FC2ブログ
“走るマラソンカメラマン”辰巳郁雄写真展 走った!撮った!世界のマラソン

最新トラックバック

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

FC2カウンター

全記事表示リンク

走った!撮った!鯖街道4

今月22日に福井の小浜から京都まで、3つの険しい峠を越えて76キロにわたり往時の物資運搬路・鯖街道をたどった報告「走った!撮った!鯖街道ウルトラマラソン」は、いよいよ最終の4回目です。

今回もまた、まず写真12枚を掲載したうえ、追って記事を書き加えることにします。あしからず。

そして、ここからが続き。
前回は3つめの険しい峠となった標高800メートル余りの杉峠(杉ノ峠)の登り道まででしたが、今回は峠のエイドステーションからゴールまでの約19キロを振り返ります。

BL110522鯖街道4-1RIMG0156  BL110522鯖街道4-2RIMG0161  BL110522鯖街道4-3RIMG0166

スタートからの「積算標高差」で1600メートルを超える登りが、ほぼ終わりとなる杉峠のエイドで待っていた「給食」は「豆腐素麺」(左)。
フワフワ、ツルツルの麺は、ふつうの素麺よりもさらに食べやすく、全身に疲労がたまってきた後半には、ありがたいメニューで、私はまたまた3杯をたいらげました。

長い旅のウルトラマラソンでは、こうしてエイドごとに「名物」の給食が置かれているのは、刺激にも励みにもなって、うれしいものです。リピーターのランナーは、これらを目当てに頑張ることもできます。

私もかつて5年連続で完走したサロマ湖100kmウルトラマラソンで、70キロ過ぎにある、お汁粉(と素麺)が目の前にぶら下がるニンジンになりました。
上手く走れないときは60キロも過ぎると足は疲労の固まりになりますが、何もないよりは「お汁粉、お汁粉」とつぶやきながら走る方が元気が出るのです(とはいっても、それを食べたからといって足の疲れは、たいして変わらないことが分かっているのですが)。

杉峠といっても京都の人すら大半はピンとこないと思いますが、ここから数100メートル行くと、鞍馬から芦生原生林の登山口である広河原に達する道路の山越え地点として知られる花背峠に出ます。
花背峠から鞍馬までは、舗装路の急坂を一気に下ります。普段は下りが得意な私ですが、大会の前から少し傷めていた太ももの筋肉が張ってきていて、思うように飛ばせず、それでも何人ものランナーをかわしました。

そうこうするうちに、前の方から超スローテンポなイングランド民謡「グリーンスリーブス」のメロディーが流れてきます。なんだか聞き覚えがあるなと思ったところ、広河原行きの京都バスがやってきました。
山間部は自由乗降区間となるために、バスの存在を音楽でアピールするという工夫ですが、それを思い出すのに時間がかかったため、このバスは一瞬の差で撮影しそびれました。

すると、しばらくして今度は後方からスコットランド民謡の「アンニーローリー」が聞こえてきました。
これは上りのバスのメロディーで、今度は、振り返ってランナーを絡めた写真を撮ることができました(中央)。

関門とエイドステーションが設けられる鞍馬の1キロ半ほど手前に、小さなエイドがもう1つありました(右)。
勾配が緩くなってきたのに従って、1キロごとの距離が、より遠くへと引き延ばされるように感じ始めていて「え、関門はまだ先なの?」という言葉がつい口をついて出ました。
でも、コーラなどをいただくと、また少し元気が出るように感じ、実は、とてもありがたいエイドでした。

BL110522鯖街道4-4RIMG0169  BL110522鯖街道4-5RIMG0168  BL110522鯖街道4-6RIMG0179

ようやく到着した鞍馬の町は昔風の街並みが残っていて、京の都が近づいたという気分になれます(中央)。
私は20代のころ、正月に帰省する度に、中学・高校の同級生の友人たちと初詣で鞍馬を訪れ、鞍馬寺から尾根の反対側にある貴船神社へと、大木の根っこがむき出しになった「木の根道」を歩くのが恒例のイベントでした。
もちろん今回は鞍馬寺も貴船神社も立ち寄りませんが、日が差して暑くなってくるアスファルトの上で、真冬の凍てつく木の根道を思い出すと、心なしか涼しく感じました。

鞍馬のエイドステーションの名物はグレープフルーツ(左)。
「日本一おいしいグレープフルーツだよ。たくさん食べてってね」
そう言われても、どう見たって普通のグレープフルーツですし、そもそも、どのグレープフルーツも輸入モノのはずだよな-とも思いましたが、ボランティアの方の言葉は本当でした。
ざっくり切ったグレープフルーツもオレンジも、美味しさが身体全体に、しみわたりました。

鞍馬から約3キロの市原が最後の関門で、ここでは民家の家族が総出でエイドを出してくれていました(右)。
「美味しいマーマレードパンがありますよ!」とエイドの手前まで迎えに来てくれるのは、笑顔のお子さま。
そう、ここの名物はマーマレードを、その場でたっぷり塗ってくれる一口サイズのパン。
これまた、本当に美味しくて元気が出る感じでしたが、実際に元気を取り戻したのは心だけで、身体の方は、このあたりが走り続けるには限界。

