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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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雲取山トレラン2

山道を走るトレラン(トレイル・ランニング)で18日、東京都の最高峰・雲取山に登ってきた山行きの報告は、本日から「本編」を3回に分けて掲載いたします!

「さわり」を掲載した一昨日、報告は全部で「3回に分けて紹介する」と申し上げましたが、1回増えて計4回になるわけです。思いのほか多くの写真を撮っていたため、絞りきれなかったのが一番の理由。
それに、頭に入っていなかった草木の名前を検索するのに手間取ったこともあり、残り2回で紹介するのが、もったいなくなったのです。

先にお話した通り、今回は本格的な登山道の前後に、それぞれ10キロ前後の長い「車道・林道ランニング」がついていました。そのため本編の1回目である本日は、写真の約半分が、林道を走って登っている際に、撮影したものです。

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JR奥多摩駅までの電車が遅れて登山口を変更したため、バスで登山口の日原鍾乳洞に着いたのは、午前11時前。ここから谷沿いの「日原林道」をたどり、登山道の入口までのコースタイムは2時間、さらに雲取山までは4時間余り。
普通の登山なら、こんな時間から山に入るなど、あり得ませんが、トレランによる「快足登山」なら、全然あり。
5月に入ってトレランは3度目で、しかも会社の階段を毎日走って登っている成果もあってか、コースタイムの半分ぐらいのペースで軽やかに走ることができました!

林道とはいえ、造られてから年月が経っているために周囲の自然になじんでいる感じ。一般車両が通れないため、ほこりっぽさもなく、意外に快適です。

それに何より、山麓の斜面を覆う木々の新緑が鮮やかで、体が緑に染まりそうに感じるほど(左)!
多摩川源流の支流の一つ、日原側川を橋から見下ろすと、水はガラスのように透き通っています(中央)!
道の両側から、覆いかぶさるように茂る木々のこずえの越しには、雲取山の主稜線が遠く見えました(右)!

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かつて高度成長期の日本では、「拡大造林」政策により、広葉樹の自然林がローラー作戦的に伐採されて次々に針葉樹の植林地に置き換えられました。それに伴い林道も、奥山深くに向けて傍若無人に、どんどん伸びていき、その流れはバブルが崩壊するまで続きました。
その後、輸入材に押されて採算が合わなくなった林業の従事者が大幅に減少。
今や東京の奥座敷である奥多摩でも、植林地の荒廃が大きな問題となり、林道の多くも、「使い手」が減ったままで、どんどん自然になじんでいっているように見えます。

落石を防ぐため道路わきの斜面に張られた金網の間からは、草木が伸びて、はみ出ているところも。
ヤマツツジの花が顔を出していたのは愛嬌で、自然の力強さを感じました(左)!

コンクリートブロックを張り付けた土砂止めの防護壁では、ブロックの間から草木の苗が(右)!
そればかりか、ブロックの縁の水気が残りやすい部分には、コケがびっしりと貼り付いて、幾何学模様のデコレーションが施されていました。

林道わきの地面にも、様々な草木が「侵食」してきています。
ヘビの頭のような花の部分が特徴的な、春の林床の花、テンナンショウ(マムシグサ)も、わがもの顔をして「車道」部分にはみ出していました(中央)!

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林道のわきが、切り立ったがけになっている部分では、斜面の上から落ちてきたらしい枯れ葉が、どっさりと積み上がっているところもありました(中央)!
枯れ葉の上では、小さなトカゲが何匹も、カサカサと音をたてて歩き回っていました。しかし、茶色の保護色をしているうえ、近づくと素速くもぐって身を隠すため、撮影はできませんでした。

わき水が流れ落ちている道ばたの岩場の上には、小さな黄色い花が、びっしりと咲いていました。
黄色いじゅうたんを敷きつめたように見えるこの花はヒメレンゲ(左)。
写真に周囲の岩や水の流れを入れると、ジュエリーのように精緻な花のデザインが分かりません。とはいえ、花をアップで狙っては、群落をなしている様子がわかりません。と悩んでいるうちに、めんどうになり、納得がいくまで撮らなかったため、中途半端な絵で失礼いたします。

ようやく山道の入口にたどり着き、川の対岸から尾根に取りつくため、谷底に向かうところで咲いていたのが、右の写真の花!
「見慣れない花だなあ」と思い、一応メモ代わりに撮っておきましたが、なんといまだに名前が分かりません。ネットで検索しても、分厚い図鑑をひっくり返しても分からない!ということもあるのです!
今後、調べがつきましたら、こっそり記事を差し替えすので、今のところは、ご勘弁を。
と申しますか、ご存じの方がいらっしゃれば、どうぞお教えください!

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谷底に着くと川に架かっていたのは、錆びたワイヤを頼りにしている、つり橋(左)。
長らく走ってきただけあって、川は細って、既に「沢」と呼ぶ方がふさわしいほど。
急流が岩に絡んで白く見えます。

林道とは対照的な急斜面を登るようになったところで、落ちていた木の葉と花はサワシバのもの(中央)。
サワシバは、山の谷沿いに多い木。雌雄の花が違った姿をしていて、この緑色の花は「雌花」です。
風に吹かれるのか、鳥にかじられるのか。山では、若い葉や花が地面に落ちていることが良くあります。
おかげで、なかなか見られない高木のこずえの様子が分かるというわけです。

林床で、大きな葉で隠すようにして青い実を下げていたのは、ハシリドコロ(右)。
ナス科の植物で、この実も食べられそうに見えますが、実は毒草。
間違って食べると幻覚症状が出て、走り回ることから名付けられたということです。

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雲取山には何度も来ている私ですが、「野陣尾根」と呼ばれるこの尾根をたどるのは初めてです。
長い林道のアプローチを嫌っていたのですが、登山地図には「美しいブナ林」と書いてあり、それにひかれて登ってみることにしました。
確かに、尾根の上に出るまでの斜面から、ブナ林独特の明るい林が広がります(中央)!

ただ、白神山地など東北地方で見るようなブナばかりの「純林」は、東京近郊では少ないようです。
こもまた、「ブナの森」というよりは「ブナ帯の森」という感じで、さまざまな落葉広葉樹が交じっています。

その中で、逆光に若葉を輝かせていた左の写真の木は、カエデの仲間のチドリノキ。
そして右の写真は、ミズメ。樹皮を傷つけると、サロメチールのような臭いの樹液が流れるという木で、別名はアズサ。
材が丈夫で、古来、弓の材料に使われたということです。

ぱっと見て分かる花と違って、木の名前は頭に入りにくいものです。かつて検索のための図鑑を買い込んで、網羅的に覚えようとしたものの投げ出した私ですが、ブログを書くと勉強になるものです。デジカメとネットも便利ですし。
いやいや世の中、変わったものです。
山の花や木は、以前とは何も変わらず、季節のサイクルを繰り返しているのですが。
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