FC2ブログ
“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

最新トラックバック

カレンダー

05 | 2021/06 | 07
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

月別アーカイブ

FC2カウンター

全記事表示リンク

御巣鷹の尾根の秋1

定年後の新しい職場への引き継ぎが2日目を迎えた本日は、関係先へのあいさつ回りなどの後、夕方には前任の先輩と一献を傾ける機会も得て、いよいよ新しいスタートに向けて気持ちの整理もつきつつあります。

ただ掲載する写真は先月後半の一人旅の落穂拾いに移り、まずは旅行3日目に登った日航ジャンボ機墜落事故現場、御巣鷹の尾根の様子を2回に分けて紹介します。

BL201028御巣鷹の尾根1-1IMG_9178 BL201028御巣鷹の尾根1-2IMG_9165 BL201028御巣鷹の尾根1-3IMG_9169

BL201028御巣鷹の尾根1-4IMG_9204 BL201028御巣鷹の尾根1-5IMG_9174 BL201028御巣鷹の尾根1-6IMG_9191

BL201028御巣鷹の尾根1-7IMG_9207 BL201028御巣鷹の尾根1-8IMG_9219 BL201028御巣鷹の尾根1-9IMG_9236 BL201028御巣鷹の尾根1-10IMG_9248

御巣鷹の尾根への登山道は35年の時を経るうち、どんどん整備されて車道も伸び、最奥の駐車場から歩いても1時間もかかりません。ただ、車道は昨年の台風で路肩が崩れるなどした部分の補修工事が今も続き、私は少し手前のトイレが設置された以前の駐車場にレンタカーを止め、走って登りました。

上野村農協組合長の清隆さんからは「紅葉がきれいなはずだ」と聞いていましたが、村の中心部に来るまではまだ時期が早いように見え、半信半疑でした。ところが谷間を縫う車道を通って登山口に近づくと、見上げる山の斜面は赤やオレンジに染まり燃えるようで、息をのむほどの美しさでした。
凄惨だった事故現場が、こんなに美しい自然に抱かれていることが、悲劇によって突然命を絶たれた犠牲者の方々にとって、せめてもの救いになってくれればと思いたくなります。

車道の途中に以前の歩道が残り、確か以前のルートの半分ぐらいの所にある「見返り峠」と名付けられた、お地蔵さんの立つちょっとした高台もかつてのままでした。慰霊登山をした犠牲者の遺族らが現場を振り返る場所だとして「峠」の名前を考案したのは、事故の捜査にも関わってられた群馬県警の元捜査2課長さんだったということを、前橋で元の県警や新聞・テレビの先輩らと飲んだ際に教えてもらいましたが、その元課長さんは既に亡くなられたとのことでした。
物腰が柔らかく、少しはにかんだような優しい笑顔が印象的だった元課長さんは、駆け出し記者だった私にも取っ付きやすい感じがして、「夜回り」の取材で何度となくご自宅を訪れたことがあっただけに、先輩らの話に寂しくなりました。

尾根の中心に立つ「昇魂の碑」の周りにはツツジとみられる植栽が施され、真っ赤に色づいた様子は、事故機がさまよった際に空に浮かんでいたとされる「茜雲(あかねぐも)」を思わせました。
尾根には520人の犠牲者全員の名前を刻んだ碑も建てられ、その人数の多さにあらためて驚きます。また、昇魂の碑の前に吊るされたたくさんのカードのメッセージを読んだり、祭壇の設けられた小屋の中の供え物を見たりすると、取材で駆け回っていた頃と同じく、ただただ涙が出てきました。
スポンサーサイト



コメント


管理者にだけ表示を許可する