といいますか、計算してみると、この後は9キロ余りを歩いても制限時間以内にゴールできることが判明。
そうなると身体は現金なモノで、エイドの後に少しだけある緩やかな上りで歩き出したまま、再びちゃんと走ることはできなくなりました。

思い出してみると、大会でしっかり歩いたのは、過去に3回ぐらい。
1度はマラソンを初めて数年目で、フルを3時間少しで走れたころの小笠掛川マラソン(今の新茶マラソン)。
ひどいカゼで熱もあり、5キロ以上歩いて3時間半ほどでゴール。
次は1回目か2回目のサロマ湖100kmウルトラマラソンで、故障していた足首をかばって、反対の方の脚が動かなくなり、約10キロを歩いて11時間台でゴール。
そして最後が数年前の北海道マラソンで、猛暑の中を飛ばしすぎて、35キロで急ブレーキ。
それでもやはり、7キロ歩いて3時間55分ほどでゴール。

なんのことはありません。なんだかんだいっても、歩きながらもゴールしてきたのです。
今回は練習不足と重たい荷物、そして太ももの故障-と、それなりに理由はそろっていますが、やはり歩けばゴールできるからには、リタイアの理由はないわけです。
格好が悪くても情けなくても、歩き続けるしかないわけで、歩きに切り替えたことで、さらに遠ざかるゴールを目指して、大きく手を振って歩きに歩きました。

なんだか、そんなふうに振り返ると、歩き始めてからのマラソンこそ、いっそう人生に似ているようです。
故障しようが、失速しようが、みっともなくなろうが、とにかく歩み続けるしかないわけですから。

杉峠の手前から抜きつ抜かれつしていた男女混成グループの私より年配の男性は、このあたりでは一緒に歩くようになっていて、先ほどまで「走りたくても、あと20キロ!」と言われていたのが、今度は「歩きたくても、あと10キロ!」と、ご自身や周囲のランナーを励ましてくれます。
好きで遊んでいるわけですから、当然の言葉ですが、そうした言葉が妙に新鮮に響いてきます。
そう、人生も嫌々やるぐらいなら、いつでもリタイアできるわけで、やはりランニングも人生も「楽しんでなんぼ」と、総括したくなるわけです。

BL110522鯖街道4-7RIMG0181  BL110522鯖街道4-8RIMG0185  BL110522鯖街道4-9RIMG0184

まさにウルトラマラソンという感じで長ーいこの報告は、記事も歩き始めたかのように間延びしてきましたが、このへんで、ちょっと盛り返してピッチを上げるようにします。

市原からしばらく行くと、コースは京都の市街地を南北に貫く鴨川がY字に分かれた先の2本の支流のうち、東側の高野川の河川敷をたどります。
Y字の分岐点にある出町柳がゴールですから、あとは川沿いに確実に下りだけなのですが、歩くしかできなくなった脚には、わずかな下り勾配を感じる力は残っておらず、景色が単調になったことから、残る道のりが、ひたすら長く感じるばかりです。

そんな中で、幾つもくぐった橋のうち1本の下にあったのが最後のエイドステーション(左)。
京美人のボランティアのVサインが、もうひと頑張りの力になりました。

散歩やジョギングを楽しむ市民らが、ナンバーカードをつけた私たちに気を止めることもなく、行き来していく中で、応援してくれたお母さまとお嬢さまに見えるお2人の拍手やガッツポーズも、また貴重な力に(右)。

そして、ようやく川の左岸から橋を渡って後方を振り返りながら右岸に移り(中央)、ゴールが間近です。

BL110522鯖街道4-10RIMG0189  BL110522鯖街道4-11RIMG0193  BL110522鯖街道4-12RIMG0191

出町柳の橋の下でゴールすると、先だって紹介した完走賞の焼き鯖や、オレンジ色と黒の洒落たパーカーに完走証、それに銭湯の無料入浴券をゲット。
しかし制限時間のわずか11分余り前のゴールだっただけに、会場はすぐに撤収の準備が始まり、疲れ果てていたこともあって、自分の写真を誰かに撮ってもらう機を逸し、撮ったのは後続のランナーらの写真のみ(左)。
そそくさと荷物をまとめて、会場近くの銭湯に向かいました(右)。

とっくにゴールしていたツアー仲間のジダンさんや、きのっぴさん、裕之さんは銭湯の向かいの居酒屋に。
「店員の女の子が、超かわいい!」という浮かれた内容のジダンさんの携帯メールを受けとって、少しばかり期待して風呂上がりに合流すると、そのアヤカさんは、本当に超かわいい京美人でした(中央)。

※※※

そうそう、そのジダンさんですが、先日、転勤で名古屋から故郷の大阪に戻ったのを機に、「チームジダン」という美人女性ばかりを集めたランニング・サークルを立ち上げ、おまけに「監督ブログ」というブログもスタートされて、私よりもさらに走りまくっているほどのクレイジーなランニング人生について、せきを切ったように語り始められています。

しかも、携帯から絵文字を連射して、1日に何回も更新するという、すごいスタートダッシュ。
なんだか、写真展の開催を機に、このブログを開設したころの自分を思い出してしまいます。
ジダンさんは既に、このブログで常連の登場人物になっていますが、私もジダン監督のブログに登場をさせてもらっておりますので、遅ればせながら、アドレスを紹介させていただきます。のぞいてみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/cmxyq649
スポンサーサイト



コメント


管理者にだけ表示を許可する