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コロナ禍最中に面会

駆けっこ仲間とマラニックを楽しみ、秋の間にするべき畑作業をそれなりに進めたものの家族サービスは疎かになってしまった3連休もあっという間に過ぎ、平日がいつもより1日少ない4日とはいえ新しい週の仕事がまた始まりました。
定年・還暦後の新たな仕事はもう3週目に入りますが、まだまだペースをつかめず、責任とともに自らの裁量も多くなったはずの仕事の回し方もなかなか定まりません。まあ既に延長戦なのですから気負いなく自然体で、自分ができること・やるべきことを冷静に見極めながらぼちぼちやるしかないのでしょう。

そうそう、3連休では初日の3日前、久々に母の顔を見てきました。
実家近くの施設に入所している母ですが、コロナ禍で長らく面会できない状態が続き、前回会ったのは4カ月前、足に湿疹が出て病院の皮膚科を受診する母に付き添ったとき。その後は足の状態も良くなったため再び顔を見ることができなくなり、今月1日に母が88歳の米寿を迎えてもお祝いすることがかないませんでしたが、コロナの感染拡大がやや収まりつつあったことを受けて今月半ばから事前予約して短時間なら面会が可能になりました。
ところがそれに合わせたかのようにコロナが急激に再拡大。来月からは再び面会謝絶となるため、ほぼ最後のチャンスとして連休の初っ端に会いに行ったというわけです。

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面会には家族や、母と同じ施設のデイサービスを利用して当日も施設内にいた父と一緒に行きました。
玄関に新たに設置された流し台で手洗いとうがいをして案内されたのは、コの字型に机を設置し、その内側の端に透明な樹脂のついたてを並べた応接室。ついたてに囲まれた中に母が座ると、以前韓国で経済事件により一時罪に問われ服役していた友人に面会するためソウル郊外の教護所(刑務所)に行ったのを思い出しました。

髪の毛が真っ白になった母は見た目は元気ですが病状は確実に進み、スタッフに手を取られなければ自分で歩くことはせず、口を開いて出てくる言葉のようなものもいっそう理解が難しくなっています。以前は何かの拍子に私や兄の名前が出てくることもありましたが、残念ながらもはやそれもありません。
さらに以前から名前にさえ反応されず「せんせい」などと呼ばれていた父は、そんなふうになった母から目を背けたいのか「会っても仕方ない」と面会に乗り気ではなく、3日前もついたてを隔てて座りながら母に声を掛けることもしませんでした。

元気だったころの母なら、小学生になった息子や私たち兄弟と同じく2つ違いの娘の成長をどれだけ喜んでくれたか分かりませんし、自分の米寿と私の還暦を一緒に祝えたとすれば皆がどれだけ幸せな気分に浸れたかとも思います。
そう考えると、ついたての中に座る母は既に母ではなく半ば抜け殻のような存在にさえ思え、見て見ぬふりをしようとするような父の気持ちも分からないではありません。
むしろコロナのおかげで、こんな母に会う機会が制限されていることにより、自分がしょっちゅう会いに行かないことに罪悪感をおぼえずに済んでいることは不幸中の幸いのような気さえします。

それでも実際に会って、話しかける私と笑顔を交わしてはくれる母を見ると、少しはほっとできます。
そして何より、こんな母の人間らしい部分を最後まで保たせてやろうと日々努力をしてくれる施設の皆さんには本当に頭が下がる気持ちばかりです。
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