って報告させていただいていることから(それに前後2回に分けていることでもありますから)、再びブナの写真をお見せするわけです。この大木の樹皮は、ブナ特有のまだら模様が良く現れていることでもありますし。

ということで、やはり1回目にお見せした写真と「同ポジ」(同様の絵柄)の落ち葉の写真も、もう1枚(中央)。
この落ち葉の中では、木漏れ日を浴びて、ちょうど白っぽい葉が光っていたのがアクセントになりました。

そしてもう1枚のブナの写真は、地面近くで横向きに何本も張り出していた巨木の根っこ(右)!
大蛇のようにうねるような姿に、力強さを感じました。

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さらに下っていくと、やはり登りのときと同じく、足元にスミレが咲いている一帯を通過しました。
温泉に入る時間をかせぐために急ぎたい気持ちもあり、調子が出てきて止まりづらくもありましたが、ここで素通りしては「走った!撮った!」の名折れになります。ということで、何度か急停止して撮った3枚をご紹介!!!

「スミレの名前は分かりにくい」などと申し上げましたが、中央のちょっと変わったスミレは、葉に裂け目が入っているのが特徴のエイザンスミレのようでした。それなりに珍しいスミレです。急停止してよかった!

BL0507大菩薩3-10R1001427  BL0507大菩薩3-11R1001446  BL0507大菩薩3-12R1001455E

さらに下って、東に伸びる牛の寝通りから左の支尾根に入ると、広葉樹林が傾きかけた太陽の光を背後から浴びて、若葉がきれいに光っていました(左)!

温泉に向かって尾根から下り始めるころには、3枚ずつがワンセットになったツツジ(と思われます)の若葉が幾つも空を見上げ、美しい造形を生み出していました(中央)!
若葉は枝ごとユラユラと風に揺れていましたが、この写真は奇跡的に動きが止まり、ピントもほぼ合ったために採用です!

また、てっぺんの部分に斜光を浴びたカエデのこずえを見上げると、見事な幾何学模様がつくられていました(右)!

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いよいよコースの最後で、谷に向かってジグザグの急坂にさしかかると、それなりに立派な植林地のヒノキが何カ所かで、何本もまとめて倒れるか倒されるかしていました(左)!
道がふさがれ、分かりにくくなっているところもあって、余計に時間がかかり、少しばかり焦りました。
近くに立っていた案内の看板を見ると、このあたりは森林ボランティア団体が間伐を請け負っている植林地。「素人だけで行っている作業ですので目に余る部分もあろうかと思いますが暖かく見守ってやって下さい」との言葉も。
ちょっと笑ってしまい、「仕方ないか」と思ったものの、道が分かりにくくなったところにもまた、赤いテープでも使って道案内をした方がよさそうです。

温泉の手前で、小菅村の集落の外れに出てくると、のどかな山村の風景が広がっていました(中央)!
畑は土がおこされて畝がつくられ、農作業も本格化している様子でした。

最後のおまけの1枚は、小菅の湯から路線バスの終点までを連絡してくれる村営のバス(右)!
(行き先表示の「金風呂」は、JR奥多摩駅に行く西東京バスの乗り場の地名ですが、そこには風呂屋や温泉はありません。)
小菅の湯は、わずかに濁って、かすかに硫黄の臭いがするヌルっとした感じの温泉。露天風呂にある円筒形をしたホーローの桶の「五右衛門風呂」が、かけ流しの1人用で、ぜいたくな気分を味わえます。
ペーハー(pH)9・98という「高アルカリ性」のお湯は世界的にも珍しく、筋肉痛や疲労回復に効くということ。どうりで、今回のトレランの疲労は、あまり残っていません!!!    
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