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“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

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夕暮れの街をラン散策

休みの本日は体調回復のため朝寝したあと、曇り空の下、夕暮れに向かって街をランニング散策しました。
カゼが抜けきらない状態が続いていることもあって、休みに走りに出るのはおっくうでしたが、本日はちょっとしたイベントのおかげで屋外に出ることができました。

「フリーパス」を購入したこともあって、このところ続けて紹介している現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2010」の会場で、大がかりな映像作品の上映があったからです。
名古屋を南北に流れる運河・堀川べりの「納屋橋会場」で午後4時から披露されたのは中国の作家・楊福東(ヤン・フードン)氏の作品。
「映写技師が何人も出てきて、すごい」とスタッフのお墨付きだったため、たまには披露される時間が決まった作品も見ようと思い立ったわけです。

名古屋駅にも近い納屋橋会場まで自宅から走ると、ほんの15分余り。
便利なところに住んでいることと同時に、名古屋の街のコンパクトさを実感することになりました。

納屋橋会場の中は基本的に撮影が不可で、映像作品が多いこともあり、そもそも写真撮影には向きません。
でも、ここは写真なしで作品の内容を少しだけ紹介いたします。

広いスペースの上映会場に入ると、ほぼ壁に沿って9面ものスクリーンが並び、それぞれにフィルムの映像を映し出すための映写機も9台並んでいます。9面のうち4面は背中合わせですので、1カ所に立って見られるのは、そのうち5、6面。そう、座席などはなく、立って見るか、床に座って見るかなのです。

上映が始まると、それらのスクリーンに一斉に映像が映し出されます。映像はすべて白黒で無声。
映像に音がない代わりに、1台ごとに担当の映写技師がついた映写機が、一斉にカラカラと音をたてます。

映し出される映像はいずれも数分間の長さで、30分余りの上映時間の間、繰り返し映し出されます。
ストーリーなどないようなものですが、あちらで男女が抱き合っているかと思うと、こちらではスーツの男らがカンフーやワイヤーアクションも駆使した乱闘シーンを演じている。
都会の街角や室内もあれば、田舎のシーンもある…といった具合。
要するに、それぞれのスクリーンの中で、様々なシーンが、見たところそれぞれ脈絡なく流れていきます。

なんだか良く分かりませんが「世の中って、こんな具合だよなあ」と、初めはそんな風に思いました。
つまり、夜になって窓の灯りがともった集合住宅を外から見ると、それぞれの家でそれぞれの夕食が囲まれ、家族団らんが営まれているのだなと思うのと同じように、似たようではあってもすべて違う無数のストーリーが流れていっているのが世の中なのだと。

でも、1つのスクリーンに流れる映像が繰り返されていると気づくと、次第にかったるくもなってきて、「もうこのへんでいいか」と思えてきます。
とはいえ、周りの人たちは、けっこう真剣に見ているものですから、自分だけ出て行くのも気が引けます。
そんなふうに悩んでいるうちに、上映時間の30分余りが過ぎてしまいました。

映像をかじっている私としては、やはり映像というものはノンフィクションであれフィクションであれ、空間を切り取る際に伝えたい「意味」があって、だからこそ見る人は時間を費やして見てくれるのだと思います。
ですから、こうした意味が良く分からない映像を長く見ていると、次第に居心地が悪くなるわけです。
とはいえ、これは何でもありの「芸術」ですから、そうした居心地の悪さが意図されているのかも知れません。

とにかく、なんだか壮大な実験だったことは確かで、そのために何人もの映写技師の方々が動員されていること自体が、なんだかすごい。
今回のトリエンナーレに出品している中国の作家さんの中には、爆竹に使うような火薬を爆発させて巨大な絵を描いた方もいて、その作品のダイナミックさも合わせて言えば「中国ってすごい」というのも1つの感想。

見る人がどう感じようが、おかまいなしに、美しいか丁寧かなどももちろんおかまいなしに、自分が表現したいことをぶつける中国ならではであろう「あつかましい」感じは、現代アートの世界も凌駕しそうな気がします。

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写真もないまま、中国の作家さん顔負けの「あつかましい」独りよがりな文章が長くなりました。
このあとはまず、トリエンナーレの「納屋橋会場」の落ち穂拾いです。
実はこの会場、かつてボウリング場だった倉庫を利用したもので(右)、不景気の打撃を受ける繊維街の空きビルなどを活用した「長者町会場」と同じく、街の活性化を視野に入れた会場の設定となっています。

ただ、内部は撮影不可であるため、お見せできるのは、エントランス前に展開された荷物運搬用のパレットを利用した作品(中央)と、外壁に描かれた墨絵のような牛の絵(左)ぐらいです。

BL0926ラン散策4RIMG0217  BL0926ラン散策5RIMG0224  BL0926ラン散策6RIMG0229

トリエンナーレの会場を出ると小雨が降っていましたが、わずか15分余りのジョギングをして満足しきれない作品を見ただけで戻る気になれません。
そこで市の中心街を西から東に横切って、JR中央本線で自宅の最寄り駅から2駅のナゴヤドーム近くにある駅まで、引き続き走って行きました。
とはいえ、小雨の日に良くあるように、古傷の足首が途中で痛み出し、後半はウオーキングだったのですが。

途中で通った元の裁判所で大正期のネオ・バロック様式の建物「名古屋市市制資料館」は、既に閉館(左)。
大手銀行が設置している「貨幣資料館」も閉館(中央)。
江戸時代の庭園を併設し、家康の遺品などを収蔵する「徳川美術館」も、やはり閉館(右)。

江戸情緒が残る街並みとともに資料館・美術館巡りも楽しめる界隈の本格的な散策は、後日に仕切り直しをしなければなりません。
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